林原商店8周年の独立記念日に、これまでを振り返りこれからを展望。9年目もよろしくお願いします!

信州黒毛和牛ランプステーキでお祝い。

今日は私の独立記念日です。林原商店合同会社は8周年。今日から9年目が始まります!

目次

独立も会社設立も「その環境でどう生き残るか」

開業率が全国でも低位で、女性社長はほとんどが事業承継&60代以上という富山で創業。会社の10年生存率が約6%とも言われるなか、「低空飛行でも落ちない」をモットー続けて9年目にはいったことをまずは喜んでいます。

私が2015年12月に会社を設立したきっかけは、2014年に7年間務めた編集プロダクションを退職したことです。

退職のきっかけは2014年の1月から5月にかけて、家事を担ってくれていた母が病気で家事ができなくなり、前夫も病気で働けなくなり、当時中学1年生だった長女が不登校で学校に行けなくなったことです。

娘・妻・母として次々にやってくる家族対応タスクと会社の業務。

家事は回らず家族と向き合う時間は足りず、あちこちの通院付き添いや送迎、呼び出し面談などで働く時間も足りません。

病気の家族3人を残して自宅から1時間かけて出社することが難しくなったのが、退職の一番の理由でした。

そして退職後の私の義務は「家で家族のケアをしながら、収入を得て一家5人を養わなければならない」でした。

どうしようかと悩み、与えられた条件下で出した答えが「在宅でパソコンだけでできる仕事をする」でした。これだけいうと、怪しい副業の勧誘文句みたいですね(笑)。

その後、「家族ケアと両立できるから」というお申し出で出社する仕事に就いたこともありましたが、イレギュラーに発生する家族ケアと会社業務を調整しきれず迷惑もかけてしまいました。

それならば「自分の働きやすい勤務先を自分でつくろう」と考え至り、つくったのが林原商店でした。

2015年12月14日、登記にいきました

先輩ママたちの経験談が勇気に

私がこうした選択を思いついたのは、それまで編集長を務めていた『はっぴーママ富山版』の連載「先輩ママからのエール」の影響が大きかったと思います。

このコーナーは、今活躍中で子育てひと段落した「先輩ママ」が未就学児の子育て中、どんな風に過ごして今につながっているのかを伺ったインタビュー記事です。

「先輩ママ」たちはとてもパワフルでした。

周りに避難されながらも当時としては珍しい貸しおむつと瓶詰フードやお手伝いさんを利用していた方、お子さんの運動会にいけなかったけど「今となってはぜんぜん気にされていないから大丈夫よ~」と笑う方、周りの協力をうまくお願いしてお店でお客さんと一緒に子供を見ながら支店を増やしたという方、育児と介護が一緒にやってきたため家でできる仕事として民宿を始めた方などなど。

置かれた環境が万全とはいかなくても、自分を見失わず、悲劇のヒロインにならず、自分の特技と好きを掛け合わせて前向きに活動してこられたエピソードに、おおいに励まされたものです。

そうして私が「この環境下でできること」とまず選んだのは、前職の会社や取引先の下請けとして文章を書く仕事でした。

※このあたりのエピソードは、北日本新聞さまに取材いただきました。退職時に「取材される側になります」と挨拶したのでちょっと嬉しかった。

コーチングとコンサルで行動を加速

とはいえ、もともと独立志向ではなったため、不安もありました。当時はまだはっきりとした方向性や自分のウリの打ち出し方も、サービスの値付けも分からずにいました。

そこでよかったのは、プロにコーチングやコンサルティングをお願いしたことです。

コーチングの師匠である中村慎一さんのビジネスコーチング

自身のブランディングについは、守山菜穂子さんのパーソナルブランディングのコンサル

心のもちようや時流の見方については、共育和楽塾の林不二男さん

などなど、たくさんの方々に教えを請いました。

また、これらのコーチングやコンサルや勉強会で、「もともとの編集やライティング・出版・webの知識に、コーチングやマーケティング、ブランディングをプラスすると、お客様の役により役に立てる!」という意識が生まれ、その分野を強化しました。

すると、広報代行や商品企画、ブランディング、コラムや講演の依頼など、会社員時代とは違った仕事も求められるようになりました。原稿料や講演料も、以前より上がっていきました。

娘からこんな手紙をもらったり。

私が起業家や経営者の方などに、コンサルやコーチング、勉強、プロからのサポートをオススメするのは、こうした経験からです。

多様な働き方、生き方があっていい!

