忙しい日々の中で心の疲労を回復するには、五感で心地よさを感じてリフレッシュすることが大切。先日、次女と訪れた箱根旅行では、それを実感できる素敵な体験ができました!
「疲れ」は3種類
疲労には、「身体の疲労」「脳の疲労」「心の疲労」の3種類があります。
身体の疲労は、軽い運動やストレッチ、入浴やマッサージで血行を促進すると回復します。
脳の疲労は、睡眠によって休めることで回復します。
では、心の疲労は? 実は、「五感で心地よくなる」ことが、心の疲れを取ることに効果的です。
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人の基本的な感覚「五感」
五感とは、人間が外の世界から情報を感じ取るための基本的な感覚のこと。
五感とそれぞれの「心地よさ」は以下の通りです。
- 視覚(目)
ものの色や形、大きさ、動きなどを感じる感覚。アートや自然の景色、かわいらしい動物、推しのアイドルを見て楽しむときに使います。 - 聴覚(耳)
音や声、環境音を感じる感覚。音楽や自然の音、好きな人の声などを聞くと心が落ち着きますよね。 - 嗅覚(鼻)
香りや匂いを感じる感覚。美味しい料理の香りや花の香り、森林の香り、ほのかな香水など。記憶の定着にも関わります。 - 味覚(舌)
食べ物や飲み物の味を感じる感覚。甘味、酸味、塩味、苦味、うま味などを感じ、楽しみや満足感につながります。 - 触覚(皮膚)
触った感触や温度、圧力を感じる感覚。柔らかさや温かさ、風の感触などが心地よさを与えます。
「五感で心地よくなる」とは、こうした感覚の心地よさから心が満たされ、疲労やストレスが和らぐことを意味します。
「五感で心地よくなる方法」はひとそれぞれですが、多くの人がいっきに5つとも満たせるのが、そう、「旅」です。
箱根ラリック美術館で心を満たす
先日、箱根を旅しました。目的は、箱根ラリック美術館の観覧でした。
なぜこの美術館を訪れることにしたのか?
それは、ある日、次女が「好きなアーティストの作品」と見せてくれた作品が、アール・ヌーヴォーのミューズと称されるフランス人女優サラ・ベルナールのアクセサリーを手がけた作家の作品と同じだと判明したことがきっかけです。
私は中学生のころに好きだった画家のミュシャのポスターからサラ・ベルナールを知り、その影響力から尊敬する存在でした。
そのポスターに描かれたサラのアクセサリーを手掛けた作家も、サラの影響を強く受けた、とは聞いていましたが、作者の詳細は知りませんでした。
その作者の名前は「ルネ・ラリック」だと娘が教えてくれ、「箱根に美術館があるそう。一緒に行こう!」となりました。
そして、念願のラリック美術館。
朝一番で入館し、せっかくだから美術館も味覚で楽しもうと、まずは目当てのモーニングです。
メニューは以下の通りです。


- クロワッサン
- サラダ
- 卵料理(オムレツ、目玉焼き、スクランブルエッグから選択)
- ベーコン
- ハッシュポテト
- ヨーグルト&はちみつ
- 飲み物(コーヒーや紅茶などから選択)
もっと食べらる人には、ブランチによさそうなボリューム感あるガレットや肉料理がついたモーニングセットもありました。
館内には、本物のオリエント急行(内装をラリックが担当)の車両があり、この席でお茶とスイーツを楽しむこともできます。
ここでは、窓から眺める庭も美しい落ち着いた空間でゆったり過ごし、彩豊かな料理を目で楽しみ、コーヒーやベーコンの香り、豊かで上品な味わいに舌つづみ。椅子やカトラリーの触り心地もよく、次女とのおしゃべり……朝から五感を刺激され、心がスッと軽くなる体験でした。
展示は写真を撮れるのが入口だけで、作品の写真はありませんが、ほんと素晴らしかった!

