縦書きと横書きで異なる視線の動き。レイアウトは「N」&「Z」を意識しよう!

本や雑誌、パンフレットやリーフレットの開く向きが、縦書きか横書きかによって決まりがあることをご紹介しました。

ほかにも、縦書きか横書きかによって、変わることがあります。

 

目次

縦書きと横書きで異なる開く向き

縦書きか横書きかによって、書籍などの開く向きが異なることは、以下の記事で紹介しました。

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読まれる順番にそってレイアウト

縦書きと横書きでは、視線の動き方が違うため、レイアウトの仕方も異なります。

縦書きは、右上が視線の出発地点です。

右上→下 →左上→下

と「N」のカタチに視線が移動します。

一方、横書きの場合、左上から出発します。

ここから視線は

左上→横 →左下→横

と「Z」を書くように移動します。

この読まれる順番を意識し、一番目につきやすい出発地点には、タイトルやキャッチコピーなど「目を引き付けて、続きを読みたいと思わせる要素」を配置します。

視線が離れる最後の部分には、問合せ先や申込方法など次の動作を促す要素を配置したり、読後の余韻につながるような内容をもってくるのがオススメです。

 

ページ番号の振り方にも約束アリ!

あなたがパンフレットやリーフレット、冊子類を作る時、ページ数が多くなると、ページ番号をふることがあると思います。

実は、ページ番号にも、縦書きと横書きで異なる約束があるのをご存知でしょうか。

その約束は、

  • 縦書きは、左ページが奇数
  • 横組みは、右ページが奇数

ということです。

縦書き横書きの共通ルールとして、表紙を上に本をテーブル置いた時に、ページの空側に向いている面が奇数、地面側に向いているページが偶数です。

右開きでも左開きでも、一番上のページが1ページ。その裏が2ページとなり、以後も奇数・偶数と繰り返されるということです。

ちなみに、章タイトルなどが書かれている「扉」と呼ばれるページは、必ず奇数ページです。そのように調整するために、扉の前の偶数ページに白いページを差し込むこともあります。反対に、奇数ページに白いページをもってくることはありません。

 

縦書きと横書き「二つ折り4ページ」のレイアウト例とページ番号

ここまでの話をふまえると、横長の用紙の両面に印刷して、折り曲げて4ページのパンフレットを作るときは、以下のような視線の動きとページ番号になります。

縦書き

(中面のタイトルが横長なのは一例です。右側に縦に入れることもできます)

横書き

読まれる順番を考慮したレイアウトや、私達が無意識のうちに触れている約束事を守ることで、伝わりやすさがアップします。

特別に手間が増えることでもないので、意識してみてはいかがでしょうか。

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