私(49歳・女性)のスペックと練習量と目標「佐渡国際トライアスロンAタイプ完走」を志すまで【2023佐渡国際トライアスロン大会Aタイプ参加レポート1】

2023年9月3日(日)に新潟県佐渡市で開催された佐渡国際トライアスロン大会のAタイプ(スイム 4.0km、バイク 190km、ラン 42.2km)を完走し、アストロマンになりました! 「ガンガン練習しているイメージもないのに、そんな大会を完走したとは…!?」という驚きのお声もいただいたため、今回は大会にむけた経緯や戦略、練習内容も含めてご紹介。「林原ができるなら、自分もできそう!」と思っていただけると幸いです。

目次

大したことない私のスペック

佐渡国際トライアスロンの参加レポートはネット上に多々ありますが、たいていのものはバイク大好きなアスリート的男性によるものです。

バイク6時間かそれ以下くらいで、ランは「1時間歩いた」とか「途中寝てから」とか……私には参考にならないものがほとんどでした。(私はバイクが遅いので、ランで歩いたり休んだりするゆとりはない)

また、女性のレースレポートもトップ選手のものしか見つからず、ちっとも参考になりません。

なぜなら私のスペックは以下の通りだからです。

  • 年齢 49歳
  • 性別 女性
  • 身長 160㎝ 
  • 体重 55㎏
  • 体脂肪率 約23%
  • VO2MAX 45(Garmin計測)
  • フルマラソン最近のタイム 4時間24分12秒(富山マラソン2022ネット)
  • 2021年6月に椎間板ヘルニアによる左足麻痺を発症。手術を受けるも、腰痛と左足首・左足親指などの麻痺や痺れが残る。坐骨神経の機能低下により、左足がたびたび攣る
  • 首のヘルニアも発症し、左手が痺れて動きが悪くなることがときどきある

……普通の愛好家レベルの身体能力で、とくに強靭な肉体も、速く走れる脚もありません。

さらにヘルニアもあり、動物としての力量はむしろ低めかと思います。

練習量も控えめ

ヘルニア手術後半年ほどはトレーニングを休み、最初は散歩からスタートしました。

それからの練習頻度もガチなアスリート系の皆さまにはほど遠く、平日は1回1時間程度が3~4日です。

私は基本的に「1日1時間程度まで、汗ばむ程度の強度が健康によい。強度が高ければ、疲労回復させる時間をとるため休む時間をとる」という方針でカラダを動かしています。

それ以上の運動は「カラダに悪い」と考えているため、練習が楽しくても、練習しすぎないように気を付けています。体力や回復力にも自信がないため、走り込みや追い込みがすぎて疲労困憊やケガをしては、仕事や家事に支障が出てしまうからです。

そもそも、仕事や家事、子供たち対応など、ほかにも優先的にすべきことはたくさんあり、練習に費やせる時間はそれほど多くないんですよね。

土日は佐渡参戦を決めてから、少し距離を伸ばしましたが、それでも他のトライアスロン愛好家に比べて長いほうではないかと思います。

この1年間の走行距離は以下のとおりでした。

ランは月間55km。これ、11月の富山マラソンや5月の長良川ミドルトライアスロン、9月の佐渡国際トライアスロンのランパートを含めてこの距離です。

バイクは月200km程度。これも5月、9月は大会込みです。

スイムは時計をつけられないプールでは計測値が出ませんが、それを加えても大差ないと思います。だいたい月3700mで月に1度も泳いでいないこともあります。昨年の10月、11月はマラソンに向けて、ラン中心だったんでしょうね。

佐渡大会タイプA参加は、神さまとの約束

なぜ、こんな私が日本最長のトライアスロン大会である佐渡国際トライアスロンAタイプを走ることにしたか。

それは、神さまとの約束を守るためでした。

というのは、2021年に椎間板ヘルニア由来の左足麻痺と5日後の緊急手術が決まったときのことです。

もう走るどころか歩くことにも不自由するかも……と落ち込んでいた私は、猛烈な後悔に襲われていました。

それは「こんなことなら、トライアスロンのロングに挑戦しておけばよかった」という後悔です。

26歳でトライアスロンを始めたときから、佐渡大会のロング(Aタイプ)はいつかは出てみたい憧れの大会でした。

しかし、日本最長、アイアンマンよりも長い大会ですから、私ごときはとうてい走れないと思っていました。

また、挑戦するなら相当の練習が必要で今は時間が足りない。子供たちが独立したら、いつかは出てみたい夢の大会だと考えていました。

しかし、突然の足の麻痺。もう「いつか」はないかもしれません。

手術前は、「神さま、どうか手術を成功させて、私にまた走らせてください。もしも走れたら、佐渡のロングに挑戦します」と祈っていました。

それから、手術は成功し、2022年の春からトレーニングを再開。

それからお医者さまと相談しながら、少しずつ練習量を増やして、2022年7月にのとじまトライアスロンでトライアスリートに復帰できました。

2022年8月には、Aタイプ参加の出場資格であるミドル完走実績を得るため、佐渡国際トライアスロンBタイプに参加。

佐渡国際トライアスロン2022Bタイプは、8:05:02(S 0:44:10 B 4:32:49   R 2:41:17 )で完走することができました。

こうして、来年2023年の目標が「佐渡国際トライアスロンAタイプ完走」となったのでした。

とはいえ、私が対して強くないことと、練習時間が足りないことに変わりはありません。

次回は、目標と現状との差を埋めるための戦略や練習方法など、大会までの準備をご紹介します。

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