学校では習わないお金の話。私もずっと苦手意識がありました。今も詳しいとは言えませんが、学びながら、いいと分かったことは実践しています。
日本で普通に育つとお金への関心が低くなる
46歳の私と同世代の方なら、きっと同じような感覚だと思います。
「マジメに勉強して、いい学校にいって、地元の有名企業に入って、マジメに働けばお金に困ることはない」
「お金の話はタブー。失礼」
「金持ちは悪いことをしている」
「株や不動産は怖い。貯金が一番」
「お金で幸せは変えない。もっと大事なことがある」
…などなど。こんなふうに教えられ、それが当たり前だと思っている人がほとんとではないでしょうか。
私も同様で「普通に生きていれば、贅沢はできないまでも、お金に困ることはない」「みんなと同じようにやっていけばいい」くらいに考え、お金に関心の低いまま20代を迎えました。
社会人になっても、自分が病気になるなど、収入が途絶えることすら考えていなかったので、少しお金が貯まると「経験値を上げる」とか「見聞を広める」などと海外に旅に出ていました。
子供をもって高まった「お金」への関心
当然、貯金もそんなにたまりませんでしたが、
「明日死ぬかもしれないのだから、好きなことをしなくては」
と思っていたんですよね。
そんな私が、「お金を貯めなきゃ」と目覚めたのは、27歳で長女を授かったことです。
「明日死ぬかもしれないのだから、この子が路頭に迷わないようにしなくては」
へのコペルニクス的転回でした。
とはいえ、「お金に困らないためにはどうしたらいいか」という、非常に大切でありながら学校ではいっさい教えてくれないこの課題。怪しげな勧誘もいっぱいです。
まずは家計簿で支出を把握すべし
解決方法が分からないままではありましたが、まずは家計簿をつけて支出の内訳を明らかにしました。レコーディングダイエットと同じ発想です。
このころは 「年収〇〇円でも○円貯められる」といった貯金のノウハウ本をよく読みました。それだけでも、月々赤字は脱することができました。
しかし、それまで、家計簿もろくにつけず
「今月も赤字だけど、ボーナスで補填すればいいや」
みたいな調子だった私。
この時点でも、ライフプランを立てるなど、計画的にはできません。
なぜなら、「子供ひとりにつき3000万円必要」「老後は2000万円必要」「賃貸の家賃は月収の1/3」などとお金にまつわる一般論を総合すると、「うちの収入は足りないし、手の打ちようがない」という現実を直視することになるからです。
夫の転勤と病気で経済的危機
そんな我が家の家計を大きな危機が襲います。
当時の夫の転勤に同行するために、私が退職。その後、派遣社員となるも収入は大幅減。
という状態で、夫が病気で働けなくなり退職することになりました。当時は借り上げ社宅に住んでいたので、実家から700キロも離れた仙台市で「職なし・家なし、収入なし」にとなりました。
私は、多くの妻たちと同様に「夫」からの収入が途絶えることを想像できていませんでした。
「夫」とはずっと健康で毎月給料を稼いでくれ、定年まで勤め上げ、退職金を手に入れる存在だと思いこんでいたんですよね。
しかし、そこにだけに頼るのは、まさに博打だと身を持って学んだ私は、改めて、本気で、「どうしたらお金に困らずに生きていけるか」を模索することになりました。
マネーリテラシーの大切さを認識したきっかけ『お金は銀行に預けるな』
富山にUターンした私が再就職で正社員の職を得た2007年、発行された書籍『お金は銀行に預けるな』は、私にマネーリテラシーの大切さを認識させた一冊です。
大学卒など学歴がある程度あり、文章読解力もあるような人たちが、お金に関してだけは文盲のよう(まさに私)だという今の日本の状況を問題視。これだけは最低限知っておく、やっておくべきことを紹介しています。
この本をきっかけに私は、国債もインデックス連動型の投資信託を買いました。私の初めての投資です。
お金の正しい貯め方、使い方を知る
このほかにも、お金に関する入門書をいろいろ読みました。その中で、非常にわかりやすかったのがこちらの本。
今は、同様のタイトルで新しいものもあるようです。「豊かで不安のないライフスタイルを送るための、正しいお金の知識を身につける」のが目的との本。
まずは、こういった入門書を何冊か読んでみるのがおすすめです。
また、著者の泉正人さんは、お金に関するスクール「ファイナンシャルアカデミー」も運営されています。
こちらの入門講座「お金の教養講座」も非常にわかりやすい内容でした。私がWEB受講した時は1000円でしたが、今はいくつかの講座が無料で公開されていました。>>WEB体験会を無料開放中
家計簿を複式簿記にして経理の勉強
このころから家計簿の付け方を変えました。一般的な支出の内容を把握する家計簿から、複式簿記の家計簿に変更しました。
この二つの違いは、収入と支出の差を確認する一般の家計簿と世帯の資産を把握できる複式簿記の家計簿という違いです。
家計簿を複式簿記でつけることに興味を持ったきっかけは、将来に独立することを考え始めたからです。
独立して事業の経理を管理するなら、まずは家計を複式簿記でつけられ、健全に管理・運営できることが最低でも必要な能力だと考えたからです。
どの本を見て複式簿記の家計簿について学んだかは失念してしまいましたが、土曜の趣旨で複式簿記の家計簿を紹介している本は色々あるので調べてみてください。
キャッシュフローゲーム
キャッシュフローゲームは、『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏か考案したボードゲームです。
ボードゲームの「人生ゲーム」のような感覚で、「金融・財務・投資」を学べる内容です。
このゲームは書かれていることやその選択肢が、マネーリテラシーの低い人にとっては難しいので、解説してくれる人(銀行役)によって、学べる内容が大きく異なります。
オススメは不動産など投資を理解し実践して成果を出している人が「銀行」になっているゲーム会です。
怪しげな投資(ギャンブル)に勧誘する目的のゲーム会もあるようなので、主催者にはくれぐれも注意しましょう。
無料で学べるHP「リベラルアーツ大学」とYou Tube「お金の大学」
今からお金の基本を勉強する人で、家事しながらとか移動中などに、気軽に学びたいという人におすすめは、「リベラルアーツ大学」というサイトがアップしている YouTube 動画両学長「 リベラルアーツ大学」です。
数年前にスタートした動画サイトで、「一生お金に困らない5つの力」として「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」と体系立てて説明していることが特徴です。
「初心者にはここから」と動画の分類もされているので、0から学ぶ人にも良いと思います。
私が時間をかけて学んだ事柄はもとより、さらに深い内容が紹介されています。
こちらの動画を見ていると、自分の20代を振り返り「ああ、大学生のうちに知っておきたかった…」と悔やむことがあります。
しかし、動画の締めくくりによく「今日が人生で一番若いです。今日から始めましょう」とおっしゃられるように、そう、人生100年時代ですから、まだまだ間に合います。
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私の親世代のように、「毎年、基本給が1万円上がった」とか「ゆうちょの定期で2倍になった」という話は、今やファンタジー。
社会人になってからずっと不況で好景気を知らず、リーマンショックだ、東日本大震災だ、新型コロナだと、困難に何度も直面している私達世代は、親の真似ではなく、自分で主体的にお金と付き合っていく必要があります。
お金で全ての幸せは買えませんが、人生の問題の8割くらいはお金で解決できる…というのもまた事実。お金をよく知り、うまく付き合って、豊かな人生を歩んでいきましょう!
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