2018年9月2日(日)、佐渡国際トライアスロン2018のBタイプに初めて参加し、完走することができました。コースの特徴と体験した感想をお伝えします。本当に良い大会でした!
【ゴール後の記念撮影】
スイム:泳ぎ慣れた人たちのなかは泳ぎやすい!
コースの特徴
佐渡国際トライアスロンのスイム会場となる佐和田海水浴場は、プールのような遠浅の地形と穏やかな波で知られています。小さなお子さんがいる親子連れにも人気の海水浴場です。
画像引用元:https://www.visitsado.com/spot/detail0402/
トライアスロンのスイムコースは、900m‐200m‐900mの三角形。タイプAは2周、タイプBは1周します。
コースにはブイが浮き、曲がり角にはひときわ大きなブイがありますが、泳ぎながら肉眼で確認するのはほとんどできません。
下の写真の左よりに、大きなブイが2つあります。見えますか?
この日は波はほとんどなかったものの、視界はそれほどクリアではありませんでした。ただ、800人もいると、私レベルの泳力の方も人数が多い。周りの人と合わせて泳いでいると、大きなコースアウトの心配は感じません。
また、コースのブイも、カヌーに乗ったライフセーバーさんも、間隔が狭い。そのため、コースロープから5~10m程度のところを泳いでいると、視界にはブイとライフセーバーさんがいつも入ります。
そのため、とても安心して泳ぐことができました。
800人で泳ぐのは意外にも安心
佐渡国際トライアスロンタイプBは、7:30に参加者800人で一斉にスイムスタートします。
泳ぎの苦手な私は800人という大人数で一斉にスタートすると、どれほど混乱するかと心配していましたが、それは杞憂に終わりました。
というのは、ミドルディスタンスかつタフなコースで知られる佐渡国際トライアスロンの参加者の皆さんは、私がこれまでに出たどの大会よりも、泳ぎ慣れていらっしゃったからです。
いつもなら、350m付近で私を毎回悩ませる、大きく蛇行して何度もぶつかってくる人、平泳ぎで周り中を蹴り倒す人、つかんでくる人などには出会いません。
多少ぶつかることはありましたが、スッと離れてくださったり、うまく並行して泳いだりと、非常にスムーズでした。
視界はあまりよくないとはいえ、手を伸ばした先の指は見える程度。ヘッドアップすれば、確かめて人のいない方に泳げます。
さらに、たくさんのスイマーによってできた水流に乗っていると、いつもよりラクに泳げるような気がしました。これだけ安心できていると、パニックも当然なし!
楽しい、楽しい、と海の中で笑っているうちに陸に戻りました(「楽しむことに集中する」というアドバイスをくれたトライアスロン仲間に、心から感謝しております)。
トランジッションの前にシャワーが設置されています。ここで塩を落とします。ウェットスーツも脱いで、トランジッションエリアに戻りました。
スイムのタイムは、51分54秒。完走者743人中、564位でした。
バイク:坂はそれほどでもないけれど、走り込み不足を実感
バイクコースの特徴
バイクは計105kmです。小佐渡と呼ばれる島の南側を1周するコースです。海沿いも山の中も景観が素晴らしい! 稲刈り前のたわわに実った穂波も、本当にキレイでした。
バイクコースとなる道路は全面通行止めではありません。そのため、一般の自動車も通行します。交差点や曲がり角では、警察やボランティアの方がしっかりと誘導してくれますが、接触事故には十分注意が必要です。
補給食やドリンクを補給するエイドは、以下の場所に設置されています。おおよそ間隔は20~10km程度。
- 23km 住吉AS(=エイド・ステーション)
- 41km 野浦AS
- 56km 多田WS(=ウォーター・ステーション)
- 66km 赤泊AS
- 79km 小木AS
- 87km 羽茂AS
コースのほうは、小木ASまでほとんど平坦。小木ASを超えてすぐに急坂に入ります。
最初の坂は6kmほどの距離で、120mほど上がります。その先に、最後のエイドである羽茂ASがあります。ここでほっとひと休み。
羽茂ASの先は、もうひと山超えたあと長い下り坂。その先には最後の坂があります。ここは4kmで70mくらい上がり、また下ります。
プログラムで高低差を見るとちょっとビビります。しかし実際に走ってみると、上り坂のあとには踊り場や下り坂が挟み込まれていて、気分的には休み休み行くこともできます。
私の経験した坂ですと、いきいき富山トライアスロンの本宮踏切先の坂や、富山の称名滝前の坂の方が、よほどキツイと感じます。
ただ、約80kmも走ったあとなので、疲れやすいのは確かです。最後の海岸沿いの道は平なものの向かい風と疲れ切った足で進まない…どちらかというと坂よりこちらが辛いワタクシでした。
補給食もドリンクも十分。ドリンクは走りながらボトルキャッチ
バイクはエネルギー補給しやすいパートです。ここではバイク105kmを走りきるのはもちろん、ラン21kmを走れるだけのエネルギー補給も課題です。
大会によっては、遅いランナーはエイドで食べ物にありつけないこともあります。ウエストポーチと背中のポケットには、エネルギー補給用に小さい濃縮ゼリーを計5個入れておきました。
実際にエイドに立ち寄ると、補給食は、量・内容とも、とても充実していました。
小ぶりのおにぎりのほか、パン、バナナ、オレンジ、レモン、スイカ、梅干しなどが、十分に並びます。おにぎりは特に美味しかった。梅干しとともに召し上がることをオススメします。
ドリンクボトルは、ポカリスエット、水、お茶などから選ぶことができます。
受け取るときは、バイクに乗ったままで手渡し。空いたボトルはエイドの前後にある「ボトルキャッチャー」と呼ばれるカゴに投げ入れて、返却します。
この渡し方は初めてでしたが、スピードを落としてゆっくり受け取ればOK。私のレベルだと、止まって受け取る方もいらっしゃいました。
ボトルは佐渡国際トライアスロン大会のロゴ入りです。最初のエイドまでは、使い古したボトルをセットしておいてそれは捨て、ロゴ入りボトルを記念に持って帰ってきました。
小6三女との連絡はスマホで
今回は小6三女との連絡用として、ウエストポーチにスマホを携帯しました。※緊急連絡のためは認められています。
羽茂ASで捕食したとき、「あと1時間くらいだよ」と三女に連絡して、ランスタートに戻るようにと伝えました。
なお、バイクのタイムは5時間16分59秒。完走者743人中では660位です。通過順はスイム終了時564位から659位に。95人の方に抜かれてしまいました。走り込み不足を実感します。
ラン:応援に励まされてトコトコ走れました!
