自分で自分を雇うときの労働環境は大丈夫? 「ひとりブラック」に注意して働きやすい職場を自分でつくろう

独立すると働く環境は自分で選べるようになります。しかし、会社員時代より、キツイ状況になっている人も少なくないようです。自分で自分を「ブラック」な労働環境に追い込まないよう、十分注意しましょう。

目次

起業した後と会社員時代の労働環境の違い

会社員時代は労働時間や働く環境を自分で決められないことがほとんどでしょう。

一方、起業後は労働時間や環境を自分で決められるようになります。

さぞや自分に合った環境で働けるようになるのだろうと思いきや、独立をした人たちの中には、遊ぶ暇もなく、寝る時間も削らないといけないほどほど、忙しい人たちもいます。

 かくゆう私も独立1年目は、平日は13本も4件もアポを入れて外を走り回り、夜や土日はパソコンに向かうような毎日を送り、徹夜することもありました。

 1人なのに、まるでブラック企業です。

 どうしてあんなしんどい状況に、自らを追いやっていたのでしょうか。

起業後した後のほうが忙しくなる理由

仕事が途切れるのが怖い

私が独立当初、労働時間が長すぎて辛くなった1番の理由はこれです。独立した方の中には、同様の状況の方も多いのではないでしょうか 。

 私は独立当初、「1度断ると、その後の依頼がなくなるのではないか」という気持ちを持っていました。

そのため、依頼のあった仕事はすべてお受けしていました。また同じ理由から、発注価格が多少低くても「次に繋がれば」とお引き受けしていました。

 このため引き受けた仕事量が、18時間働くだけでは納まらない量になってしまいました。

 「遊び」への罪悪感

 起きている時間に遊ぶことを「悪い」「サボっている」と感じていました。

空き時間があると、発注がないときに備えて、営業活動しなければ!と焦るばかりでした。

自分の健康を軽視

 仕事を抱えすぎたとしても「自分の睡眠時間を削ればいい」「自分がちょっと無理すれば良い 」と考えていました。 

しかし、今ではこの考えが間違いだと、はっきりと言い切れます。

 働く人にとって1番の資本は自分の健康です。健康維持のための時間は、収益を上げるための時間と同様に確保する必要があります。

労働環境をよくする工夫

自分の快適・最適を追求

せっかく独立して自分の好きなように仕事ができるのに、結局 仕事に追い立てられているようでは、何のために独立したのかわかりません。眠らずに仕事をするような状況をいつまでも続けられるわけもありません。 

そこで私は、長く働き続け、お客様に質の高いサービスを提供できるよう、自分にとって快適かつ最適な労働環境と労働条件を作ろうと考えました。

そのための工夫をご紹介します。 

自分自身で律する

まず自分の時間の作り方を自分で管理できる必要があります。これは残業に対しても同様です。

管理職者になったような気持ちで、自分の残業を取り締まるのです。

「残業しないにはどうしたらいいか」とい問いから、以下のような改善策をとりました。 

「私にとって」条件の良い仕事に絞る

頼まれていた仕事をすべて引き受け受けていましたが、以下のような仕事はお断りするようにしました。こうした業務は、私よりももっと得意な人いるからです。

  • 知識が浅く不得意なジャンル(時間がかかる。得意な人にオススメ) 
  • 報酬額が明らかに低い仕事(「価格にこだわらないからまずキャリアを積みたい」といった人にオススメ)
  • 誰でもいい(から安く受けてほしい)仕事(同上)
  • 締切が極端にタイトな仕事(夜に依頼の電話が鳴って「明日の朝までに仕上げて」と頼ま夜よう仕事です。昼間眠って夜働く人や夜動きやすいタイプにオススメ)
  • お客様と自分の間に、広告代理店、印刷会社、編集会社などなど、たくさんの会社や人が入って、判断や指示がゴチャゴチャした仕事(大掛かりな制作物にやりがいを感じる人、時間にゆとりがある人、心が広い人にオススメ)

 また上記のような仕事が依頼されにくいよう、メニュー表に価格を予め明らかにしたり、ブログなどを通じて自分の仕事への考え方を表明したりするようにしました。こうすることで、明らかなミスマッチは防げます。

 価格の目安を提示する時には、サービス業なら「自分が1カ月に働ける時間」と「自分が欲しい1カ月の報酬金額」から時間単価に換算した金額を目安として持っておくとよいでしょう。あるいは「このくらいのものならこの価格帯」といった目安です。

価格を質問されたとき、その場ですぐに目安を提示できれば、見積もりにかかる 時間を短縮できるうえ、明らかに価格帯の合わない方とのミスマッチを防げます。

 仕事と家事とトレーニングの効率を上げる

 1日は24時間しかなく、その中で収益を上げる「仕事」とスキルアップのための「勉強」や生活を成り立たせるための「家事育児」、自分の心身を整えるための「休息」や「トレーニング」に時間を割り振る必要があります。

