転職や起業、離婚など、現状に不満や不都合があり、新しく何かを始めよう、新しい世界に踏み出そうと考えている人に、アドバイスすることがあります。
価値観を確認すると理想の姿が見えてくる
それはまず自分の「価値観」を確認しようということです。
価値観とは「物事の価値についての基本的な考え方」のこと。「どんなことに価値を見出すか」といった人の考え方です。価値観は人の心の中の地図か、カーナビのようなものと言えましょう。
なぜ、新しいことを始めるときに、価値観を見直すことが有効かというと、その新しいことが自分が価値を見出していることにつながらないと、せっかくの新環境が幸せをもたらさないことになるからです。
例えば、「安定」に価値を見出すタイプは起業・独立には向きません。「自由」に価値を見出す人には起業・独立はとてもよい選択でしょう。
自分にもっとも合った選択肢を選ぶためには、自分が何を大切に思うか、どんなときに幸福感を感じるかを認識することが必要です。
価値観を認識するための質問に答えてみよう
「価値観」は普段の生活に追われていると、なかなか認識することができません。
そこで、自分と向き合う時間を取りましょう。
具体的には例えば以下のような質問の答えを考えてみてはいかがでしょうか。
- あなたが幸せを感じる時はどんな時ですか。
- あなたが生きる上で大事にしたいことは何ですか。
- あなたがこれからもうやりたくないことは何ですか 。
- 生きているうちにやってみたいことを100個書き出してください。
……これらの答えを思いついたら、そこにさらに「それはなぜですか」と質問を重ねます。「なぜですか」は何度か繰り返してもいいでしょう。
すると、心の奥の「軸」「核」「芯」といったものが見えてきます。
新しい環境、新たな行動は価値観に合わせて選ぶ
自分の価値観を認識することはできましたか。
ちなみに私の価値観のキーワードは以下のようなものです。
誠実・愛・美・自由・自立・中道・好奇心・達成・健康・成長・受容
どうです。あなたとは、趣がちょっと違うでしょう笑? そう、人それぞれ、価値感は異なります。
また、同じ人でもその時々、成長の結果としても、価値観が変化していきます。
そこで、転職先や起業したときの商品・サービスや働き方、離婚した後の生活など、その人・そのときの価値観に見合ったものにするのがオススメです。
例えば、「家族とゆったり過ごす夜の時間」に価値を見出している人は、専業セミナー講師を目指すと大変です。
仕事が成功して全国から呼ばれるようになると、夜家族と一緒にいる時間は減ってしまうので、このデメリットをどうするか考えてからのほうがいい。
自分のことを振り返ると、私は「健康」を大事にしていますが、それを踏まえると、新卒で新聞社に就職したのは価値観に合わない選択でした。
不規則な生活や睡眠不足が心身に与えるダメージは大きく、すぐに辞めてしまうことになりました。
「書く仕事×健康」なら、時間が自分で調整できるフリーライターや、締め切りが新聞よりはゆるやかな書籍や社史の編集の仕事する方法もありましたが、自分の価値観を認識していなかったばかりに、就職希望先を間違えてしまったわけです。
「今」は価値観にあっているか
また、 転職や起業、結婚や離婚をするつもりがない人も、自分の価値観を見直すことは有益です。
それは、「今」、自分の価値観を尊重して生きているかを考えるきっかけとなるからです。
スティーブ・ジョブスの「伝説の卒業式スピーチ」をご覧になったことがありますか。
この中に「If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?」という1節があります。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしていることを本当にやりたいだろうか」という質問です。
あなたがもし、自分の価値観に従って生きているなら、この答えは「YES/はい」となることでしょう。
そうでないなら、自分の価値観を把握して、それに合った生き方を実現するために、何かを変えるときかもしれません。
自分の「価値観」を認識することは、自分が幸せに生きるため役に立ちます。
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