参加者募集チラシをつくるときのポイントのひとつに、「申込は可能な限り簡単に」があります。予算がなくてもできることなので、原稿作りやイベント企画の段階で、気をつけるようにしましょう。
基本的にみんな「めんどうくさい」と思っている
イベント等の参加者募集のためにチラシや ホームページの告知ページを作るときに、気をつける点があります。
それは「申し込むのが面倒でないこと」です。
なぜなら、基本的にみんな面倒くさがりだからです。 さらに、あなたが主催したイベント以外にも、申し込む対象として面白そうなものがたくさんあるからです。
申し込み方法が面倒くさい場合、そのイベントに対してよほどの参加したいという思いがなければ、努力して申し込むことはしません。
「ああ、なんかわかんなかった」で参加を諦めるのが普通です。
それを「なんてやる気がないんだ」「この程度の事が理解できないなんてバカだ」と非難したところで申込みは増えません。
それよりも、できるだけストレスなく、すんなりと申し込みが完了するように工夫したほうがよいでしょう。
まずは申し込み方法を簡単に
そこでまずは、チラシ書き方以前に、申し込み方法を簡単にしておきましょう。
可能であれば、ネットから申し込みやすい人にはネットからの申し込み、電話で申し込みたい人には電話の受付窓口…のように、いくつかの方法を用意しておくのが理想的です。
しかし、主催者側の労力や予算によっては難しいこともあるので、その場合は参加対象者が1番ラクだと思われる方法を用意しておきます。
そこからがチラシの表記の工夫のしどころです。
レスポンスデバイスを目立たせる
レスポンスデバイスとは、そのチラシやサイトの情報に興味を持った人が問い合わせたり、申し込んだりする際の連絡手段です。
主にホームページやEメール、、専用アプリ、電話、FAXなどがその例です。
まずは、このレスポンスデバイスがストレスなく目に飛び込んでくるよう、大きく表示しましょう。
ここをしっかり示さないと、キャッチコピー、本文……と読み進めて興味をもってくれた人を逃してしまいかねませんよ!
どうしてほしいかを具体的に伝える
さらに、それから「具体的にしてほしいこと」を見た人に伝えましょう。
やることが具体的にわからないと「どうしたらいいのかしら」と考えさせることになります(これが「ストレス」です)。すると「分かんないから、もういいや」と申込みを諦めてしまいます。
書いてある通りにやっても、うまくできないことってありますよ。
それは「やっているほうの能力が低い」のではなく、「申込み方法が面倒」または「書かれている申込み方法が分かりにくい」のどちらかであると捉え、直しましょう。
オンラインツアーのチラシをすぐに変更
先日、ご紹介いただいたオンラインツアーの申込みで、申込み方法の「書き方」の重要性を感じることがありました。
オンラインツアーとは、パソコンやスマホを使って、自宅にいながらにして国内外を疑似旅行するイベント。とある旅行代理店さんで、モニターとして無料の参加者を募集していると伺ったのです。
私はオンラインツアー未経験だったので興味を持ちました。そこで、いただいたチラシのQRコードから案内に沿って、スマホを使ってその場で申し込もうとしたのですが、数回トライしても申し込めず断念……。
これは申込みのアプリがちょっと使いづらいことも大きな原因ですが、このアプリの仕様を自社で直すことはできないそう。
私は目の前に代理店のスタッフさんがいらしたので、何度か努力しましたが、普通なら1、2回できなけば申込みを諦めることでしょう。なんとももったいない話です。
そこで、「申込みが少しでも簡単になるよう、手順をもっと具体的に解説してみては?」と提案しておりました。
その後、別件の話をしていたら、スタッフの方が「QRコードのリンク先と申込み方法の記述を変えてみました!」と新しいチラシをもってきてくださいました。※こういうスピード感って大事!
具体的に書いてあれば申し込める人が増える
というわけで帰宅してから再トライしてみました。まずはQRコードを読み取ります。
前のチラシでは「開催予定のイベントのページから『選ぶ』」とひと手間かけなくてはいけなかった当該イベントページに、こんどのQRコードでは直接行けました。
たったひと手間ですが、そのひと手間が「めんどうくさい」んですよね。
あとは、①~④と示していただいた表記の通りに、クリック、クリック…
申込みができました!
使われているアプリなどは同じです。しかし、チラシの表記を変えるだけで申込みが比較的容易になり、参加者しやすくなった…という好例ですね!
部外者の目で分かりやすさをチェック
というわけで「参加者が増えない」とお悩みの場合、申込み方法やその示し方に分かりにくさ、めんどうくささがないかをチェックしてみましょう。
当事者は気づきにくいことがあるので、ご家族や友達など関係者以外の人で、なるべく募集対象に近い年齢やITスキルの方に見てもらうのもオススメです。
なお、今回の題材に使わせていただいた無料オンラインツアー「越中とやまおわら風の盆恋物語2021」について、詳しくはこちらをご覧ください。※外部サイト(西部トラベル さま)が開きます。
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