2018年3月に、高1長女、中2次女、小5三女(いずれも当時)と、イタリアを1週間ほど旅したことをご紹介しています。今回は、バチカン市国のバチカン美術館とサン・ピエトロ大聖堂です。
【サン・ピエトロ大聖堂で】
バチカン美術館のダフ屋は嘘ばっかり
この日は朝から、バチカン美術館に出かけました。ここは言わずとしれた世界的観光名所。前回来たときは「赤ちゃんと一緒だから」と先に入れてもらえましたが、今回はそれはありません。正攻法で開館と同時に入ろうと、朝から美術館に向かいました。
しかし、長女の身支度が思いの外長く、出遅れたよう。美術館の外の通りには、すでに長蛇の列ができていました。
仕方がないので、まずはこの列に並びました。
すると、以前は見かけなかった風貌の人たちが次々と話しかけてきます。
こんな雰囲気の方々です。
どうも
「こちらは長く並びます。チケットを先に買いますか? 公式なご案内ですよ」
と話しかけている様子。なになに?と興味を示すと、パンフレットを出して説明を始めます。
「今日は大変込み合っているので、このまま待っていても3時間は待つでしょう。しかし、こちら方法でスキップすれば、バチカン美術館もサン・ピエトロ寺院も、スムーズに入ることができます」
どれどれ?とパンフレットを見せてもらいました。正確な金額は失念しましたが、おそらく大人5000円、子供3000円くらいだったと思います。
私たちの列に並ばずに、先の方に歩いて行く人たちを指して、
「あの人たちは予約チケットを持っている人たちです。あなたも私たちのオフィスでチケットを購入すればあちらにいけますよ」
とおっしゃるので、先を行く人に
「チケットをお持ちなんですか?」
と質問するも、すごく同情したような顔で見つめられます。
そこに、
「サン・ピエトロ寺院は別料金だけど、ここで買えばひとり3000円です」
とのお声。
ここで気付きました! サン・ピエトロ寺院は、入館無料のはずですよ! あの同情した顔は、「ああ、騙されるのね」という哀れみの表情でしたか?!
「あなた、『公式』とさきほど言いましたね。身分証明を見せてください」
と切り出すと、出したのはなんと運転免許証。
「それじゃない。バチカン美術館の職員証を見せてと言っているのです」
といったら、何やらもにゃもにゃ。こりゃダメだと思ったのが「バーイ」と手を振ったかと思うと、別の老婦人のところへ行ってしましました。
その場で、ネット検索して調べたところ、こうした方々はすべてダフ屋! 信じてはいけませんよ。近くの店鋪につれていって、高いチケットを売るのが手のようです。
ネットで当日券を買って出直し
さて、私たちはどうしたかというと、その場でスマホをチェックしました。バチカン美術館のHPを見ると、当日券の取扱がありました。
ネットでチケットを買うと、手数料がかかりますが、せっかくイタリアにきて雨の中ただ待つ時間につかうぐらいなら、買ったほうが有意義と判断しました。
午後1時入場のチケットが買えたので、それまでは街歩きとランチをゆっくり楽しむことにしました。
なお、このチケットはネット経由なので日本からでももちろん買えます。
出発前に時間にゆとりがあり(私はなかった……)、スケジュールが決まっているなら、日本にいるうちに買っておくのが安心ですね。
ちなみにこのダフ屋さんたち。日本人とみると群がるように向かっていました。きっとチョロいことが評判になっているんでしょうね。カモにならないようにしましょうね。
私は最初、「No,thank you」などと答えていましたが、少しでも反応するとずっとついてこられるので、娘たちから
「お母さん、親切に答えちゃダメ。ここはJapanese MUSHIでいこう」
とたしなめられてしまいました。
バチカン美術館を2時間程度で回る道順
さて、ランチを済ませて、バチカン美術館に戻ってきました。
【相変わらずダフ屋さんに声をかけられます。よほど間抜けに見えるらしい】
今度は予約券があるのですぐに入れます。
こちらが、予約券を持っている人の入り口です。
【こっちは順番待ちの列。あなたたちも、絶対スマホで予約したほうがいいって!】
やっと入れました! まずは入り口で傘などを預けます。そこからはいよいよ美術館を回覧します。
バチカン美術館は広大なうえ、今回は飽きっぽいティーンエイジャーが一緒です(この点、赤ん坊の方が、私の好みに黙ってついてきてくれるのでラクだったと思う)。さっさと面白い作品を回ることが求められます。
そこで今回は2時間程度で回ることを目安にしました。回ったのは以下の箇所です。
1、 ピナコテカ(絵画館)
11から19世紀の絵画とタペストリーが展示されているという絵画館です。
2、 ピオ・クレメンティーノ美術館
古代ギリシャ・ローマ時代の彫刻が展示されています。
古代ギリシャ時代の彫刻「ラオコーン像」。ミケランジェロに大きな影響を与えたと言われています。
子供たちは、彫刻の股間に、目線をどうしていやら困惑気味です。
部屋の形が十字になっている「ギリシャ十字の間」
3、 地図のギャラリー
16世紀に作られたイタリア各地の地図が展示されています。
4、ラファエロの間
ラファエロと弟子たちの描いた壁画があります。
ラファエロの「アテネの学堂」です。古代ギリシャの賢人が集まり、議論しあう様が描かれています。
5、 システィーナ礼拝堂
そして、何が見たいって、ここに来るためにバチカン美術館に来たといってもいいでしょう。
この礼拝堂は撮影禁止。礼拝堂ということで「静かに」という案内も何回もかかります。それも「シーーーーー」とマイクで囁かれます。ちょっとおもしろいです。
この礼拝堂の見どころは、ミケランジェロによって描かれた巨大なフレスコ画です。
天井いっぱいに、旧約聖書創世記の9つのお話が描かれています。
写真がないのであれですが、検索してみてください。きっとみたことある絵があると思います。
例えば「アダムの創造」「イヴの創造」「原罪と楽園追放」などは特に有名ですね。
壁には同じくミケランジェロ作の「最後の審判」を見ることができます。ここにまた長女ときたかったんです!
写真が撮れないので、しっかりと目に焼き付けてきました。
サン・ピエトロ寺院に続く通路をお見逃しなく
このままサン・ピエトロ大聖堂に向かうなら、システィーナ礼拝堂の脇にある扉から、専用通路があります。目立たないので、お気をつけください。
【通路で、最後の審判のキリストのポースを真似る長女】
こんな感じで案内も出ています。ズルをしているわけではありません。
この通路を通ると、音声ガイダンスを返却したり、入るときに預けた傘を取りにいけないのでご注意ください。
サン・ピエトロ大聖堂は無料です!
通路を通ると、サン・ピエトロ大聖堂の入り口です。行列に並ばずに来ることができます。
ここでぜひ見たいのが、ミケランジェロの「ピエタ」。バチカン美術館にもレプリカがありますが、やはり本物は周りの空気まで静まり返るようです。
中はもう、大きい、キレイ!
天井の高さが想像いただけますか。
あちらこちらに彫刻や絵画が飾られています。私のお気に入りはこちらの像でした。
誰をモデルにしたものかなど詳しいことはわかりませんでしたが、かっこよくて美しくて強そう。こんな女性像に憧れます。
サン・ピエトロ大聖堂の中は、ささっと回るなら1時間あれば十分。ひとつひとつじっくり見て、椅子に座って物思いにひたるなら3時間くらいかかるかもしれません。
なお、サン・ピエトロ大聖堂といえば、クーポラという屋根の上のテラスに上るのがオススメです。私たちは晴天となった最終日に上りました。それはまた後日ご紹介します。
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