私たち女性は、子ども時代から学校や職場で、知らず知らずのうちに性的なもの、劣るものとして扱われ、自己肯定感を削がれる経験をしていませんか? 私はこの疑問をもとに、「とやまcocolo会」第5回講座に、公益社団法人日本産婦人科医会常務理事であり、女性クリニックWe!TOYAMA代表、富山県議会議員の種部恭子さんをお招きし、貧困・暴力・妊娠の世代間連鎖についてお話いただきました。
女性が性的なもの、劣った存在として扱われる生きづらさ

講座では、種部恭子さんが具体的なデータと事例をもとに、女性が日常的に直面する性暴力や社会的抑圧の現状を解説。
私自身、小学校高学年のときにほかのクラスの身体計測で女子の測定に男性教師が立ち合い、パンツのみ着衣で胸を隠すことを禁じられたとか、中学の体操部のレオタードを着た練習には男子生徒が見物に来るのが放置されていたとか、性的(エロいもの)として扱われることに嫌悪感をもって育ちました。
あるいは、女性は劣った存在として、学校でも「副代表」「副会長」「副団長」など「副」が女性の立場であると教えられた経験があります。
女なんだから大学進学はダメ、県外はダメ、は進学校であった高校の友達が言われていましたし、今でも聞きます。
就職したときは、「結婚したら退職します」と念書を書かされて友人がいました。私も先輩男性社員から「女を配属するならフォローに男を二人つけてほしい」と面と向かって言われるなど、三流労働者扱いされる経験をしてきました。
そんな経験も「昭和世代」だからと思いきや、最近の驚きはいわゆる「フジテレビの女性アナウンサー献上問題」です。まだあんなことが、次世代の女性たちになされているのですよね……。
こうした社会からの扱われ方が、女性の成長を妨げ、自己肯定感や自信の低下につながり、やがて生きづらさとして表れるのではないか。
生きづらさからの自殺を防ぐための講座を企画しているcocolo会として、「女性の生きづらさ」をどう考えていけばいいのか。そんな疑問を以前、種部さんにお尋ねしたことがあったのです。
種部さんのご回答は「関係ありますよ。実際、自殺にも繋がっています」とのこと。
詳しく聞くと私の予想以上にきつい話が客観的なデータとともに出るわ、出るわ。こうした社会の実態は心身の不調や自殺の原因にもなっているとのこと。
私自身の違和感が、社会全体の課題とつながっていることを痛感しました。
聞くのも辛いひどい事例の数々は、私の違和感と地続きで、誰もが苦境に陥りかねないと感じました。
そこで、種部さんにcocolo会で話していただけないかと、お願いしたのでした。
シェアタイムで見えた、女性たちの声

講座後恒例のシェアタイムはcocolo会名物・ハーブガーデン平田さんのハーブティーをいただきながら行われました。
重い話が多いcocolo会で、ハーブティがみんなの心を癒してくれていることを実感します。
多くの女性が性暴力や性的搾取の経験を抱えている現実。
また女性だけでなく男性も、弱い立場に置かれた人が被害にあいやすい社会構造について、率直な意見交換が行われました。
日本以外の国の状況を知ると、日本は法律がしっかりしていないからこんなひどいことが起こるのだ、という想いが強くなります。
種部さんは質問に答えて「大切なのは、当事者だけでなく周囲の人も声を上げ、社会の風潮やシステムを変えていくこと」と語られました。
これまでの講座では、発達障害やうつ病など、本人の特性や病気などからの生きづらさを取り上げることが多くありましたが、今回は「加害」する人のいる話で、やるせないものがありました。
多くの男性が「加害者」でないことはわかっていますが、加害する人を見ても放置することもゆるやかな共犯者であるとも感じています。加害できる環境のおぜん立てですからね。
男性も、周りの男性がおかしなことをしたとき、へんなことを言ったときなど、違和感を覚えたら「それ、やめましょう」と表明することが求められています。
私たちにできること

種部さんの話とシェアタイムを通じて感じたのは、「誰もが無関係ではない」ということ。
社会の一部として、女性の声に耳を傾け、性暴力や不平等に目を向けることや自分の立場でできる小さな行動を積み重ねることが、世の中の空気を変え、世代間連鎖を止める大きな一歩になるのです。
私たちのようにいやな思いをする世代は、私たちで終わりにしたいものだと強く感じました。
種部さん、今回は貴重なお話をありがとうございました!



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