2018年3月に、3人の娘を連れて、イタリアを旅してきました。最終日の3月8日は、サンピエトロ大聖堂のクーポラに登った後は、高2長女がすごく行きたがっていた下町の路地裏を通り、市場に行ってきました。
カッペッラーリ通り(VIA DEI CAPPELLARI)
まずはガイドブックで見た路地裏「カッペッラーリ通り(VIA DEI CAPPELLARI)」を目指して歩きました。
これまでローマの街は散々散策しましたが、グーグルマップの案内に従って大きな通りばかりを通っていました。
でも今回は、いわゆるインスタ映えする裏通りを歩きたいという希望です。
街並みは確かに風情があるのですが、意外に雑多な雰囲気です。路上駐車が多く、道にはゴミが結構落ちています。おまけにくさい。
ガイドブックでおしゃれな写真ばかりみていたので、ちょっと拍子抜けです。
日本人はほとんどいなくて、英語の表示もありません。娘たちはドキドキしながら歩いていました。
有名市場「カンポ・デ・フィオーリ広場」
通りの先には、カンポ・デ・フィオーリ広場です。
ここは16年前にも訪れた思い出の場所です。
カンポ・デ・フィオーリとは、「花畑」の意。かつて広場になる前は、一面の花畑が広がってしたとか。14世紀には公園として整備され、公開処刑の場だったこともあるそうです。
ナヴォーナ広場などの近隣有名広場に比べればずっと小さな広場ですが、野菜や肉・魚、チーズやハーブなどが揃う市場で賑わう人気の観光スポットです。
花屋さんに並ぶ花の色も、日本より鮮やかな気がします。
「カンポ・デ・フィオーリ広場」を訪れるときの注意点
トイレがない
これは、イタリアの街歩き全般の悩みです。市場も、日本なら公共トイレがありそうなものですが、見つけられませんでした。
日本なら、コンビニのトイレを気軽に利用できますが、イタリアにコンビニは見かけません。飲食店のトイレも、分かりづらい奥にあることが多い(不思議)。
この日は広場近くのバルに入って、トイレを使わせてもらいました。
食べ歩きフードは周辺のお店へ
「出す」に続いて「入れる」ほうも、意外に充実していません。
日本なら、こういう市場れは食べ歩きフードがつきものですが、ここではカットフルーツくらいで、あんまりありません。基本的に塊肉とか一匹まるごとの魚など、素材が売っています。
しかし、広場周辺にはぶらぶら歩きながらいただける美味しいものがあるのでご安心を。
例えばジェラート。
種類が豊富で迷います。味は美味しいのですが、美人店員さんはものすごく無愛想です。
陽気で人懐っこいイメージの強いイタリア人ですが、観光地の若い美形はかなりの高確率で無愛想です。
また、こちらは広場に面したパン&ピザ屋さん。フォルノ・カンポ・デ・フィオーリ (Forno Campo de Fiori)
創業30年以上で、オリーブオイルやバターなど、高品質の材料を厳選しているとか。
ピザを買って食べ歩きました。
試食の呼び込みがしつこい
16年ぶりに訪れて感じた変化は、土産物屋がたくさんできたこと! これも、ガイドブックなどではわからないことでした。
移民の方がオリーブオイルやスパイスの小瓶や安っぽいおもちゃやサングラス、スカーフ、バッグなどを売る店があちこちにありました。
また例によって商売熱心で、積極的に呼び込みしています。試食をするようにとしつこく、また同じような店があちこちにあります。
子どもたちはすでに「褐色の肌の呼び込み」には拒否反応。
というわけで、「イタリア情緒を楽しみながらぶらぶら見物」が、16年前とはちがってできませんでした。
以前は、いかにもイタリア!という市場でしたが、全体を写真におさめようとしたときも絵にならなくて、それも残念。時代の流れですね。
周辺のレストランは高い&感じが悪い(こともある)
さらに私たちの印象を悪くしたのが周辺の飲食店です。ここはいい思いをしませんでした。やっぱり観光地の店だから?
広場に面してたくさんの飲食店が並んでいて、店の前にはどこも呼び込みの男性がたっています。このかたが積極的で「キレイ」「アイシテマス」と日本語で話しかけてきます。
「飲み物だけでいいからどうぞ」
と座るよう促されました。では、喉も乾いたし、足も疲れたし、フレッシュジュースでもいただこう…と市場に面した席に座りました。
しかし、注文時に「うちはレストランだから、飲み物だけではダメだ」とウェイターさんからダメ出し。
呼び込みさんの話を説明して、ジュースを頼んだら、瓶詰めのネクターみたいに甘ったるいジュースが瓶のまま出てきました。
さらに会計は席代やサービス料も入っていて、5000円近かったと記憶……大失敗でした。
ちなみに「キレイ」「アイシテマス」の呼び込みは、今回のイタリア旅であちこちの観光地でありました。16年前はなかったと思います。私たちはあまり心地よくなかったなあ。
++++++++++
というわけで、16年前にはローマ市民の生活に混ぜてもらったような感覚でベビーカーを押してそぞろ歩いた市場は、「ザ・観光地!」という雰囲気になっていて、実はあまりたのしめなかったんです。
本当はランチをこのへんで…と考えていましたがなんだかイヤになってしまい、やはり、宿の近くの馴染みの店にしようとなりました。
お仕事のご依頼はこちらから
メルマガ登録はこちらから
ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!>>メルマガ読者登録へ