2018年3月に、高1、中2、小5の3人娘を引率して再訪したイタリア・ローマ。今回は、ローマのまちなか観光スポットをご紹介します。3月4日(日)は、イタリアでは多くの施設が無料開放される第一日曜日。市内は大賑わいでした。
【町を歩いていてもアチコチに遺跡 ローマにて】
イタリア3日目。ようやくゆったりとした朝
イタリア3日目の3月4日(日)。ようやくゆっくりとした朝を迎えました。
朝食は相変わらず、毎日おんなじ。エスプレッソと紅茶と甘いパンです。
今朝は、ゆっくりと出かけるので、まずは洗濯からはじめました。この日は天候があやしく、屋上の洗濯物干し場ではなく、ベランダに干しました。
周辺の教会からはゴーンゴーンと鐘の音が聞こえてきます。
日曜日の観光スポットは要注意
日曜日のローマやバチカンは、他の曜日とは様子が違います。
例えば、サン・ピエトロ大聖堂では日曜日にミサが開かれ、大聖堂前の広場は多くの信者で埋め尽くされます。
また、バチカン美術館は月の最終日曜日以外、日曜日は休館日です。
お店は、キリスト教の国ということで、今でも日曜日がおやすみのところが多くあります。
さらに、日曜日は国立の美術館が無料開放されます。このため、人気のスポットは、普段以上の大混雑となります。普段ならネット予約できるスポットも、タダだから予約はできないということも。観光の計画を立てるときは注意しておきたいですね。
今回の旅のローマ観光
さて、そんなローマ観光。4日の日曜日と5日月曜日に分けて、ローマ市内で子供たちが行きたいと計画した場所をアレコレ回ってきました。
今回のブログでは、ローマ歌劇場とバチカン以外の場所をご紹介します。※この2つは後日詳しくご紹介します。
カラカラ浴場
乾いているから「カラカラ」……ではなく、「カラカラ」とは人名です。この浴場をつくったローマ皇帝の名前です。3世紀前半に建造されました。世界遺産に登録されています。
浴場といって、町の銭湯みたいなのを想像してはいけません。風呂以外にも、図書館や劇場、集会場などを備える巨大な公共施設だったそうです。こちらがその復元図。
ここは、映画『テルマエ・ロマエ』のファンである小5三女のリクエストで訪れました。
映画のなかに出てくるローマスタイルの賑やかなお風呂は、こんな感じだったのでしょうね。
それにしても、この遺跡、予想以上の大きさです。私の身長160cmと比較すると大きさが分かっていただけますでしょうか。
遺跡のここかしこには、モザイクがゴロゴロと転がっています。
雨ざらしでいいのかしらと思いますが、ローマの街なかは、そんな遺跡だらけですもんね。
崩れた遺跡には草花が生えていて、まるで「天空の城ラピュタ」のようです。
日曜日で入場無料でしたが、カラカラ浴場はさほどメジャーではないのか、たいして混雑はしていませんでした。
三女のリクエストがなければ行かなかった場所ですが、予想以上によい施設でした。人混みから離れて、悠久の歴史を感じたい方にピッタリかと。
コロッセオ
このローマの象徴ともいえる円形闘技場は、紀元72年に建設されました。大きさは、長径188m、短径156m、外周壁の高さ49m。かつては5万人を収容したそうです。
ここは「日曜無料」の影響で大大大混雑。入場を待つ人の行列がコロッセオの周りを囲むように、長々と続いています。
予定では、コロッセオと、隣接するフォロ・ロマーノ(古代ローマの遺跡群)を見て回るつもりでしたが、フォロ・ロマーノもこれまた長蛇の列が続いています。入場制限がかけられているなら、いつ入れるか予想もつきません。
他に見たいものもある上、この日は夕方から観劇の予定もあり時間もない……ということで、外観を眺めるのみとしました。子供たちはまた来る機会もあることでしょう。
数年前に訪れたときは、こんな行列ではなかったので、おそらく無料開放ということで特に混雑していたのだと思います。お金出してもいいから、入りたかったなあ……。
パンテオン
パンテオンとは、「万神殿」の意。ローマのものは、BC27年に創建されたのち 80年に炎上。120年頃、『テルマエ・ロマエ』でもおなじみのハドリアヌス帝が再建しました。
こちらも日曜日の無料開放。ものすごい人波です。観劇までの時間があまりないため、ちらっと入って出てこようとなりました。こういうときは無料だとありがたいですね。
パンテオンは正面から見ると三角屋根ですが、奥には古代ローマ最大の円蓋建築が存在します。これがドームの内部の様子。
これぞ美!という圧倒的な迫力が感じられます。大型建築に興味を持っている高1長女はもうウットリです。
ところで、パンテオンの前には広場があり、その広場には飲食店も。もちろん観光客向けなので、ハズレの店かもしれません。
が、「この景色を眺めながら食事できるのは、どんなご飯でも贅沢だよね」ということで、ランチは眼の前のお店に決定!
