2018年3月に娘3人を引率して訪れたイタリア。今回は娘たちが大きくなり、ようやく念願のローマ歌劇場を訪れることができました。
【ローマ歌劇場外観】
初めてのイタリアオペラは「椿姫」
私達が訪れたのはローマ歌劇場(Teatro dell’Opera di Roma)です。
オペラといえばイタリアです。しかし、観劇は今回が初めてでした。
なぜなら、私が子供たちとイタリアを訪れたのは、子供たちが未就学児だったころ。いつ泣くかわからない子供をオペラ座に連れていくのは、さすがに気が引けていたのです。
でも、今や娘たちは高1、中2、小5。もう気兼ねしなくていいでしょ!
今回、観劇した演目は、「椿姫(La traviata=道に迷った女)」です。
このオペラは、映画「プリティ・ウーマン」(ジュリア・ロバーツ,リチャード・ギア主演)の中、オペラを見に行くシーンで使わています。「乾杯の歌」が有名ですね。
【「椿姫」のポスターの前で】
チケットは日本で購入可能
今回、見損ねるのは嫌なので、チケットは日本でネット購入しました。
というのも、この「椿姫」。私たちが見に行けるのが最終日だった(再演はよくしています)のです。
うっかりなにかのミスで、チケットを買い損ねるのはゴメンです。
チケット購入は、歌劇場のサイトからリンクが張られているこちらのサイト「ticketone」を利用しました。
日本語表記はありませんが、英語があるので、分かりづらいときはGoogle翻訳さまに訳してもらえばOKです。
私が空席をチェックしたときは以下の席のうち、Settore Dしか空いていませんでした。きっと日本の旅行会社が買い占めているに違いない。とプンプン。
席のランクは、7月13日に確認したところ、以下の通りです。
Poltronissima € 110,00
Settore A € 80,00
Settore B € 55,00
Settore C € 40,00
Settore D € 25,00
一番高い席は14,000円くらいですね。
私たちのD席は、4人で100€です。日本円で約13,000円ですね。ひとり3,000円くらいなら、映画感覚で楽しめます。
入場するときは、オンラインチケットをプリントアウトするかスマホで表示します。
チケットに記載されたバーコードを入り口のスタッフがピコっと読み込みます。
まずは「オケピ」をチェック
入場したら、まずは1階に入りました。なぜって、やはりこのドーム空間は下から見上げないと。
そして、オペラときたら「オケピ」です。
「オケピ」とは「オーケストラピット」の略。舞台と客席の間に設けられたオーケストラの演奏場所です。客席よりも一段低く設けられています。
ここで注目はやはりファゴット。高1長女は中学校から吹奏楽部でファゴットを演奏しています。
ファゴット発見! 大喜びの高1長女をみてほほ笑むファゴット奏者に、私が
「She is fagotto player,too」
と声をかけました。
すると「えー、ほんと?」という雰囲気で目をあわせるファゴット奏者さん。なんと、長女を手招きして、オケピに呼んでくれました。
オケピの客席から見えない場所で記念撮影!
ありがとうございます。素晴らしい思い出になりました。
予約できた席は、4人部屋の後列。見えない。
さて、ローマ歌劇場などオペラ劇場の魅力といえばこの客席。小部屋が連なっていて、きれいですよね。
実はこの席、近代的な映画館のごとく、見やすさを重視したものではありません。
オペラはこの小部屋でおしゃべりしたり、談合したり、アバンチュールしたり…というものだとか。見えやすさは、そもそもあまり考慮されていないらしいのです。
小部屋の席も謎めいていて、前列に3席、後列1席です。おそらくは、後列1席は召使いの場所かと推察します。
私がとれた席は4人すべてが後列1席のみ。立って見ても、こんな感じです。
ぐーむ、見えん。隣の小部屋には小5三女、向かいには中2次女と高1長女がおります。
1幕後の休憩に入ったところで、高1長女から
「自由席のほうがむしろ見えるんじゃない?」
とLINEが届きました。うむうむ、まったくです。
廊下のスタッフの方にお尋ねしたところ、自由席への移動はOKらしい。さっそく娘たちと合流し、上の階の席に向かいました。
やっと見えた!
そうしてたどり着いたのがこちらの席です。
私がいた席がわかりますか? 3層目左から2つ目の席です。
ここは自由席です。ここまで来ると、天井がかなり近くに見えます。
豪華なシャンデリアもすぐそば。
娘たちと4人で並んで見られるし、これはこれでなかなかよい席です。
幕間には飲食とおしゃべり
2幕と3幕の間には、少し長めの休憩があります。この時間はやっぱりお飲み物。歌劇場には、こんなバーコーナーがあります。
入り口には、オペラの衣装が展示してありました。
かわいい、そして細い!
なお、バーカウンターのスタッフは美形揃いです!
注文方法は、街のバールと同様です。まずはレジの列に並んで注文&支払いし、そのレシートを持ってサービス担当のスタッフの前に並びます。
追いやられないよう、グイグイいきましょうね。
子供たちはイタリアで大好きになったオレンジユース、私はビールをいただきました。
なお、歌劇場は観劇しながらの飲食OKだそうです。そのときは、プラスチックのカップに飲み物を移してもらえます。
格調高い空間なのに、なんだか意外!
そして後半が始まりました。この席は舞台を見下げ、舞台もオケピもよく見えます。
【死にそうなヴィオレッタがアリア「過ぎ去った日々」を歌う】
ちなみに歌詞はイタリア語です。英語の字幕がでます。娘たちには予め、あらすじを教えました。
幕が降りると、もう、スタンディングオベーションです!
私も「ボラボー」と叫んでみました!
演奏はキレイだし、歌は迫力あるし、空間は荘厳。すばらしい時間でした。
この空間・時間を作り出すために、どれだけの手がかけられているのでしょう。
劇場を出ても、しばらくボーっとしてしまうくらい感動しました。
帰宅後はやっぱりごはん作り
ずっと余韻に浸っていたいところではありますが、母はもうひと仕事。
上演が終わるとすでに20時近くでした。大人だけなら夕飯は外で、ワインでも飲みながらオペラ談義を……と行きたいところです。
しかし、この日は朝から市内観光であるき回っていたので、子供たちもクタクタです。
夜遊びの誘惑を振り切って、帰路につきました。
帰宅したらすぐに、娘たちには3人揃ってごろーん。
【「ご飯できたら、呼んで-」の図】
母は今日もごはん作りです。
この日のメニューはこちら。
バジルソースであえてパルメジャーノ・レッジャーノをかけたスパゲティ。生ソーセージのグリル、出来合いの海老のマリネ、茹でブロッコリーです。
ちなみに、このマリネの海老が、かまぼこみたいな食感でびっくりしました。どうやって調理したら、あんな食感になるんでしょうか。
東京公演の価格を見てびっくり
商店日報
制作を続けてきた遺稿集の打ち合わせ。
再校を見ながら、写真など掲載画像を選びました。
GOOD&NEW
母が久しぶりにコロッケをつくってくれました。
暑い中ありがたいかぎりです。
メルマガ登録はこちらから
ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!