ミッション、ビジョン、バリュー(Mission, Vision, Values)という言葉を近頃よく耳にします。が、「なんですか?」「どう違うの?」というと、分かったような分からないようなという方も多いのでは? それぞれの意味と作り方を解説します。
ミッション(Mission)は使命=存在意義
ミッションは、組織の存在意義や果たすべき使命を表します。
前提として、会社やお店は社会をよりよくするために存在していますよね。
その組織がお客さまに提供する価値や、社会にどのように貢献しているかを示します。
焦点はおもに現在の想い。誰を対象にどんな活動(商品・サービス)をしているかについて、その価値を表現すると考えると分かりやすいですね。
ビジョン(Vision)は展望=目指す理想
ビジョンは、ミッションが遂行・実現されたときに叶うゴールです。組織が目指す未来の理想像を示します。
例えば「あの山の頂上まで登れる自分になる」が「ミッション」なら、「登ったときの自分はどんな自分か」「自分が登ったことが周囲にどんな影響を与えるか」が「ビジョン」という感じでしょうか。
こちらの焦点は未来志向。将来に向けた組織の情熱や進みたい方向性が表現されます。
なお、ビジョンについては、自社と社会のどちらのことを言ってもOK。
自社の姿については「自社が社会においてどうありたいか」「自社が何をできるようになっていたいか」などと言えます。
また、社会への貢献を中心に「自社の活動を通じて、社会がどんな風に変わっているのか」と考えることもできます。
あるいは、「自社がこんな風になったら、社会はこんな風になっている」と両方絡めた書き方も可能です。
どのパターンを選ぶかは、企業の目指すものや事業内容、関係者(顧客や社員、社会)の期待や共感しやすさに基づいて決めるのがオススメです。
バリュー(Values)は価値=価値観と行動規範
バリューは、価値観や行動規範のこと。組織がミッションを実現するために、どのような思考パターンや判断基準、行動指針が必要かといった事柄です。
いわば「企業文化」と呼ばれるのの明文化ですね。
よいバリューは、スタッフの日々の判断や行動に影響し、メンバーの生産性を高め、組織の力を強くします。
耳障りのいいきれいな言葉を並べるのではなく、実態に即した自分たちらしい言葉を選び、スタッフが誇りに思うような事柄を表明したいところです。
「理念」「社是」などとは何が違う?
ミッション・ビジョン・バリューは、ピーター・ドラッカーが提唱されたとされています。
英語由来のカタカナ表記なのが分かりにくいところかもしれません。
従来から日本にある「理念」「社是」などの言葉とどう違うか?と疑問に思うかもしれません。
この疑問については、コレと決められた正しい答えはないかと思います。なぜなら、その言葉をどう定義するかによって変わりますからね。
例えば、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を「企業理念」「経営理念」「行動指針」のように対応させる考え方もあります。
または「企業理念」や「経営理念」を「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を包括するものだという考え方も。
あるいは「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の上位概念とする考え方、「経営ビジョン」のように和洋折衷カテゴリー文言など、組織によってそれぞれです。
このためん、組織として表明する文言を定めるときは、それぞれの文言の定義を組織内で共通認識としておくことも大切です。
一貫性は組織を強くする
ミッション・ビジョン・バリューを定めることのメリットは、それらがよりどころとなって、社員やスタッフが一貫性を持って意思決定や行動ができるようになることです。
組織が一貫性を持つことは、組織の生産性向上のみならず、イメージアップにもつながります。
一貫性のある人や企業は、顧客や関係者との信頼関係を築きやすくなります。
一貫性に基づく信頼関係は、ブランディングで目指す重要な要素です。
ミッション・ビジョン・バリューを定めよう
成功を納める企業の中には、ミッション・ビジョン・バリューやそれに準ずるカテゴリー分けで声明を発表しているところがたくさんあり、検索するといろいろな事例を確認することができるでしょう。
「なるほど、こういう考え方だから、こういう商品・サービスなんだ!」と納得できるものが多いかと思います。
と、こんなことを解説しながら、実は林原商店では自分の理想や目指す社会について表明してはいるものの、はっきりと整理して表記してはおりませんでした。
今年は10年目の節目ということで、ミッション・ビジョン・バリューを定め発表するのが目標のひとつです。
あなたもぜひ一度、時間をとって、自分のやっていること、目指す先、日々の行動の規範について、考える時間をとってみることをオススメします。
決めたらぜひ、教えてくださいね!
これでいいのか自信がない……迷ったときは「言語化コーチング」
自分ではうまく言えない、うまく書けない……そんなときは、林原商店の言語化コーチングがオススメです!
お話を伺いながら、漠然とした想いやうまく言えないお考えを質問で引き出し、整理することからスタート。
ビジョン・ミッション、コンセプトなどを自分らしい言葉にしたり、ビジネスプラン・商品・サービスの企画をお手伝い。
理想に向かうための言葉やコンテンツづくり、オウンドメディア(自社媒体)やSNSの運用についてもアドアイスさせていただきます。
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