ローマのB&Bに荷物をおろしたら、ランチは近くのバール「all brothers」でいただきました。このお店は16年前にもよく立ち寄りました。お気に入りのバールがあると、イタリアの旅はより楽しくなると思います。
「バール」は1日中立ち寄れる飲食店兼コミュニティースペース
「バール」は、イタリアのあちこちにある飲食店です。地域社会に根ざした存在として、全国に16万軒もあるといわれているそうです。その影響もあってか、イタリアにはまだスターバックスがないんですって。(2018年秋、ミラノにスタバができるとか)
英語の「bar」と綴りは同じですが、落ち着いた空間でお酒を楽しむ「バー」とはちょっと形態に違いがあります。
イタリアの「バール」では、朝はエスプレッソと甘いパン、日中にはイタリアのサンドイッチ「パニーノ」やジェラートも食べられ、夜はお酒もいただけます。
お店によってはワインや食事が充実しているなどメニューもいろいろ。バスの切符やタバコも売っていたりとそれぞれ個性的です。コンビニをあまり見かけないイタリアでは「ちょっとトイレに寄りたい」ときにも頼れる存在です。
イタリアの街は「教会・広場・バール」の3点セットが中心となっており、バールは人々の暮らしや交流にとって欠かせない存在だそうです。本当にアチコチで見かけ、地元の方で賑わっています。
イタリア最初の食事は、パスタとピザとフレッシュオレンジジュース!
ローマに到着した私たちは早速、16年前のローマ旅行時によく訪れたバールに行ってみることにしました。
そのお店は、バチカンのすぐそば、「all brothers」というワインバールです。ピザやパスタが7~10ユーロ程度と手頃な価格から楽しめます。
さっそくいただいたのは、ローマ名物「スパゲティ・カルボナーラ」。それから、やっぱりピザですよ!
子供たちが飲んでいるのは、注文してから絞るフレッシュオレンジジュースです。このオレンジジュース、カウンターにこんもりとオレンジがもられていて……
注文してから、搾りたてを出してくれます。
イタリアの飲食店にはこうした搾りたてジュースがあるお店が多く、娘たちはすっかり気に入っていまいました。
お気に入りのバールは「ちょっと一休み」に最適
お宿の近くにお気に入りのバールがあって、その店員さんたちと仲良くなると、旅の楽しみはぐっと深まると思います。
私たちの宿はB&Bなので、朝ごはんは宿でいただきましたが、バールでは朝ごはんのエスプレッソや甘いパンをいただくこともできます。ホテルの朝食もいいけど、バールも地元の空気を感じるにはオススメです。
バールは立ち飲みとテーブル席で価格が異なる場合があるので、気になる場合は入店時に確認するといいと思います。
日中、ちょっとお腹がすいたら、カプチーノやパニーノもあります。日本人女性ならランチにも足りそうなボリューム感。
リストランテなどはちょっと高いし……という節約旅行派には嬉しい限りです。
ローマ滞在中は、小5三女と中2次女が疲れて夕方に仮眠をとっている間、高1長女と私はこのバールで「ちょっと1杯」ということもありました。
【高1長女はオレンジジュースで乾杯】
こちらのバールのスタッフの皆さんはとてもフレンドリー。飲みものだけでもウェルカム!というスタッフの皆さんの笑顔がまたいいのです。大人だけで来ていたら、毎晩飲みに来てしまいそう。
バチカンすぐそばという場所柄もあってか、皆さん英語もお話になるので、周辺の観光やお店の情報も教えていただくことができました。
バールのお兄さんの懐かしい笑顔に再会
ところでこのお店は、16年前の6が月長女とのふたり旅でも度々訪れたお店です。
当時、「アントニオさん」というお兄さんが、長女のことをとても可愛がってくれました。
【all brothersのアントニオさんと6か月長女 2002年4月撮影】
ローマ初日に訪れた際、16年も経っているので、いらっしゃらないだろうとは思いつつ
「こちらには15年くらい前、アントニオさんという方がいらっしゃいませんでしたか?」
と質問してみました。
すると、
「ああ、いるよ。もうすぐ来るころじゃないかなあ」
というご回答。ええええええ、本当ですか?!
「じゃあ、ぜひお会いしたいよね」ということで、食事をいただきながら待つことしばし。
自転車に乗って現れた男性を指さして
「ほら、来たよ!」
とスタッフさん。ニコニコ入ってこられたそのお顔、見覚えがありますよ!
「私は以前、赤ん坊と一緒にこの店に来たことがあります。
覚えていますか?」
と質問すると、
「もちろん!」
と即答。「大きくなったね~」と笑顔で近況を報告し合いました。
せっかくなので、もちろん記念撮影。
【all brothersのアントニオさんと高1長女 2018年3月撮影】
「イタリアにいる間に、またおいで~」
「絶対来ます~」
と手を振りあって別れました。
お気に入りのバールがあると、再訪の楽しみも増しますね。イタリアに行かれた際はぜひ、おんなじバールを1日に何度も利用して、お顔馴染みになることをオススメします。
参考
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