勤め続けられるならそれに越したことはない。誰にとっても働きやすい職場の条件とは

今では「自宅しごと」のスタイルで、自宅を拠点に家族のそばで仕事するようになった私。しかし、もともと独立志向はなく、「石にかじりついても正社員」と思って会社員生活を過ごしておりました。

今でも、「自宅しごと」を誰にでもオススメしているわけではなく、家族ケアなどの事情と両立しやすい「働きやすい職場」が増えることを望んでいます。

 

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【仕事納めは子連れ出勤し、子供たちも一緒に大掃除が恒例でした 2013年12月27日撮影】

 

目次

会社員であるメリット

会社員は組織人としての不自由な面もあるかもしれませんが、メリットはだっていろいろあります。

収入がある程度安定していて予想がつく

会社員であっても突然の倒産や減給など、思いもよらない出来事はあります。それでも、起業や自営業よりは、収入は安定していて予想ができるといえるでしょう。

組織の中で働ける

仕事の進捗を見守ってくれる人、困ったときに相談できる相手、自分の失敗を一緒に誤ったり責任を取ったりしてくれる人、成功したときに一緒に喜べる同僚がいる、自分ができないことをフォローしてくれる仲間がということは、とてもありがたく、幸せなことです。
仕事は営業さんがとってきてくれる、PRは会社がしてくれるとなれば、ブログやSNSで自分を出してビジネスに使う必要もありません。

福利厚生がありがたい

社会保険料を折半してくれたり、研修を受けさせてくれたり。宿泊施設やスポーツクラブ、レストランを利用させてくれたり、社員食堂があったり。うーん、素敵だ。

4,税金とか年金とか、いろんな手続きをやってもらえる

税金を収めたり、年金の加入の手続きや、保険料を払ったりする手続きは、自分でやるとけっこう面倒くさいものです。会社勤めなら、総務担当の方が手続きしてくれることでしょう。

5,育休・介護休暇中にも給付金がある

育休中に育児休業給付金が、介護休暇中に介護休業給付金があるのは、雇用保険に入っているから。自営業や経営者は、給付金がなく、休むと収入に大きく響きます。

6,ローンを組んだり、カードを作ったりしやすい

フリーや起業家でもローンは組めます。カードも作れます。が、実績次第で審査が通りにくいことがあるようです。

会社員なら収入の見込みが立ちやすいため、ローンを組んだりカードを作ったりしやすいといえます。

家族ケアと会社勤めを両立するには

というわけで、無理なくできるものなら会社勤めもよいものだと思います。では「無理なくできる」ためには、どういった条件が整うとよいのでしょうか。

私の経験と取材などで伺った話からご紹介します。

1,時間と場所の自由度を上げる

これが1番、簡単で効果的だと思います。家族のケアの責任者であるということは、「突発的に身体を取られる」が多いということです。

ただ、例えば「保育園で子供が離れてくれなかったため、いつもよりも10分遅れことになった」というくらいだったらどうでしょう。

業務そのもの遅れは10分ぶんでそれほどの遅れではありません。昼休みを10分はしょったり、帰りを10分遅らせれば、業務の遅れは取り戻せることでしょう。

フレックスの職場なら、10分遅れるとしても、「まあ、いっか」という気持ちでゆとりを持って職場に迎えます。

「場所の自由度」は、在宅勤務など、必ずしも出勤しなくてもOKということです。例えば、子供の学校の参観日とか進路相談の面接、家族の通院の付き添いなどで、職場を離れなくてはいけないときに、空いている時間や早朝などに家で仕事できれば、仕事の遅れは最小限に留められます。

しかし、例えば朝礼や定例会議のように、「決まった時間に、決まった場所に必ずいること」というシーンが多いほど、家族ケアの責任者は働きづらくなります。

 

