編集者兼ライター(ときどき校正者)20年の私が考える「よいライターの条件」。うまい文章よりも大切なこと

私は元々新聞記者として社会人生活をスタートし、20年以上ライターや編集者として「文章執筆(ライティング)」に関わる仕事をしてきました。こうした経験から「良いライター」の条件について考えてみました。

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目次

締め切りを守る

まずは締め切りを守ること。これはライターに限らず、あらゆる仕事相手に共通する条件です。

私たちの仕事は、その後に次の工程を担当する人がいます。その人は、ひとつ前の工程が終わる時期を把握して、スケジュールを空けて待っています。

何か状況が変わって締め切りが守れなさそうなら、段取りが組み替えられるよう、早めに連絡する配慮が必要です。

要件を守る

ここでいう「要件」とは、その文章に必要な条件です。

例えば文字数。800字で書いてほしいと頼まれた仕事で、「サービスしました」と3000字で納品されても困ります。

同じ事柄を取材しても800字でまとめるか3000字まとめるかでは、情報の量や深さ、文章の構成や使用する単語などが異なるからです。3000字を800字にリライトする手間と費用が発生します。

また何人かのライターで何本もの記事を書く場合、一人だけが3000字では他とのバランスがとれません。

同様の理由で、読者対象や文章のテイスト、表記統一など、示されている用件は守ってほしいものです。示されない場合は、確認すべきです。

相手が言葉にできないことを言葉にまとめるスキル

何を言っているのかわからない文章を書いてきたライターさんにそれを確認したら

「本人がそう言っていました」

と返されたことがあります。

本人が言った通りに書くだけなら、テープ起こしでOK。 このライターさんは必要ありません。

ライターが取材する意味は、取材対象が「言葉にできないこと」も含めて言葉にする必要があるからです。

そのためには、聞いたこと、調べた情報などをライターの頭で一旦咀嚼して自分の言葉としてアウトプットできる能力が必要です。

ちなみに、誤字なら編集者や校正者もチェックするので、比重としては軽めです(Wordの校閲機能くらいは使ったらいいと思いますが)。直接話をきいたからこそできる役割が大事です。

視点の切り替えができる

ライターが書く文章には色々な種類があります。

自分のブログやエッセイ、署名記事のような「主観的な文章」と取材して原稿にまとめるような「客観的な文章」では、視点の切り替えが必要です 。

客観的な文章では「自分を表現」というよりも「取材対象を表現」します。

また、「客観的な文章」の中でも、ドキュメンタリーなのか、販売促進のためのコピーなのか、気軽な読み物かなど、文章の役割が違えば、書き手の視点が異なります。ライターは意図的に視点を切り替えます。

自分の仕事に誇りがある

これもライターに限りませんが、自分の仕事に誇りを持っていない人と働くのは嫌になっちゃいます。

自己肯定感が高い

ライターと自己肯定感?と思われるかもしれません。これも、ライターにかぎらず何かを作るときの仲間全般に言えることです。

何かを作り上げるときには、関わるクリエーターが自分のスキルや考えを持ち寄り、検討を重ねます。そこで、自己肯定感の高い方は、意見を伝えたり修正依頼をしたとき、ニュートラルに聞いていただけるので、いいやすいのです。

一方、自己肯定感が低い方だと文章や仕事への指摘を「人格否定」と受け取り、言い訳したり、落ち込んだり、怒ったりとなることも。コミュニケーションが取りづらい。

※コーチングセッションやコンサルでは、「自信がない」という悩み事や自己肯定感の低い方のご相談ももちろんお受けしています。前向きに一歩を踏み出すサポートをしています。

柔軟性がある

文章は納品して終わりではなく、取材先に校正をお願いしたり、編集者がチェックをして直すこともあります。

そんな時に「私の作品に何をする」とか「読んでるアイツらがバカで理解できないだけだ」という頑なな態度だと、困ります。

自信はもちつつ、周りからの意見を取り入れることもできる柔軟性が必要です。

こんなあんなを踏まえ、私、林原と一緒に仕事する仲間も募っております。

「情報発信とブランディングのサポートで、富山の中小企業と素敵なひとたちを応援したい」

「ワーキングマザーが心身ともに健やかに、仕事と育児に取り組み、豊かに楽しく生きるられる世の中をつくりたい」

「富山を次世代が住みたい、働きたい場所にしたい」

といった志を同じくするライター・デザイナー・校正者・編集者といった職種の方、それ以外の職種の方でも一緒に何かやってみたい方、ご連絡お待ちしております。

※雇用ではなく外部パートナーの募集です。ご連絡はご依頼フォームをご利用ください。

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