「深く考える」がよい理由。「考えが浅い」や「考えすぎる」との違いや思考力を高める方法も

最悪の事態に備えていろいろ考えていたら「考えすぎ」と言われたことはありませんか。また、何かを提案したら「考えが浅い」「なんにも考えてないね」と言われることも。……深く考えない方がいいのか、考えた方がいいのか、はたまた考え方が悪いのか。いったいどうなんでしょう。

写真 石川県立図書館

目次

考えることは価値になる

私の仕事である、企画や編集、ライティングやコンサルは、「深く考える」ことが必要不可欠です。

考えの浅い企画はありきたりだったり、つじつまが合わなかったり。深く考えられていない文章は構成がおかしかったり、論旨が不明瞭だったり、だらだらとした文章だったり。

「もうちょっとしっかり考えて」と思われることでしょう。

ほかにも例えば、医者や弁護士のようなお仕事の方、担当の営業マン、デザイナーなどさまざまなお仕事のプロに対して、しっかり深く考えてくれないと嫌だなあと思いますよね(笑)。

こうしたお仕事は、こちらが考え及ばないところまで深く考えることが、顧客から対価をいただける価値を生みます。

深く考える人と考えの浅い人

では、仕事以外の一般的なシーンや人生全体の場面においてはどうでしょうか。

深く物事を考える力を「思考力」といいます。

「思考力」とは、経験や知識をもとに論理だてたり、推察したりと考える力です。「深く考える力」は、「思考力が高い」と同義ですね。

思考力が高いとよいことがあります。

未来のことや広い範囲について、ものごとの裏側や人の考えなどについても予測や仮説を立てられるようになります。

すると、何か問題があったときに適切に対応したり、相手の立場や状況を考えて発言したり、段取りよくものごとを進めたりするのがうまいといった能力を発揮することができます。

こうした力がよい結果につながる可能性を高めます。

というわけで、一般的には、思考力は高いほうが人生にプラスに働くことが多いでしょう。

反対に考えが浅い(=思考力が低い)とどうでしょうか。

物事を浅く認識していると、短絡的になったり、思いつきや物事の一面しか見ずに的外れなことを言ったり、他人を傷つけたりすることも。また、段取りが立てるのが苦手になりがちです。

「人柄は悪くないけど、仕事はあんまり……」とか「子供みたいに純粋だけど、ときどき残酷」「いつも行き当たりばったり」といった評判の方は、人格やスキルに問題があるわけではなくただ「考えが浅い(思考力が低い)」だけのこともあります。

かといって、「考えが浅いだけだから」と改善しないのもいかがなものか。思考力を高めたいと考える方もいますよね。

思考力を高めるには、以下のようなことがオススメです。

  • 本を読む
  • 他の人の意見や考え、経験談を聞く
  • 普段合わないような人の話を聞く(講演やセミナー、異業種交流会、旅など)
  • さまざまな価値観に触れる(読書、旅、映画など)
  • 当たり前や常識とされていることに、疑問をもつ
  • 何事にも「目的」と「理由」を言えるようにしておく

ちなみに、この「思考力」を高め、深く考えられるようになることが目標のひとつである教科が「国語科」です! ※林原りかは中学校と高校の国語教諭免許を取得し、中学校で国語を教えたこともあります。

「考えすぎる」はネガティブモード

しかし、「考えること」が否定的に扱われることもあります。

そんな状態は「考えすぎ」と表現されます。

深く考えることと、考えすぎることは、何が違うのでしょうか。

「考えすぎ」は、例えば以下のような状態です。

  • 過去の失敗など(もう変えられないこと)やネガティブなことをについて、繰り返し考え、くよくよする
  • 未来に起こる悪いことで、自分の力ではどうにもならないことについて、不安になる

何度も繰り返して考えては嫌な気持ちになり、自分や周囲を責めたり、悩んだりします。

この場合、考えてはいますが、「深く」は考えていないのですよね。

ただくよくよと悩むだけなら、何かが変わることはありません。それなら、いっそのこと何も考えないほうが、責めたり悩んだりしない分マシな気すらします。

「考えても無駄なことは考えない」という習慣が身についている方は、おおらかで周りを責めない方が多いように感じます。

行動してポジティブな変化をもたらす

とはいえ、「考えないほうがいい」とアドバイスされて考えないでいられる人は、そもそも考えすぎません。

よくないと分かっていても、考えすぎてしまうものです。

こういう場合はどうしたらいいのでしょうか。

私は、この「考えすぎ」状態のある部分を変えて、「考えすぎ」から「深く考える」状態に変えることをオススメします。

例えば、先ほどの文章。

  • 過去の失敗など(もう変えられないこと)ネガティブなことをについて、繰り返し考えて、くよくよする

これを「過去の失敗を思い出し、同じ失敗をしないよう心掛け、対応策も用。おかげで安心できている」ならどうですか。

  • 未来に起こる悪いことで、自分の力ではどうにもならないことについて、不安になる

これも「将来に不安を感じていることがらについて、実際起こる可能性を調べたら、ほとんどないに等しいことが分かった。悩んでいたのがばからしくなった」だったらどうでしょう。

これらの違いは「心掛けた」「用意した」「調べた」など、なんらかの行動を起こして、よい変化を試みたことです。

くよくよと思い悩む過去や未来の出来事に対して、そのネガティブ感情を解消してポジティブな方向に変化させる「行動」につなげます。

すると「考えすぎ」ではなく「深く考えた」に、意味づけが代わるんですよね。

考えすぎてしまう人は、考えるのは仕方ありません。考えたら、その課題を解決するために行動しましょう。

考えすぎずに、深く考えよう

というわけで、「考えが浅い人と深く考える人」「考えすぎる人と深く考える人」に違いを見てきました。

楽しくワクワクしながら、いろんなことを楽しむ人生を歩むために、「考えすぎることはなく、深く考える人」になることをご提案します!

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