コースの特徴
ランコースは佐和田海水浴場から片道約10kmの往復コース。タイプAはこれを2往復、タイプBは1往復します。
折返し付近に少し坂がありますが、高低差はさほどきつくありません。コースは田んぼの中など、日陰や風よけのない場所が多くありました。
ASやWSは、1~3kmほどの間隔で設置されて、WSではアクエリアス・水・お茶のほか、水を含ませたスポンジが配られています。また、エアサロンパスやコールドスプレーも使うことができます。
タイプBでも10か所もエイドがあり、疲労が溜まってきた身体にも精神的にも、大変助かりました。
水分の取りすぎと気温低下に注意
私のレベルになると、ランでは歩いている人が多く、ゆっくりでも走っていればタイプBの参加者に抜かれることはありませんでした。(抜いてくるかたはタイプAばかり!)
走り始めは気温が高かったこともあり、水分を多めに取ったり、頭や肩に水をかけたりしていました。
これがあまりよくなく、ウエアもシューズも濡らしてしまい、ラン後半に気温が下がってきたときに今度は寒くなってきたのがきつかった。
冬のマラソン大会のように、お腹が冷えてしまったため、手でお腹を押さえて温めることを心がけて、なんとか走りました。
ちなみに、小6三女とはランの最中もスマホで連絡を取り合っておりました。
19kmを過ぎたところで電話する約束でしたが、予定よりも少し遅れていることもあり、娘から何度か電話がかかってきました。
走りながら、ゼーゼーハーハー息を切らしながら、スピーカーフォンで娘とやり取りしていると
「お母さん、頑張れよ!」
と沿道の方が声をかけてくださいました。ありがとうございます!
温かい応援に大感謝!
佐渡国際トライアスロンで感じたのは、沿道の住民の方々も応援慣れしていることです。
鍋の底やペットボトルを叩くご年配の皆さま、太鼓の演奏で選手を鼓舞するかっこいいお姉さま方、ゼッケン番号をチェックして
「りかちゃん、頑張れ!」
とか
「私も富山出身やよ。頑張られ~」
と富山弁で声援を送ってくださる方もいらっしゃいました。
家の前にテントを立てて、バーベキューや飲み会をしながら、応援していらっしゃるご家族もたくさんいらっしゃいました(ウラヤマシイ!)。
足の悪い方、腰の曲がった方、赤ちゃんや小さいお子さんを連れた方が沿道まで出てきて、一日中応援するのは、どんなに大変なことでしょう。
本当にありがたいことです。私も、なるべく手を振ったり、会釈して、お返事するようにしております。
感涙のゴール!
最後のWSである八幡WSの後は、あと約2.5km先のフィニッシュに向けて帰るのみ! しんどかった身体も力が湧いてくるようです。
会場の少し前では、佐和田の商店街を通ります。ここは車道の真ん中がバイクコース、両側が往復それぞれのランナーが通るようになっています。
アーケードの下の歩道には車道に向かって椅子が置かれ、椅子に座って応援できるように設えられていました。
商店街の入り口に戻ってくると、アーケードで観戦する方々から「おかえりなさい!」の声が口々に聞こえてきました。
と、そこに女性が
「4047!」
と私のゼッケンナンバーを呼びました。
すると、商店街の放送でMCの方が
「ゼッケン4047、林原りかさん、おかえりなさい! 富山県から初めてのご参加です」
とアナウンスが商店街に響きました。すると、沿道の人々が
「りかちゃーん」
「来年も着てねー!」
と声援を送ってくださいます。ぐっと胸が詰まって、涙が溢れそうです。
「やばい、泣きそうです」
と思わず口をついてしまうと、これまた沿道の方が
「泣いていいぞ~!」
と声をかけてくださいます。
涙が出てしまいました。
商店街をすぎると、もうフィニッシュゲートのある小学校のグラウンドはすぐそこです。
グランドに入ると同伴入り口には、小6三女の姿が! いつもの、レース中に何度も思い浮かべた、満面の笑みで両手を振っています。
手をつないで、一緒に走りだすと
「4047番、林原りかさん、初めての参加です。ぜひ来年も来てください!」
とアナウンスが。そして、ゴール!
できました! できました!
ランは2時間40分15分。完走者743人中、454位。通過順はバイク終了時の659位から588位に。
71人の方を抜くことができましたが、バイクを挽回するには至らなかったのが残念です。
とはいえ、「いつかやってみたい(でも、できない)」と思っていたことが実現できた歓びは、計り知れません。私にとって、大きな自信となりました。
「何事も、ただ『やる』と決めることが大事」という持論を改めて確信した次第です。
【完走者に贈られたメダルと、佐渡在住の教育者で心書家の北澤英理子さんからいただいた葉書】
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!