映画『プーと大人になった僕』レビュー。ママも「何もしない 」を 「最高の何か」につなげよう

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小6三女のリクエストで、映画『プーと大人になった僕』を見てきました。

 

目次

主人公は大人になったクリストファー・ロビン

原題は「Christopher Robin」というとおり、クリストファー・ロビンが主役のこの映画。普通の大人になったクリストファー・ロビンは、上司のパワハラにあいつつリストラ計画を担当させられています。

急な休日出勤を命じられ、週末に家族と別荘に行く約束もドタキャンしてしまいます。

キリキリと眉間にしわをよせて生きるクリストファーの前に、ある日、くまのプーが現れます。

プーや100エーカーの森の仲間とのやり取りのなか、クリストファーは大切なのは家族だと思い出し……というお話です。

プーと仲間たちは間違いなくかわいい

この映画をみてまず感じたこと。プーと仲間たちは文句なしにかわいい。小6三女もそれだけで十分見てよかったといっていました。

悪者はパワハラ上司くらいしかおらず、エロもグロもなし。子供づれやデートで見るにも安心です。

大人向けテーマを子供向けに浅掘りするものたりなさ

ただ、ストーリーにはツッコミをいれたいところも。

この映画の主役は大人になったクリストファーです。

中間管理職として上司と部下のはざまで苦しんだり、働きすぎを家族から責められる状況は、子供には実感として理解しづらいでしょう。この映画は、ワーカホリックで効率ばかり追う大人への問題提起なのだと思います。

しかし、そこはディズニー、そこはプー。子供も理解できるよう、浅く、単純に描かれています。

それが、子育てに仕事に家事にと長年追い立てられて来た身には、なんとも甘っちょろくみえました。

仕事ばかり気にするクリストファーに腹をたて、娘と当分別荘ですごす…といえる妻は、娘が寄宿舎にはいっているにもかかわらず、働いていない様子。この時点で、なかなか恵まれたご身分に見えます。

その妻は、夫が次期社長のパワハラに耐えつつ部下を守ろうと頭を抱えているときに、働くこともなく別荘から帰らないだ、踊っているあなたが好きだっただ……家族でたった一人の稼ぎ手に、なんとも気の毒な気がします。

自分がクビになったら、どうするんだよ! といいたくなりそうです。クリストファーは、いいませんでしたが。

そうした、いろんな立場から見た正義は、描かれません。リアルに、クリストファー側の世界で働いている身としては、ものたりなさを感じずにはいられません。

わたしが「何にもしない」をしたら…?

また「何もしない」が、純な価値観として描かれているのも、私のような働く母にはちょっと悲しい。

なぜって、私が「何もしない」をしたら、誰が泣き止まない子供を一晩中だっこであやしたり、だれが子供たちに食事を与えるのでしょう。PTAや地域活動の割当を誰か代わってくれますか。

好き好んで、慌ただしく過ごしたり、効率化を追っているわけありません。母親が「何もしない」をしたら、ネグレクトだと通報されるでしょう。

…などと、つい考えてしまいました。

今、ひとりで辛さ真っ只中のママが自分を責めたり、やるせない気持ちにならないことを祈ります。

堺雅人さんにしか聞こえない声

さらに、汚れた大人である私の気を散らしたのが、クリストファーの声です。

第一声から、堺雅人さんにしか聞こえません。

堺雅人さんはクリストファー役のユアン・ゴードン・マクレガーさんぽくもないのに、なぜ配役されたのだろう…と不思議におもっていたら、あれですね!

ラストでパワハラ上司をぎゃふんといわせるシーン!

あれが堺雅人さんっぽいということでなのでしょう。そうだ、そうに違いない!

…大人になった私は、こんな雑念ばかりで、ストーリーそのものにあまり集中できませんでしたが、全体的には「家族や友達っていいものだよね」という心暖まるよいお話でした。

忙しいワーママも「何もしない」で最高の時間を

さきほど、母親が「何もしないをすると責められる」といったことと矛盾するようですが、わたしたち働く母親にとって、「何もしない」をするのは、よいことだと思います。

映画でも「何もしないが、最高の何かにつながる」と言っており、人々の余暇が増えたことが新しいカバンの売上に繋がりました。

わたしたちが掃除をしなければ家事代行サービスの会社が、料理をしなければ外食産業やお料理代行業者、お弁当宅配会社がもうかります。

わたしたちの「何もしない」が新たな商品・サービスを生み出したり、新たな雇用をつくります。

普段そのことをやらない人の技能習得の役に立つかもしれません。

と、いうわけで、頑張りすぎでいっぱいいっぱいのあなたは、社会貢献と思って、たまには「何もしない」で他の人にやってもらいましょう。

そうしてできた時間は、大切な人や友達や仲間と一緒に、幸せを感じられる時間にしていけるといいですね。

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