マスメディアから取材を申し込まれたら。取材する側・される側の経験から手順と注意点をアドバイス

マスコミから取材の依頼を受けることは、ご商売など何かしらの活動をしている人にとっては嬉しいことですね。ただし、対応によっては、悔いを残すことにもなりかねません。ライターや編集者として取材する側として、また最近取材される側になった経験から、手順と注意点を解説します。

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【KNBラジオでインタビュー 2017年12月】

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目次

取材依頼にはまず「確認」

記者やライターから取材の申し込みを受けたら……慣れないと、慌てますね。プレスリリースに反応していただいた場合は心の準備や伝えたいことの準備もできていますが、そうでない場合もあることでしょう。

まずは、以下のようなことを確認しましょう。

取材意図

どんな媒体か。どんなコンセプトの記事なのか。

人選の理由

多くの人がいるなかで、なぜ自分を選んだのか。自分のどんなところに注目をしたのか。

注目された活動・商品・サービス

自分の活動のうち、どんなことがらに注目されたのか。自分の話を通じて、どんな人にどんなふうに感じてもらいたい記事か。

発表までの流れ

媒体や内容によって、発表前に内容を確認できる場合とできない場合があります。

場合によっては、確認できないなら取材を受けないという判断もありえます。

取材を断ることもアリ

上記のような取材の趣旨や流れは、本来ならば取材を申し込むときに、記者やライター、編集者などメディア側から伝えるべきです。

もしも、そのあたりの説明がなければ、自分の方から確認しましょう。

どうして事前に確認をする必要があるかというと、

「その趣旨に自分は合わない」

とか

「まだその話をするタイミングではない」

ということだってありえます。

先方が聴きたいと思っている話が、こちらがマスメディアで公にしたくないこともあります。

また、マスメディアは「報道」として、その場の取材で得た情報から「ニュースだ」と感じたことに、記事の内容を差し替えることもあります。

その内容が取材される自分にとって、かえって不利・不都合な場合もあります。

マスメディアに取り上げられるときは、そうしたリスクも検討しておく必要があります。

「確認」や検討の結果、取材をお断りすることもあるでしょう。その勇気も必要です。

取材が決まったら答える準備

確認をして取材を受けることになったら、次は取材を受ける準備をしましょう。

なぜ準備をするのかというと、よほど取材慣れしていないと、その場でいきなりされた質問に、とっさに思うような回答ができないからです。

すると、

「こういえばよかった」

「ヘンな答えを言ってしまった」

「あんな質問が来るとは思わなかった」

などと悔いが残ることになりがちです。
原稿チェックができない媒体の場合は、その受け答えがダイレクトに記事に反映されます。

掲載媒体や該当の記事を見る

掲載される媒体やシリーズものなら前の記事を見て、雰囲気や論調を確認しておきましょう。

撮影の有無

写真や動画の撮影はあるか。あるならどんな構図、どんな内容のものがほしいのか。

内容によって、掃除や整頓したいこともあるでしょう。美容院に行きたいこともありますよね。

質問リストを事前にもらう

どんな質問をする予定か、おおまかなものでいいので、質問リストをもらいましょう。

あなたの回答や話によって、聞かれることは変わっていきます。

しかし、基本的な質問については、記者やライターは予め考えて取材に臨むものです。

分かっていれば事前に情報や考えを整理することができます。

用意すべき資料

先方が持ち帰りたい資料があるようなら、事前に確認して準備しておきましょう。

年号、数値、正式名称、表彰歴などは控えておく

取材で話ていると、年号や数値、名称など、正確なものがすぐに分からないことがあります。

話に出てきそうなものは確認しておくと取材がスムーズです。

普段から自分史年表、企業年表などをつくっておくといいですね。

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自分の「思い」や「判断」を整理しておく

取材する側は、「事実」と「理由」を確認していきます。

「事実」は客観的な情報を確認することもできますが、「理由」についてはあなたの「思い」や「判断」を教えてもらわないと、記者やライターも書けません。

そこで、

「このときは、どう考えて始められたんですか」
「どんな狙いがあったんですか」
「なぜそう判断されたのですか」

など「思い」や「判断」に関する質問が出てきます。インタビューされるあなたの「主観」を浮き彫りにしようとしているのです。

突然聴かれてうまく答えられないことがないよう、普段から自分自身の考え方や価値観について考えておくと、慌てずに答えることができます。

正確に伝えることを目指す

さあ、いよいよ取材です。

ここからは記者やライターの質問に答えていきます。このときは、くい違いがないよう心がけましょう。

相手の理解度を確認しながら話す

自分が当たり前だと思っていることが、相手にとっては常識でないこともあります。

専門用語など、相手がよくわかっていないと思ったときは、解説もいれながら説明しましょう。

言わないことは書かれない

「書かれたくないことを書かれた」というトラブルは、「言った」ことから起こります。書かれたくないことは、まず言わなければよいのです。

状況説明のために必要な場合やうっかり話したときは「これは書かないでくださいね」と添えるとよいでしょう。

原稿のチェック

記事の原稿を事前にチェックできるなら、なるべくさせてもらいましょう。
※媒体やコーナーによって、記事のチェックはできる場合とできない場合があります。

「広告」でないことは認識する

記事としてマスメディアから取材を受けたなら、それは「広告」ではありません。

記者やライターが媒体の編集趣旨に合わせて、伝えたい内容について取材に来ているのです。そのため、あなたが宣伝したいと考えていたことが、書かれていないことももちろんあります。

しかし、だからといって、原稿チェックの際に記事を宣伝文に変えるのはNGです。そうしたい場合は、広告枠を買いましょう。

取材者の視点を尊重

記事の構成や表現は、取材者の視点を尊重しましょう。その視点があってこそ、オリジナリティのある記事が生まれます。

間違いや不都合な表現は正す

では、何をチェックさせてもらうのかというと、

  • 間違い(事実確認)
  • 意図しない表現
  • 不適切な内容

といったことです。

私が取材したり、取材されたりした経験上、相手から直し0だったことも、私からの直しが0だったこともありません。

どこかが間違っていたり、行き違いがあったりします。その部分は正す必要があります。

不適切な内容というのは、誰かを傷つけるような表現を含んでいたり、関係者に迷惑をかけたり、私的な内容すぎたりして「書かれたら困る」といった情報です。

まとめ

事件や事故関連を除けば、取材を受けること自体はよい経験になることがほとんどです。

「話を聴きたい!」という方に取材を申し込み、自分のために話してもらう。活動や商品・サービスに関心をもってもらい、自分の話を聴いてもらい、文章にまとめてもらう。

こうした過程もできあがった記事も、取材する側、される側のコミュニケーションがキチンととれれば、とても有意義なものとなります。

しかし、そうでなければ、予期せぬ内容、意図せぬ内容で傷つく人が生まれたり、取り上げられたくない内容がニュースとなってしまうリスクもあります。

そうしたトラブルを産まないために、マスメディア担当者との意思の疎通を測り、伝えたいことやこちらの事情を正しく伝えられるよう、最善を尽くしましょう。

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