発達障害を取り巻く環境や母親サポート、特性の活かし方について考えた! 「とやまcocolo会」の「こころのサポーター養成講座2023」第2回開催

個々のこころを尊重し、多様性を活かすことで、誰もが生きやすい世の中を目指す「とやまcocolo会」。「こころのサポーター養成講座2023」の第2回講座を開催しました。

目次

支援が必要な子供と家庭の生活を支える地域連携ハブ拠点

「とやまcocolo会」今年度第2回の講座は、「さまざまな発達障害への理解からはじまる共生社会の一歩」というテーマで、社会福祉法人くるみの理事長、岡本久子さんからお話をお聞きしました。

社会福祉法人くるみは、富山県高岡市で「くるみの森」という施設を運営しています。

くるみの森は、知的障害・身体障害・発達障害・難病・医療的ケアの必要な子・家庭に困難を抱える子……など、支援が必要なお子さんとご家庭の生活を支える地域連携ハブ拠点です。

具体的なサービスとしては、放課後等デイサービス・児童発達支援・生活介護サービス・居宅介護サービス・相談支援などを行っています。

岡本さんは、0歳から大人まで幅広い年代と障害を対象とした支援を展開されていますが、実は、年代や障害の種類をミックスしてサービス展開する施設は珍しいそうです。

知ることの遅れ「知的障害」と関わることの遅れ「発達障害」

混同されがちな知的障害と発達障害の違いについても分かりやすく解説がありました。

「知的障害」はIQで測ることができ「知ることの遅れ」。

一方、「発達障害」は社会性や対人関係の障害や行動へのこだわり、コミュニケーションの難しさなどがあります。白黒はっきりしているというよりは段階的。

程度の差があって「私もそうです」という特性傾向を持つ人も多いものとのことでした。

誰もがもっている発達の凸凹

例えば、受講者のみんなで、発達障害の特性を並べたシートに「よくあてはまる◎」「あてはまる〇」「あてはまらない×」をつけてみたところ、「あてはまる」に手を上げる人は多数。「よくあてはまる」もチラホラいらっしゃいました。

ちなみに私は、「感覚の特性(苦手な感覚がある)」「転導性・衝動性」「記憶の維持の困難さ」「相手の気持ちを想像すること状況理解の困難さ」は「あてはまる〇」、「長期記憶の特性」は「よくあてはまる◎」でした。

それぞれの特性にはカバーするアイディアも教えていただきました。特性が欠点にならないよう気を付けることはある程度できるということですよね。

私の知り合いでも、時間の感覚が鈍いという知人がいます。その人はアポ時間を1時間前に前倒しして準備することで、遅刻しないようにしていると聞いたことがあります。こういう心掛けはいろいろ工夫できそうです。

特性を生かせば長所になる

また、特性は魅力にもなる…というお話もありました。

発達障害のひとつ「ADHD」は、チャレンジ精神や切り替えの早さ、行動力にもつながり、社長や起業家に多いそうです。

「自閉症スペクトラム」は、独特の視点や集中力や記憶力につながり、研究者やアーティストに多い特性だとか。

長所と短所は表裏一体というわけですね。

確かに、先ほど私があてはまった「長期記憶の特性」は「嫌な思い出をなかなか忘れられない」というネガティブな面もありますが、「長期的な目標やよくしてもらった恩も忘れにくい」というポジティブな面もあります。

そのため、「執念深い」「考えても仕方のない過去のことをクヨクヨ考えすぎる」と言われることもありますが、「あきらめない粘り強さがある」「恩義に厚い」と言っていただくこともあります。これは同じ特性の表と裏ですね。

特性を生かせるかどうかのカギは、「自分をありのまま肯定してもらって安心できる場所」あるかどうかと岡本さんはいいます。

岡本さんご自身も発達障害の特性をお持ちであることを自覚していて、その特性があるから自分の仕事に邁進できるのだとおっしゃっていたのが印象的。

特性に対して周囲の無理解を嘆くのは簡単ですが、その視点にとどまらず、自身特性を生かして周囲の人たちや社会のためになる活動を進めていらっしゃることが、とても素敵な姿勢だと感じました。

ちなみに発達障害を持ちながら活躍している有名人も多く、例えばトム・クルーズさんやスティーブン・スピルバーグ監督は学習障害のひとつ識字障害を抱えています。

米津玄師さんは自閉症スペクトラム障害、勝間和代さんやウィル・スミスさんはADHDであることを公表しているそうです。

障害児の母にも自分らしく生きてほしい

お話の中で、子供をもつ母親として印象的だったのは「障害を持つ子の母親のつらさ」です。

先の見えない将来、自分の仕事や自己実現もままならず、姑から「息子の世話をしていない」と責められ、子供連れの帰省を実家からも拒否されるなど、切ないエピソードに胸が痛みました。

また富山には障害者の外出への支援が少なく、結果的に親子で閉じこもって過ごすことがよくあるそう。

こうしたことから、くるみの森では、多様な価値観や考え方、見た目の違いを面白いと感じる価値観を醸成するためにも、障害や障害者について知ってもらう出会いづくりを進めていて、富山では少ない外出支援に積極的に取り組んでいるとのことでした。

障害への理解を深めることで、母親に批判と負担が集中する富山の閉鎖的な状況が改善することを願います。

福祉と自己実現・ビジネスの両立

私が起業家や中小企業の経営者の方と関わる機会が多いという立場からも、岡本さんの活動は大変興味深いものがあります。

というのは、福祉分野の活動で、自分の個性や興味・関心を生かし、かつボランティアではなく、活動と影響力の範囲を広げていらっしゃるビジネススタイルは、社会起業家を目指す人の参考になるところが多いと感じるからです。

毎年お会いするたびに新しいトライをされていて、独立して仕事するものとしても刺激を受けています。

ちなみに、今は子育てカフェ「COCOLIS」を12月のオープンに向けて準備中とのこと。興味がある方はぜひHPをチェックしてみてください。※寄付も募集中

自分の特性と活かし方を考えるグループワーク

講座のおわりには、落語で発達障害を紹介している動画を見せていただきました。

さらに、今回のグループワークは、岡本さんが用意してくださっていたワークのレジメを活用し「私たちが地域でできそうなこと」について考えていただきました。

参加者自身がひとりひとりの特性とその活かし方を考えることで、発達障害の特性や理解へつながることを実感するワークとなりました。

いつもお楽しみのハーブティは、ハーブガーデン平田さんがお休みということで、ティーバックをお持ち帰りいただきました。

お家でほっこりと講座のことを思い出していただければ幸いです! お疲れさまでした!

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