睡蓮の咲く池のあるお庭を眺めてのんびり過ごす時間も、とても贅沢なものでした。

ポーラ美術館で午後もゆったり
今回の旅は、美術館巡りの旅。というわけで、午後はポーラ美術館へ。
こちらは自然と調和した建物やレストラン、遊歩道なども含め、ゆったり楽しめる工夫が随所になされた美術館です。

企画展はゴッホとゴッホから影響を受けたアーティストたち。

作品を眺めながら、娘とアートや人生について語り合う時間はとても貴重でした。

子どもがいなくなって寂しいとよく聞きますが、大人になった娘たちとの関わりは、頼れる安心感や語り合える喜びがあり、また別の素敵さがあります。

遊歩道はちょっとしたハイキング気分を味わえました。森林浴効果もばっちりです。
というわけで、
- 視覚(目)→アートや自然の景色
- 聴覚(耳)→音楽や自然の音、好きな人の声など
- 嗅覚(鼻)→料理の香りや森林の空気感など
- 味覚(舌)→美味しいお料理やスイーツ、ドリンク
- 触覚(皮膚)→心地よいテーブル&チェア、カトラリー、風の感触
と五感の心地よさをばっちり感じることができた1日でした。
宮ノ下の老舗で学びと刺激を
また、私がオススメする心のリフレッシュ法はもうひとつ。それは、知的好奇心を満たすこと!
「本を読む」「新しい場所に出かける」「新しい人との交流を持つ」「学びを取り入れる」といったことがらです。
そんなことを考えつつ、帰る前にに少し寄り道して、宮ノ下地区にも立ち寄りました。
ここでのお目当ては、富士屋ホテルと渡邊ベーカリーさんです。
富士屋ホテル

富士屋ホテルは、1878年に箱根・宮ノ下に、日本初の本格的リゾートホテルとして開業したホテルです。
創業以来、外国人客を中心に発展。顧客にはヘレン・ケラーやチャップリン、ジョン・レノンらも名を連ねます。
歴史的建造物が魅力のひとつで、近年の改修で快適性も高いと聞いています。
外から見ていたら中も見たくなり、入口で見学できるか尋ねてみるとOKとのこと。丁寧な接客でパンフレットをくださり、見学者用の展示スペースもあることも教えてくださりました。
こちらはミュージアムスペースです。こんな風に、しっかり展示されているんですね。

こちらの社是は「至誠」なんだとか。

このように、想いを言葉で表現しておくことは大切だなあと、ブランディグに関わるものとしても興味深く拝見しました。
歴史ある建物ですが、とても清潔でインテリアも美しい。私が好きな福井県の永平寺同様、「古い=汚い」ではないと、つくづく感じさせられます。
スタッフの方々の対応も温かく、安心感がありました。

すっかりうっとりして、「いつか泊まってみたい……」と思わされました。見学を受け入れることの宣伝効果は、しっかり出ているかと思います。
渡邊ベーカリー

続いて、近くの渡邊ベーカリーで朝ごはんをいただく目論見です。
渡邊ベーカリーは、明治24年創業の老舗ベーカリー。箱根駅伝の応援客向けに開発された温泉シチューパンは熱々で美味しく、朝から元気が出ました。

パンのお値段はお安くありませんが、平日の朝にも関わらず、お客はひっきりなし。私も梅干しアンパンなど、名物と書かれたパンをいくつかお土産に購入させていただきました。
明治・大正・昭和・平成・令和と長く愛されてきた富士屋ホテルと渡邊ベーカリー。その裏側には、時代の変化に合わせた絶えまない進化があったことと拝察します。
そうした老舗の商品・サービスに触れ、多くの刺激をいただきました。脳が活性化されたような感じで「私も頑張るぞ~!」と気持ちが前向きに、元気になりました。
また、この二つの場所も、「五感で心地よく」も満たすことができる場所ですよね。心の疲れをとる効果も大きいと感じました。
リフレッシュと学びの両立
今回の箱根旅で実感したのは、リフレッシュと学びとは別物ではなく、うまく組み合わせることでより充実した時間になるということです。
- 美術館で心を潤す
- 美味しいお料理やおもてなしに触れる
- 老舗の歴史や進化から学ぶ
- 娘との対話で新しい視点を得る
五感で心地よさを感じながら学ぶ体験は、心の疲労を回復してリフレッシュ。さまざまな発見や考えごとへのブレイクスルーをもたらしてくれました。
忙しい日々の中でも、こうした小さな旅を取り入れることをオススメするのは、こういった理由からなのですよ。


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