そのため、これらの全てに対して、時間があたりの効率を上げる必要があります。

 効率を上げるためには、以下のようなことが有効でした。

スキルを上げる

仕事と家事に対しては、まずスキルを上げる必要があります。そのためには、新しい知識やスキルを得るための勉強が必要です。

セミナーはお金がかかりますが、そこで得た知識や上がったスキルで受講料以上の売上が立つなら、それは投資です。

またPCなどのツールやハイテク家電も、効率化のために投資する価値があります。

 ITを活用

仕事の効率を上げるためにはIT活用は必須です。ITの進化なくして、私は仕事を続けられなかったと思います。

公私ともにやりとりはほとんどがメールやSNSです。メールでことを進めるには、文章を書くスキルを上げることも効果的です。

忙しい毎日の中で、リアルに会う時間を確保するためにも、IT活用を勧めています。

 一番効率の上がる時間帯に動く

「買い物や病院は空いている曜日や時間帯に行く」「原稿執筆は頭が疲れていない午前中に集中して行う」のように、自分の生産量が1番上がる曜日や時間帯を把握し、その時に動くようにします。

 快適な温度・湿度

 仕事をする場所も大事です。私は寒がりなので、一般的なオフィスでは、長年冷えに苦しんでいました。冬になると体調を崩すことが増え、パフォーマンスが下がりました。

しかし今では、足元を充分に温めて、極端なことを言うとこたつに入りながらでも、仕事をすることができます。膝の上に猫を乗せて働くこともできます。

自分が最も快適で、最もパフォーマンスが上がる温度や湿度に、環境を保つことができるというのも、独立して感じる大きなメリットです。

 遊びと健康維持の時間も確保

 遊んだり、健康を維持のためにカラダを動かしたり…と言うと「仕事をサボって何やってるんだ!」と考える人もいるかもしれません。

しかし、それはとっても昭和な考え方です。

 発想力を上げたり、美しいものを生み出したりするには、リラックスしたり、未知の世界に触れたり、綺麗なものを見たりする時間を持つことが不可欠。

 また健康で疲れのない心身状態での仕事は、そうでない時よりずっと速く進み、質も上がります。

 自分が動かなくても収益が上がる仕組みづくり

 ひとり社長やフリーランスの場合は特に、自分がいなくても回せる業務を増やしていくことも大切です。

 例えば、経理やルーティンの事務、広報など特定の業務を外注することです。

ほかには、自分のノウハウを学習教材にして販売したり、物販サイトを持ったり、月額制のサービス・商品を持つのも、「自分がいなくてもOK」の業務ですね。

 私の場合は、コミュニケーションツールをつくるとき、デザインはデザイナーに、写真は写真家に、文書作成はライターに、校正は校正者に、web構築はwebデザイナーに、印刷は印刷会社に外注します。

 営業活動は、ブログやSNS24時間営業の営業マンとして活動しています(おかげさまで、営業活動らしい営業活動はほとんどしていません)

外注すると自分の利益はた確かに減りますが、減った利益は、そのまま仕事仲間の収益です。よきかな、よきかな。

また、私には自由な時間が手に入ります。時間は健康と並び、ためておけない資本です。それが増えるのは、またよきかな。

このよう考えることで、自分が業務に直接関わらない時間にも業務を進めることができます。

 林原商店の労働環境

それでは林原商店の労働条件ってどんな感じでしょう。

  •  勤務地    自由
  • 教務内容 編集・企画・講師・執筆・コンサルおよびコーチング・経理 ※飛び込み営業やテレアポなどの営業業務はなし
  • 勤務時間 フレックスタイム制/1日の労働時間概ね8h(だいたい8時から18時の間。昼休みは約2時間。勤務中は1時間に10分は休息をとること)
  • 給与 生活に困らない程度
  • 休日休暇 概ね週休2日制(取材などで土日勤務あり。その場合は平日に振替)、祝日、夏・冬季休暇、慶弔休暇、旅行休暇あり
  • 福利厚生 社会保険完備、社有車支給、研修参加費・書籍費支給
  • 備考 個室あり、子連れ出勤OK、猫同伴OK、昼寝スペースあり

…なかなかよい環境にできてきてきたと思います。

今後もスタッフ(=私)のパフォーマンスアップと健康経営に精進していきます!

楽しく、かっこよく、健康に歳を重ねたいならトライアスロン!

林原商店(Resilience&Tri)が企画したトライアスロン講習会です。一緒に学ぶ参加者募集中! ※詳細は画像をクリック

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