本間不二越会長が富山生まれ「極力採りません」。富山県民は閉鎖的か? 活躍した先人を例に。

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少し前に、こんなニュースが富山では話題になりました。

富山生まれ「極力採りません」「閉鎖的な考え方が強いです」 本間不二越会長、会見で持論

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富山県民は閉鎖的か

ざっくりと説明すると、昭和3年富山市に創立し今では大会社に発展した「不二越」という会社の会長が、富山県民を閉鎖的だから積極的には採用しない(ただし、工場のワーカーならOK)。という持論を展開した

というニュースです。

このニュースには、私の周りでは、
「企業のトップがいうことじゃない」
という批判が多くみられました。

私の周りでも、「なんちゅう失礼なやつや」という反応が多かったように感じます。概ね、
「ホントのことだけど、そんなことで差別するなんてけしからん」
ということですね。

「閉鎖的」というところには、異論ないのかな。

富山県民といえば?!

このニュースに対する私の第一印象は
「今どき出生地差別なんて、ずいぶん『閉鎖的』な方だなあ」
でした。

また、
「もしかして、富山出身の田舎者が東京に行ったからって、自分だけは違うと思っているにわか都会っ子か?」
とも思ったんですが、東京生まれの方だそうですね。

そこで感じたことは、
「この方は、富山の人たちことを、よく知らないんじゃないかしら」
ということでした。

なぜなら私にとって
「富山の県民性」
といえば、

勤勉
堅実
進取の気性

の三拍子だと思っていたんですもん。

「進取の気性」とは

「勤勉」「堅実」はともかく、

「進取の気性」

は、普段、あまり目にしない言葉かもしれません。

意味は以下の通りです。

★進取の気性(気象)
読み方:しんしゅのきしょう

従来の習わしにとらわれることなく、積極的に新しい物事へ取り組んでいこうという気質や性格を指す言い回し。この場合の「気象」は「気性」と同じく、性格や気立てのこと。
出典:Weblio辞典(実用日本語表現辞典)より

ちなみに、富山県の発表している「富山県総合計画」の「富山県の目指すべき将来像」のなかにも、

「勤勉で進取の気性に富む人材、恵まれた自然、交通・情報通信基盤、産業集積などを活かし……」

と、「進取の気性」という文言が、富山県の県民性を表す言葉として登場しています。
※皆さん、読んでますか。

富山の「進取の気性」に富んだ先人たち

富山出身の著名人を思うと、この

「進取の気性」

という言葉が実感できます。

例えば…

安田善次郎(富山市出身)

現在のみずほフィナンシャルグループの前身・安田銀行の創設者。日比谷公会堂や東京大学の安田講堂を寄附。善次郎のモットー「収入の2割は貯蓄する」は、私も守っております。

浅野総一郎(氷見市出身)

京浜工業地帯の形成に寄与した「日本の臨海工業地帯開発の父」。総一郎が建設を請け負った群馬県の佐久発電所の名前が奥さん・サクの名前にちなんでいるというエピソードが好きです。

林忠正(高岡市出身)

私の大好きな富山の偉人です。パリに留学したいとパリ万博の通訳に立候補。その経験を生かしてパリで美術商となり、浮世絵を西洋に紹介しました。ゴッホの「日本趣味」シリーズに大きな影響を与えています。
高岡銅器に対しても、今の発展を予言するように、「西洋の生活様式に合わせた美を目指すべき」とアドバイスしています。

黒田善太郎(富山市出身)

コクヨ創業者。富山大学の黒田講堂を寄附。「コクヨ」はもともと「国誉」と書き、「国」とは富山県のことであり、富山の誉になろうという志だったそうです。

大谷米太郎(小矢部市出身)

商売を始める元手を貯めるために、まず相撲部屋に入門。相撲の巡業の合間に経済の勉強をして独立し「鉄鋼王」と呼ばれる成功をおさめます。
東京オリンピックのおりのホテル不足から「ホテルニューオータニ」を開業。ホテル名は、古いオータニホテルがあるわけではなく「新しいことをやるホテル」だから「ニューオータニ」だそうです。抜群のネーミングセンス。