とはいえ、ずっと働きたいと思っていた会社を辞めてしまったことに挫折感はありました。家族ケアを担う人間は、労働者としては三流だという劣等感です。

また、男の人が普通にしている「家族を養い、老後に備えた資産をつくる」が、私にとって大変…というのも悔しかった。

さらに母親としては、仕事仕事で子供たちに寂しい思いをさせている申し訳なさ。

その挫折感や罪悪感を払拭できたのは、2016年にデンマークを訪れ、女性活躍と幸福感について視察取材したことです。

※こちらでレポートまとめています。

デンマークは多様性を尊重する文化があり、働くことについては「家族や自分のため」という感覚が強い国民性です。

調べると2018年に訪れたイタリアでも「家族>仕事」という態度が当たり前で、三流労働者扱いではないらしい。

こうした経験から「日本の方が実は特別で、私は別におかしくないのでは? いろんな働き方や価値観があっていい」…と感じられたのは、目からうろこでした。

旅に出て、今までの自分の常識とは違う価値観に触れて、本当によかったと思います。

コロナやら風の時代で先駆者的に

それから2020年からコロナ騒ぎで、在宅勤務も珍しくなくなりました。副業・複業も増え、自由で軽やかなことをよしとする「風の時代」などともいわれるようになりました。

すると、私の働き方もおかしくないどころか、先駆者的な扱いをいただくこともあります。※私が副業・在宅勤務を始めたのは、次女の育休中であった2004年。20年近く在宅ワークをしています。

ライフワークスタイルについて、講演を依頼いただくこともあります。

こちらは2022年に取材いただいたライフスタイル・ワークスタイルに関する記事です。

コロナの流行中は、起業を志す方やセルフプランディングに取り組む方が増え、私にもご相談をいただくことが多くなりました。

「林原さんのおかげで、来てほしいお客さまが来てくれるようになった」「自分を表現する『言葉』を見つけてもらって、感謝しかありません」「自分の分身のようなホームページを見るたび、誇りを感じ、元気がでます」のようなお声をいただくたび、やっててよかった…とこちらこそ御礼をいいたい気持です。

また、近年は女性の起業や女性向けサービスの創業が増えたことで、「女性にアドバイスをお願いしたい」という理由で私を見つけていただくことも増えました。

「三流労働者」の大きな理由であった「女である」という属性が仕事でプラスに働く…というのは、私にとって大変嬉しい変化です。

こうやって振り返ると、公私ともいろいろあった8年間。迷いも悩みもありましたが、どの出来事も自分の糧になるものですね。

9年目もよろしくお願いいたします

そんな風に迎えた9年目。去年はこんな感じで振り返っていましたが、今年はまた心境が違います。

3人姉妹の上ふたりは次の春から社会人で、翌年には三女が高校を卒業する予定です。次の春には私自身が50歳の節目ということもあり、子育て卒業後の「余生」について考えることが増えました。

「家でできる仕事を」「家族が寂しくないように」「子供たちの食事づくりに支障がないように」などと独立時に気にしていた制限がなくなり、私の「置かれた場所」が大きく変化します。

さて、そしたらどうしましょうか……♪

まず今年は、これまでのブランディング事業もよりよいサービスをご提供できるよう、ブラッシュアップを図ります。

デザイナーやホームページ制作会社、コピーライターなどなど、お客さまを支援するプロジェクトチームを組む仲間は随時募集しておりますので、自薦他薦していただけると幸いです(フォームからでもSNS等からでもどうぞ)。

また、現在は新たな活動を2つ企画中。コンサルをお二人お願いして、思考の整理や計画づくりをサポートしていただいています。新たな拠点もつくる準備も進めています。

子供たちもこうした私の姿を応援してくれていて、独立記念日は娘たちお祝いしました。

先日、忘年会のじゃんけん大会でゲットした信州黒毛和牛ランプステーキ肉をこの日に合わせて届けていただき焼いたんです。ごちそうさまです!

素材がいいので、塩と胡椒だけのシンプル調味でも、私が焼いただけでもすごくおいしい。ブランディングや制作物も、本質を大切に、かくありたいと感じさせられました。

とこんなことをつらつら考えた8周年。9年目も林原商店をよろしくお願いいたします!

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