「死ぬ準備」でも「思い出の品を捨てる」でもない、これからをよりよく生きるための「あったかい生前整理」

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生前整理アドバイザー・浮田美紀子さんから片付けやお話を聞いてきました(WEプロジェクト主催)。演題は「片付けからはじめるあったかい生前整理」です。

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ものと心を整えてこれからを充実させる

「生前整理」の「生前」とは、「故人が生きていたとき」のこと。

亡くなった後の「遺品整理」のイメージとの対比から、「生前整理」と聞くと

「死ぬ準備」

とか

「親が溜め込んだ荷物を捨てさせる」

などと考えがちです。

しかし、「生前整理」は、生前整理普及協会によると……

最後の1秒まで自分らしく生き切ることが出来るように物・心・情報の整理すること

とのこと。

今回の講師である浮田美紀子さんも

「家の中に余計のものをおかず、すっきり暮せば家の中が安全。家庭内での転倒事故などを防ぐことにつながり、健康寿命を伸ばすことにつながる」

「これまでの人生で『やり残した』と感じていることがあるなら、優先的に実行しよう」

などと、「よりよく生ききるため」であることを強調。

また、整理するには、決断力や体力などの「力」が必要であり、その力は年齢を重ねるうちに弱くなるため、「今」始めることを推奨なさっていました。

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私がとりかかれなかった理由と対策

私は以前、浮田さんのお話を聞いたことがあり、「生前整理」について知ってはいましたが、恥ずかしながら実行することができていませんでした。

お話を再度、伺ったことで、その原因と対策がはっきりしました。

「先に残されたモノ」から片付けようとした

我が家には、約20年前に亡くなって祖父と約10年前に亡くなった祖母の荷物もまだあります。15年ほど前に処分した私の生家にあった荷物も、まだあります。

父は写真と読書が趣味で、父のアルバムも書籍もいっぱい。捨てられない性分で、私から見ると「なぜこれをとっておくの?」というモノも山積みです。

私は、私の祖父母と両親の荷物の処分を自分の娘たちに押し付けたくない一心で、まず「先の代」のモノから片付けようとしていました。

すると、普段は足を踏み入れない物置で、膨大なモノの地層に途方に暮れることに。

両親に「祖父母のものはもう捨てない? あと、自分のものを減らしてよ」と要求することになります。

しかし、故人の遺品と向き合うために必要な時間はひとそれぞれです。

また、「自分のものを減らせ」と言われると生前整理について学んでいない両親は、自分の死を思ってか、しょんぼり悲しそうな顔をします。

そうして私も「悪いこと言ってしまったなあ」と胸がチクリとするのです。

しかし、浮田さんのアドバイスは「まずは自分(つまり、私)のものを、1番使う場所から片付ける」です。

祖父母のモノも両親のモノも、今は父の管理下にあります。他人のモノを整理したり処分したりするのは、いざこざが起きるなど、デメリットのほうが多いようです。

確かに、自分の管理管轄下にある場所とモノだけでも、作業量は十分多く、整理は長丁場になります。「いつココをやる」とスケジュール帳に書いて、計画的に進める必要があります。

その間に、両親が「生前整理」に関心をもてば、もうけもの。山積みのモノに手をつけないままでも、「それはそれで仕方ない」と受け入れるしかないようです。

「最後の言葉」が涙で滲んで書けない

また、いわゆる「エンディングノート」は、子供たちに贈る最後のメッセージから取り掛かろうとしていました。

すると、生への執着の強い私は、悲しくなってしまい、書くことができません。

しかし、まずは「万一のとき困らない」が大切とのお話に目からウロコ。

まずは、銀行口座の管理や保険証書など、事務的な引き継ぎからまずはキチンとできるように整理して書き残しておけばいいと感じました。それなら、仕事の延長線上で、感情を交えずにできそうです。

その後は、葬儀の手間をかけないように、葬儀のプロデュース(BGM集をつくるとか?)をしたいと考えています。

空き家対策にもなる「生前整理」

今回の講座で、新たに知った視点が「空き家対策」としての「生前整理」です。

これは、浮田さんではなく、主催者側からのお話としてあがったトピックスです。

年老いて施設などに入った人のモノが残された家に山積みとなっており、処分できないことが、空き家放置の要因のひとつとなっている、とのことです。

つまり、歳を重ねるとともに自分のもちものを適正量に整えてすっきりと暮らし、ときには適当なサイズの家に住み替えることにより、家は適切な住人に活用されていく……ということです。

会場の庭は、紅葉が見頃でした。

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この紅葉のように、自分も家も、美しく年月を重ねていきたいと思います。

「生前整理」は本来「あったかい」もの。そんな気持ちで取り組んでいきたいものです。

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