上海浦東国際空港に到着。乗り換え、無料Wi-Fi、レストラン&買い物で異文化体験

子連れイタリア旅(2018年3月1日から9日)はいよいよ出発。乗り換えのために上海の浦東(プードン)国際空港を訪れました。初めての中国で、子供たちは「日本が『普通』じゃない」と感じる体験ができました。

【中国東方航空の機内誌】

目次

中部国際空港から上海・浦東国際空港へ出発!

まずは上海の浦東(プードン)国際空港まで、3時間ほどのフライトです。

子供たちにとっては、物心ついてからは久しぶりの飛行機。離陸は大興奮です。

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写真を何枚も撮っていました。

国際線の楽しみといえば機内食。3時間しかない上海行きでも、食事のサービスがありました。

こちらが中国東方航空エコノミークラスの機内食です。

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お味は……すごく美味しいというわけでもありませんが、ものすごくマズイということもないという感じ。ただ、スイカ好きの小5三女は、この時期にスイカ!と大喜びでした。

ご飯をいただいたら、もう着陸準備に入りました。いよいよ上海・浦東国際空港です。

上海・浦東国際空港に到着し国際線乗り換えの手続き

乗り換えの手順

上海浦東国際空港は、上海市中心部から約30kmに位置し、1999年に開港しました。

中国東方航空、上海航空、中国国際航空が、広域空路の中心としているハブ空港です。国内外48の航空会社が乗入れ、海外73都市、国内62都市とを結んでいる大空港です。

そんな大空港のわりに、上海浦東国際空港では、建物に直接入るボーディングブリッジを使うことはあまりないそう。大抵はバスに乗り、飛行機と建物を行き来します。

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私たちはここで、パリ行きの飛行機に乗り換えます。上海の到着時刻は、18時20分。パリ行きの出発時刻は2日0時10分です。

バスを降りた後の手続きは以下のようになります。

1,国際線の乗り継ぎゲート

チケット、パスポートをチェックします。

2,セキュリティチェック

金属探知機を通ったり、ペットボトルを捨てることになるアレです。

3,出発ロビーで時間まで待つ

免税店や売店、ソファーがあるエリアです。ここで中華料理を食べる計画を立てました。

4,飛行機に乗る

次はパリまでのロングフライトです

飛行機は遅延も多いため、乗り換え時間は最低でも2時間はとると安心といいます。

今回は子ども連れでフットワークが良くないこと、トイレなどで時間がかかるかもしれないこと、せっかくの初中国なので中華料理も食べてみたいということもあり、待ち合わせ時間が5時間ほどある行程にしました。

「係のひとたちが怖い!」

飛行機から空港へのバスを降りた私たち。「トイレに行きたい」という子供たちとまずトイレに立ち寄ったら、歩いているのが私たちだけという状態になってしまいました。

「Transfer(乗り換え)」の表示を追いかけ進んでいったところ、若い女性スタッフから

「あっちよ」

と入国審査の列を指さされました。

「ホントに?」と思いつつ、そちらに向かったところ、今度は別の中年男性スタッフが

「こっちじゃないぞ。あっちだ」

といった感じて、怒鳴るように(もしかして普通に話しているのかもしれませんが、私たちにはそう聞こえた)中国語で指示します。

戻って、
「あそこにいるスタッフに違うって言われましたよ」
と最初の女性に伝えたら、女性と男性スタッフがこっちとあっちで大声で中国語のやりとりを始めました。

そこに別のスタッフ1人加わり、2人が加わり、大声であーでもない、こーでもないと怒鳴り合っています……いつまで続くねんっ!?

「あのー、結局、どうするんですか?」

と口を挟んでみてところ、私が歩いてきた最初のルートが合っていたとのこと。なんだ、そうだったの??

小5三女は
「なぜ職員さんが、正しいルートを知らないの?」
と不思議顔。最初に怒鳴られた(と感じた)中2次女は
「怖いよ~。日本に帰りたいよ~」
とさっそくのカルチャーショックでした。

日本の空港スタッフの人当たりの柔らかさや「質問したら正しいことを教えてくれること」が、世界的な「当たり前」ではないことを感じたようでした。

国際乗り継ぎゲートの自動手続き手順

そんな一悶着をへて、国際乗り継ぎゲートにたどり着きました。ここでは無人カウンターがお出迎えです。

このような機械での自動手続きは、私も初めて利用しました。

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手続きの手順は以下のとおりです。

  1. パスポートをスキャン
  2. カメラで顔写真撮影
  3. 搭乗券のスキャンと手続済の印字(このインクが乾かなくて、手や服についてしまいました。要注意!)

読み取りの精度が悪いのかなかなか読み取ってくれず、最初は戸惑いました。でも、係のスタッフがサポートしてくれるので、安心してください。

※この方がまた無愛想で、子供たちはそっちにむしろ戸惑い気味でした。

この自動手続きの機械の左側には、有人カウンターもあります。どうしてもダメなら有人カウンターに回ってもOKです(ただし、有人のほうが時間がかかるという噂なのでご注意ください)。

出発ロビーでの悪戦苦闘あれこれ

Free Wi-Fiがつながらない!