お料理は思ったよりも美味しくて、十分満足できました。スタッフの皆さんも陽気で親切です。
お願いしたのは、ペンネ・アラビアータ、スパゲティ・カルボナーラ、ラザニア、サルティンボッカです。
ペンネ・アラビアータは、ペン型のパスタをピリ辛トマトソースで和えたもの。
スパゲティ・カルボナーラはローマ名物。卵とチーズ、コショウのソースのスパゲティです。
ラザニアはボローニャ名物。ボローニャにはこの後行く予定ですが、ガマンならずここで注文しました。
サルティンボッカは直訳すると「口に飛び込む」の意。肉に生ハムをくっつけて、セージを効かせて焼いた料理です。ローマ風は子牛肉を用い、白ワインやバターで仕上げます。
うーん、どれも美味しい。
16年前に初めてローマを訪れた際は、コースが食べきれず注文できないことを
「日本人の胃は小さくて食べられないんです」
と謝っていました。日本人なら当たり前のお料理のシェアも嫌がられたようですが、今は単品注文&シェアも笑顔でOKしてもらえますね。すごく助かりました。
真実の口
ここはローマ来訪3回目の私も、初めて訪れた場所。言わずとしれた「ローマの休日」です。今回やってきたのは、高1三女のリクエストでした。
さて、この口は、サンタマリア・イン・コスメディン教会の外壁にある石造の円盤です。もともとは、古代ローマ時代の下水溝の蓋だとか。
偽りの心をもつ人が口に手を入れると切り落とされるという伝説があり、映画「ローマの休日」に登場しましたね。
というわけで、我々もさっそく「ローマの休日」ごっこ。
ちなみに、このシーンです。
ところで、この「真実の口」。入場料がいくらかはっきりしないということで、並んでいる同胞たちと話題になりました。ネットやガイドブックでまちまちだというのです。(なお、ローマとフィレンツェは、日本人だらけでした)
順番が回ってきてはっきりしました。
正解は、金額自由。
教会ということで、「真実の口」と写真を撮るために明確な料金は設けていないそうです(2018年3月現在)。日本でいうところの「志」を入れるボックスが置いてありました。
ジェズ教会
「ジェズ」 とは、イタリア語のGesu(キリスト)です。この教会は歴史の教科書やフランシスコ・ザビエルでもおなじみイエズス会の母教会として1584年に完成しました。
この教会は当初知らなかったのですが、キリスト教に詳しいイトコから
「ザビエルの手があるよ。写真も撮れたはず」
と教えられたのが訪れたきっかけです。
この「手」のことを教えたら、子供たちはもう、興味津々! 行ったら、ほんとにありました。手です!
そしてこの教会は、とても荘厳な雰囲気で、キレイでした。
落ち着いた雰囲気を体感することができました。子供の歴史への関心を高めることもできるオススメスポットです。
ナヴォーナ広場
ナヴォーナ広場は、ローマのまんなかにある、大きな広場です。世界の4つの大河(ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川)を擬人化した噴水と、ムーア人の噴水、ネプチューンの噴水が配置されていいます。
像を見て、「なにこれ」「おかしいよ~」と笑う子供たち。
この日は雨でしたが、多くの観光客で賑わっていました。
トレビの泉
ローマに来たら忘れてはいけないのが、トレビの泉です。1700年代半ばに作られ、ローマのスポットとしては新しいめ。「後ろ向きにコインを1枚投げ入れるとまたローマに来ることができる」という言い伝えもあり、とても人気のあるスポットです。
当然、娘たちも投げますよ。「また来れますように!」
次にワタクシも。以前もここで投げました。おかげで3回、ローマにこられました。霊験あらたかですね。
ちなみに、ここはデートスポットとしても人気な様子です。高1長女は、外国人カップルに写真を頼まれパチリ。
お幸せに!
スマホがあればどこでも行ける!
今回、ローマの街歩きで感じたこと。それは、「スマホがあればどこでも行ける!」です。
ローマ市内観光をどう回るかは、プランニングでは高1長女が大活躍でした。なぜならスマホを使いこなしているからです。
日本で各スポットを下調べした際、バスや地下鉄を使ってどう回るればいいか、私が分からず困っていたところ、ローマに行ったこともない長女がGoogle Mapで経路を見つけてくれました。
現地についてからも、Wi-Fiさえつながっていれば、スマホを使って日本語で検索しても、イタリアのスポットをGoogleが教えてくれます。バスの乗り場も示してくれます。降りるときは、2駅前に知らせてくれます。
前回のイタリア旅では、スマホではなくガイドブックを手に町を歩いていました。すると迷子になったり、どのバスに乗ればいいのか分からなかったり。それを防ぐために、高いお金を払ってタクシーに乗ることもありました。
隔世の感があります。「IT」で「経験」を凌駕できることを実感します。
ただ、一方で、スマホがないほうがいいなと感じたこともありました。
というのは、わからないことがあっても、子供たちは周りの人に質問しないでスマホを検索します。電車などで移動しているとき、周りの景色よりもスマホの画面を見ていることもありました。
現地の方と言葉をやり取りする機会が、以前と比べ少なかったように感じます。せっかく現地にいるのに…ともったいない気がしました。
商店日報
企画をいくつか進めました。
GOOD&NEW
とある役所をご訪問。
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!