地図イラストの製作手順をご紹介。印刷物に地図イラストを掲載するには手間と費用がかかります

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会社案内などの紙媒体に地図を掲載する時は、ホームページやブログに Google のマップを挿入するのとは違い、地図イラストを制作する必要があります。そこには編集とデザインの手間と費用がかかります。

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目次

必要な情報を理解しやすく伝える地図イラスト

パンフレットや会社案内広告なのに掲載されている「地図」が、どんな風に作られているか考えたことはありますか。

ホームページやブログに掲載する地図は、 Google マップの「地図を埋め込む」の機能で簡単に表示することが簡単にできます。

例えば、こんな感じ。

しかし、紙媒体に地図のイラストを掲載する時には、「地図を載せて」だけで自動的に掲載できることはありません。

地図のイラストの場合は、地図を作る必要があります。

そのときには、どんな情報を載せるか決めて、どんなテイストのデザインにするかを決めて、デザインしたり、デザインが適切か、掲載事項に間違いがないかなどを確認する工程が加わります。

地図イラストの制作手順

地図のイメージを確認

では、実際の事例で地図のイラストの作り方をご紹介します。

今回は、訪問看護のラ・ファミーユ様にご協力いただき、施設案内に掲載した地図を事例とします。

まずは、掲載したい地図のイメージを伺います。このようなイラストを作成くださいました。

また参考資料としていただいたのは、周辺の地図です。

地図

これらを参考に、どの道を載せるか、必要なランドマークは何かを検討し、デザイナーに携帯したい予想を知らせるための図を作ります。

また、この施設は敷地内で迷子になる方が多いとのことで、敷地内を拡大した敷地内建物配置図もつくることにしました。こうしたことをご提案するのは、私の仕事ですね。

該当の部分を Google マップでプリントアウトし……

グーグル・マップ

掲載したい部分を赤ペンで記入します。これは、お客様に何をランドマークとして説明されているかを確認し決定。

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テイストや線の太さなどの参考となるよう、既存の地図イラストの中から、イメージに近いものをインターネット上で探して、デザイナーに参考資料として渡しました。

初校と校正

上記の資料をもとに作られた地図の初校がこちらです。

初校

デザインのテイストは期待どおり。できた、できた♪と思われましたか? まだまだ、完成ではありませんよ。

ここで編集者としての私が校正を行います。制作依頼したときの資料と突き合わせて確認します。

送った資料が正確に反映されているか、デザインのテイストが合っているか(色味・フォントなど直す必要はあるか)、表記に間違いがないか、大小の扱いは適切かなどを確認します。

また、それ以外にも、直すべき部分がないかを検討します。

デザイナーはプロなんだから任せておけばと思うかもしれませんが、編集意図は編集者が分かっていることです。その意図に合っているかを確認するのは編集者の仕事です。

またデザイナーも人間です。ミスがないとは限りません。むしろミスはあると思ってチェックが必要です。

その結果以下のような修正点が出てきました。修正箇所は校正紙に書き込みます。こんな感じです。

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交差点の名前や川と道の違いなど、このままスルーしてしまってはいけないものも多くあります。

「ラ・ファミーユ」の表記は、当初いただいたイラストイメージに合わせてアルファベットにしていましたが、他の本文と表記を揃えたカタカナにしたほうが、視認性(パッと見で認識できる)が高くなるということで、カタカナに変更することにしました。

再校&校正

次に出てきた再校がこちらです。

……いかがでしょうか。これで完成!と思いますか。

再校

そう、ここでまた校正が始まります。今回は、校正紙に書いた指示と再校があっているかを確認します。

その結果、「ラ・ファミーユ」をアルファベットからカタカナに変えるよう指示した部分が、反映されていないことがわかります。おそらくデザイナーの見落としですね。

そこで再度、校正紙に書き込み修正を依頼。三校で完成した地図イラストがこちらです。

完成

間違いは……ない! 完成です!

地図イラストにはお金がかかる

と、これまで見てきたように、地図のイラストを作るには、掲載情報の取捨選択、デザインテイストの決定、実際のデザイン、間違いがないかの確認など、いくつもの製作工程があります。

このため、オリジナルイラストを作成すると同じように、地図を作るには費用がかかります。

地図だけを格安のサービスなどで依頼する手もありますが、デザインのテイストがずれてしまうこともあるので、お考えの場合は会社案内等の媒体の制作者やデザイナーに確認するのがおすすめです(制作費に含めてる可能性もゼロではありません)。

普段何気なく見ている地図イラストは、こうした手間ひまをかけて、分かりやすいよう工夫し、デザインを施して作られているんですよ!

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