「幸せのコップ理論」とは? まず「自分を大切にする」ことで、家族が幸せになり、仕事がうまくいく理由

なみなみ注がれた日本酒はグラスの縁からあふれ出す

「お客さまは神様です」「家族よりも仕事を優先するのが当たり前」 こんな言葉を聞いたことはありませんか?
しかし、自分や家族を犠牲にして頑張る働き方や生き方は正しいのでしょうか。そんなときに役立つのが 「幸せのコップ理論」 の考え方です。

目次

「まずは自分を満たす」幸せのコップ理論

「幸せのコップ理論」とは、

  • まずは自分のコップ(心)を幸せで満たすこと
  • 自分の心からあふれ出た幸せが、家族や仲間、お客さま、地域へと、自然に広がっていくこと

を表した考え方です。

ちょっと調べてみたのですが、誰が言い出したかを見つけることができませんでした。

東洋思想や西洋の倫理・自己啓発思想、心理学(自己効力感、自尊感情など)と重なる考え方でもあるため、オリジナル発案者を特定できないのかもしれません。

ただし、心理学の研究でも、この考えを納得させてくれる理論を見つけることはできます。

たとえば、ポジティブな感情が新しい発想や人間関係を育てるという「ブロードン&ビルド理論」や、自分の心理的欲求が満たされると、自分から高いパフォーマンスを発揮して他者貢献にもつながるという「自己決定理論」などです。

つまり、自分を大切にしてハッピーになることは、決して自分本位なわがままではなく、周りを幸せにしたり、いい仕事をするための第一歩なんですよね。


私が30代で気づいた「優先順位の変え方」

私がこの考え方に出会ったのは、30代なかば。編集プロダクションで育児情報誌の編集長をしながら未就学児を含む3人の子育てに邁進しているときでした。

編集長になったことで、社外の付き合いや勉強会が増え、そんな勉強会のひとつでこの考え方を教えてくれた経営者がいたのです。

いつも寝不足で家族の用事や仕事のタスクに振り回されていた私は、この考え方に出会ってから、ものごとの優先順位を変えてみることにしました。

  • 「お客さま優先」「仕事の用事優先」から、家族や友人を含めて「先約優先」 へ
  • できるだけ定時で仕事終え、ダメなら在宅勤務も取り入れ、子どもとの時間をきちんととる
  • 忙しくても、自分をケアする時間を作る

考え方や行動の原則を変えることには、仕事をないがしろにしていると思われないかと、最初は勇気がいりました。

しかし、この切り替えは大成功でした。

時間にゆとりをもってしっかり寝て、心も満たされると、子供たちにもおおらかに向き合えます。

子供たちに応援されながら、仕事も頑張れました。

「先約優先主義」はお客さまに対しても誠実な態度として受け止められることが多いことにも気づきました。


自分を犠牲にしていませんか?

あなたは、こんな考えに心当たりはありませんか?

  • 家族に我慢させて、仕事を優先している。だって仕事なんだから仕方ない。
  • お客さまや会社のために、自分の予定や家族との約束を後回しにしている。仕事はプライベートよりも大事なんだから当然。
  • 休むことに罪悪感。なんだかなまけているみたいだし、周りからなんて言われるかわからない。

もし、そうなら、ちょっと落ち着きましょう。

私も、昔、子供と約束があったのに「仕事が『入った』から行けなくなった」と言っていました。

いやいや、「入った」じゃなくて「入れた」でしょ。と今なら突っ込みます。

そうやって子供からの信用を失っていけば、取り返すのは容易ではありません。大事な局面で、信用のない親の言うことを、子供が聞いてくれるでしょうか。

あとあとの影響を考えると、子供や配偶者など「身内」を含めて、約束はやっぱり大事にしないといけないのですよ。

もちろん自分の心身の健康もです。失ったら、リカバリーに大変な時間とお金、労力がかかり、周囲にはもちろん迷惑がかかります。

それから、自分を犠牲にしている人は、「私はこんなに我慢しているのに」と周りに対して厳しくなったり、「こんなひどい状況で、自分が頑張る意味はない」とやる気がなくなったりしがちです。

「幸せ→周りにもよくしたい!」と自発的に思える状態が、本人にも家庭にも職場にも、みんなにとっていいと思います。


まずは「自分のコップ」を満たそう

幸せは「自分 → 家族 → 友人→仲間 → お客さま → 地域」のように近いところから外側へと広がっていく……言われてみればそうだと気づく人は多いでしょう。※私もその一人でした。

気付いたら、まず第一歩として、こんなことを意識してみてはいかがでしょうか。

  • 予定に余白をつくり、そこは自分の時間にする
  • 子どもや大切な人と過ごす時間を確保する
  • 自分のケア習慣を少しでもできる範囲で取り入れる

もちろん「育児を代わってくれる人がいない」とか「職場が超ブラックで無理」だとか、いろんな事情がそれぞれにあります。※環境そのものを変える手もあります。負荷は大きくなりますが。

しかし、こうした小さな行動を意識することが、やがて大きな幸せの循環と異なる結果を生み出していくのです。


幸せは「インサイド・アウト」で広がる

「幸せのコップ理論」は、心理学的にも裏付けがある考え方。まず自分を大事にして満たすこと。それが家族や仲間を幸せにし、やがて仕事や地域にまで良い影響をもたらします。

こういう考え方はビジネスの場でも、「内から外へ(インサイド・アウト」と呼ばれ、書籍『七つの習慣』でも取り上げられています。

「幸せ」や「成果」「好循環」は、外から与えられるものではなく、自分起点で内から外へ(インサイド・アウト)で広がっていく。また、自分から広げていけるものです。

今日から少しずつ、自分の心のコップを満たし、周囲によりよい影響を与えていきましょう!

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