2,休んだときの代替え要員を含めたチームで仕事する

とはいえ、例えば、教師や看護師のように、「この場所にいるのが仕事」というお仕事は、時間や場所を自由にすることが難しい時間がほとんどでしょう。

そういう職種の場合は、「チームで仕事をする」のがポイントです。情報を共有し、チームで互いの休みをフォローしあうのです。

私も子供が小さいころは、他のスタッフとチームを組み、夜間の業務や急な欠勤や在宅勤務時に取次などをフォローしてもらっていました。

外国の例も紹介しましょう。

ママが働きやすいことで知られるデンマーク。デンマークの学校には、休んだ先生の代わりをするスタッフがいるほか、先生の勤務時間のなかに他の先生が休んだ時の代わりをする時間が予め織り込み済みだとか。

よく考えれば、急に休むことがあるのは、家族ケアを担う人だけではありません。体調不良、交通事故、通院、リフレッシュするための休暇などなど。

「人間は休むことがあるもの」という前提で人員配置がされていれば、家族ケアをしながら働くひとはもちろん、だれにとっても働きやすい(休みやすい)職場になりますね。

3,ひとが見ていなくても働くマインドをもつ

「場所と時間が自由になる」「在宅勤務ができる」といった働きやすい職場を実現するとき、ネックとなることのひとつが、

「管理されないと仕事できない」

という働く人側の事情です。

例えば、テレビドラマ「家を売るオンナ」でイモトアヤコさんが演じた白洲美加のように、目を離せばネット通販を始めたり、子供を口実にサボったりするような人に、在宅勤務をさせたいとは思いませんよね。

なので、「時間と場所の自由」を実現するためには、「見られていなくてもサボらない人だ」と信頼してもらう必要があります。

4,管理する側になる

誰からから仕事を依頼され、管理される立場だと、自分の都合に合わせた仕事時間や量の調整は難しくなります。逆に、仕事を依頼したりチェックしたりする立場なら、相手に合わせてももらうのが比較的容易になります。

以前お話を伺ったあるワーキングマザーは、部下を管理する立場でした。保育園の迎えの都合があり、17時30分にはきっかり退社します。

「それより後に連絡したいとか、打ち合わせをしたいという人がいて、周りが困ると言うんじゃないですか?」

と質問したところ、

「私が17時30分に退社することが前から分かっているのに、それより後に連絡や打ち合わせしたい状況になるような人こそ、段取りが悪いら反省したほうがいい」

とばっさり。早退や欠勤どころか、定時退社にすら罪悪感をもつワーキングマザーは多いようですが、上職者になるとこういうことも言いやすいですね。

環境を変えるには声を出す

では、もしもご自身の務める会社が、ここでいう「働きやすい職場」でなかったとしたらどうしたらいいでしょうか。

まずは要望を伝える

まずは、どうやったらつつがなく働きやすいかを要望することをオススメします。

私が以前勤めていた編集プロダクションは、私が初めての「子持ち女性編集者」だったため、子育て中の女性編集者にどういうことを許可するればやりやすくなるかは、皆がよくわかっていませんでした。

そこで私が「こういう風にしてもらえるとやりやすい」と、フレックスの活用や在宅勤務、チームでの仕事やクラウドを使ったデータ共有などの提案したわけですが、それを受け入れてくれたおかげで、私は働き続けることができました。

ポイントは「こうやったらラク」と自分のメリットばかりを主張しないこと。「こうすると皆の手間を減らせる」「もっと成果を上げることができる」という全体のメリットを踏まえて提案すると受け入れられやすくなるでしょう。

それでもダメなら他にも職場はある

どうしても「働きやすい職場になるのは無理」「家族ケア中のスタッフをお荷物扱いする」など、居心地の悪い職場ならどうしましょう。

デンマークで「どうしたらいいんでしょう」と質問したら、

「そんなにイヤならやめればいいのに、なぜやめないの」

「そんな職場は人材不足になって反省してもらえばいい」

とのことでした。

次の職場が見つからないかもしれないことが怖いかもしれません。そんなときは、この言葉を思い出してみてはいかがでしょうか。

Ask, and it will be given to you
Seek, and you will find;
knock,and it will be opened to you.

聖書の「マタイによる福音書」第7章7節にあるフレーズです。

求めよ、さらば与えられん。
尋ねよ、さらば見出さん。
門を叩け、さらば開かれん。

自分からまずは動いてみましょう。

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