出発ロビーでは、時間もあるので、スマホを持っている私と高1長女がフリーWi-Fiの接続を試みました。これがまた大変で。

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「こんな看板も立っているし、きっと使えるよ。さすが国際空港だね!」と期待。どうやらWi-Fiチケットマシーンとやらで、ユーザーネームとパスワードを発行してもらえるらしいですね。

その機械は指定のゲートの近くにあるらしいと読み取り、探すことにしました。

「海外で分からないことは、とりあえず質問してみよう」がモットーのワタクシ。数人の職員さんに

「Wi-Fiのマシーンはどこですか?」

と質問するも、どなたからも笑顔も回答もなし。帰ってくるのは「分からない」の答えばかりです。それでも、数人目の方が、アゴで行き先を指示してくれました。

そこで、Wi-Fi案内のカウンターを発見! 先の看板の写真を見せながら、

「フリーWi-Fiの手続きをしたいのですが、この機械はどこですか?」

と質問したところ、受付嬢はご自分のスマホに目を伏せ何やらパチパチ。同時に、カウンターに立ててあった看板を無言で、バンっとひっくり返しました。

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そこには「19番へ行け」と、手書きで書いてありました……。

19番ゲートに行くと、Wi-Fi案内のモニターを発見。おお、これがWi-Fiマシーンがですか!

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しかし、そのタッチパネルが、触れても反応しません。

周りには、私たちと同じように困惑顔の旅行者が数人。お話によると、本来は画面右上のWi-Fiマークを押すと、Wi-Fiのパスワードが発行される仕組みですが、壊れていて動かないそう……そ、そ、そうだったんですね。

というわけで、空港のFree Wi-Fiの使用は諦めました。とほほ。

※ただし、つなげたとしても、検索はヤフーなどで可能ですが、中国ではGoogle関連サービスやLine、Twitter、Facebookなどが利用できないので、けっこう不便だったと思います。

日本が「お・も・て・な・し」の国って、こういうこと!

無愛想な現地スタッフの対応に少し切なくなっていた私たちですが、中国にせっかく来たのだから中華料理をいただこう!と気を取り直し、カフェレストラン風の「HOPE STAR」という店に入りました。

ここでは、接客のマズさにカルチャーショック。

例えば、ホールスタッフが全員後ろを向いていたり、手を上げて呼びかけても客と目を合わせようとしなかったり、あくびをしていたり、鼻をほじっていたり……。

「まあ、でも、日本を基準にするから、なんか態度が悪い印象を受けるけど、きっとこれが世界では普通なんだよ」
と、ささやきあう子供たち。

オリンピックの招致活動で「おもてなし」が日本のウリのひとつだった理由を子供たちも肌で実感したようでした。

こちらでは、上海蟹味噌小籠包を注文。

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5個で45元くらいだったと思います。麺類は55元くらい、生ビールは60元くらいだったと記憶しています。

高いけれど、空港価格ということなんでしょうね。味はなかなか美味しかった!

夕食後は買い物や仮眠などそれぞれの時間の使い方

上海・浦東国際空港では、通貨の単位は中国「元(1元はだいたい16~17円くらい)」です。

私たちは元の現金を持っていませんでしたが、クレジットカードがあれば両替しなくても空港内での買い物や飲食は可能です。

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出発ロビーには多くのお店が軒を連ねていました。なお、どのお店も店員さんはかなり無愛想。「そんなもんだ」と思っていたほうが、イラっとせずにすみます。

そんななか、日本円が使えるという「¥」の表示に引かれて入った「第一食品」というお店は、スタッフの方々にも笑顔があり、日本人がほっとするような接客をしてくれました。

これが嬉しくて子供たちは、すっかり第一食品贔屓に。待ち時間の飲み物やおやつは、こちらのお店で歩いて行って購入していました。

出発ロビーのお店は、飲食店は21時くらいまで、免税店は23時くらいまで開いていました(もっと早く閉まる店もあります)。元気なら、暇つぶしに見て回ると楽しいかもしれません。

元気なら……と言ったのは、日本時間で22時ごろともなると、普段早寝の私や小5三女はもう眠くて眠くて。

出発時刻までもう数時間。元バックパッカーの母は、三女に「公共施設のソファで寝る」という国内ではまず出すことのない技を伝授いたしました。

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周りでは、他にも若者たちが、同じように横になっています。

高1長女や中2次女は本を読んだり、ノートに文章を書き付けたり、イラストを描いたりして過ごしていました。スマホもパソコンも触れない環境は、普段なかなか作れないので、これはこれで贅沢な時間ですね。

娘たちのたくましさを感じて、なんだか嬉しくなってしまいました。

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