川原田政太郎(魚津市出身)

テレビ技術の基礎を築きました。電気時計も発明。NHKの朝の連ドラ『凛凛と』のモデルになりました。私も見てましたよ~。

稲塚権次郎(南砺市出身)

世界の小麦の70%以上の基となった「農林10号」の育種者。第2次世界大戦後の世界的な食糧危機を救って「農の神様」と呼ばれました。仲代達矢の主演で映画にもなりましたね。

力松太郎(射水市出身)

読売新聞や日本テレビ、巨人軍を創立。私の地元の偉人です。

水野豊造(砺波市出身)

体が弱かったことから出稼ぎに行かずに家計を助ける方法を考え、チューリップの栽培技術を習得。戦争中も稲に隠して栽培を続け、日本初の新品種を開発するなど、球根輸出量日本一の礎を築きました。春の砺波市はオランダのようですよ。

角川源義(富山市出身)

日本の文化が否定される戦後の風潮に異を唱え、出版社「角川書店」を創業しました。

などがいますし、近年活躍の方や企業も、

藤子不二雄のお二人
ノーベル賞受賞者の田中耕一さん
「美味しんぼ」の花咲アキラさん
アニメ監督の細田守さん
俳優の西村雅彦さん
アニメ会社のピーエーワークスさん
『新世紀エヴァンゲリオン』の作画監督・松原秀典さん

などの人材を輩出しています。※マンガ・アニメに偏りありますね

また、普段、公私いろんな場所でも、新しいことや、面白いことにチャレンジされている企業や個人の方によくお会いしてます。

なので、私の感覚では、
「まあ、地方だから閉鎖的な人も保守的な人もいるけど、同じくらい進取の気性な方々もいらっしゃるなあ」
という印象だったのでした。

もしかしてあの方の周りは……

しかし、先の経営者の方はこう語ったそう。

「(富山県出身者は)閉鎖的な考え方が強いです。いや優秀な人は多いですよ、富山の人には。だけど私の何十年、40年くらいの会社に入ってからの印象は、そういう印象が強いです。」

つまり「その企業に就職した」富山県民や、ここ40年くらいにその方が出会った富山県民は「閉鎖的」だったのかもしれません。
※「類は友を呼ぶ」ということわざを思い出します。

もしかすると、この企業の中で一生懸命働いてきた中で、富山県出身の同僚や先輩に足を引っ張られたり、その閉鎖的な考えに苦しめられてきたのかもしれませんね。トップに立ったところで、その鬱憤がついポロっと出たのかもしれません。

そして私たちのなかに
「ホントのこと、いうなよー!」
と反論する意見が多かったということは、今の富山県民は、「進取の気性」を持っていることを忘れているのかもしれない……そんなふうにも感じました。

今こそ「進取の気性」アゲイン!

映画「モアナと伝説の海」の中で、モアナが先祖が海を渡る民だと知った瞬間、自分が何者であるかを悟るシーンがありました。

そんな先祖を持つ自分なら、海を渡るという難儀も「できる」と確信したシーンです。
私たちも、もしかすると今は自分のことを「閉鎖的」だと考えているかもしれません。

しかし、先人の進取っぷりを知れば、
「私たちは、進取の気性をもつ民である」
と発見し、
「私たちも先人のような活躍ができる! 閉鎖的じゃないもん」「閉鎖的だなんて間違ったこと言って、ものを知らないひとだなあ」

という気持ちが生まれるのではないかと感じた一件でした。

地元のこと、地元の偉人のことを知るって、大事ですね。

★富山の先人を知るにはこちらの書籍がオススメ

『ふるさととやまの人物ものがたり』

小学校や図書館などにあります。

こちらからも内容を御覧いただけますよ。

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