我が子がいじめられている?! そのとき母親ができることと気の持ち方

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「小学校高学年の娘が、同級生から嫌がらせを受けていました。一応収まりはしたものの、怒りが止まりません。娘のために親として何をしたらいいとおもいますか」と、ご質問をいただいました。

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【ある日の教室 ※本文と直接関係はありません】

目次

私が小学生のころの嫌がらせ体験

「いじめ」という言葉はまだなかった昭和の終わり。私は小学校6年生のときに男子生徒から、机をベランダに出されるとか、机に落書きをされるとか、黒板に「林原、貧乏!」と書かれるとか、そんな感じの嫌がらせをしばらく続けられたことがあります。

「相手にするともっと盛り上がる」と先生にも言われ無視を続けていましたが、いつまでも続く嫌がらせが頭に来て、ある日我慢切れ。

文句を直接言った→その男子児童らと小突き合い→からの殴り合い&蹴り合い→結局、男子4人対私1人で袋叩き

……となりました。

加勢しようとしてくれた女子もいたのですが、男子に蹴り飛ばされて吹っ飛んでました。止めてもらえるよう、強面の男性教師を呼びに走ってくれた女友達に感謝です。

ところで、嫌がらせからボコボコに至るまで、私は泣くこともなく、通学を続けていました。

ご質問をいただき、どうして平気だったのだろうかと、改めて考えました。

私の心を支えてくれた母

今、改めて考えてみると、
「男子って子供。ほんとにやーねー」
と一緒に文句を言ってくれる女友達がいたことは本当に救いでした。

そして、何よりも、母の存在が大きかったと感じます。

このときの母の対応は、ひたすらに私の味方でした。
「あんたは頭がいいし、スポーツもできるし、顔も性格もいいから、妬まれやすい」
と親ばか全開で「あなたは悪くない」という姿勢を貫きました。

そんな母のおかげで、男子からの嫌がらせはもちろん憂鬱でしたが、
「私は悪くないから、堂々としていればいい」
と誇りを持ち、
「家に帰れば、母がいる」
と、自分には安全な場所があることを思い出しながら、通学を続けていました。

こうした経験から、例え子供がいじめを受けたとしても、
「いじめられる側にも、原因があるのよ」
みたいなことは絶対に言わない、自分は子供の「安全基地」になると決めておりました。

とそんな我が家にも、嫌がらせ問題が到来しました。

数年前、小学校に通う我が家の娘が、男子から嫌がらせを続けられていることが発覚したのです。

自尊心の下支えくらいしかやれることがない

当時、娘はしばしば泣きながら帰ってきました。こういう姿、母として見るのは辛いものですね。代われるものなら、代わってやりたい。

私は、まず母と同じように
「娘ちゃんは、絶対に悪くない」
と全面的に味方であることを伝えました。

実は、私は娘たちに常々、
「あなたが殺人を犯したとしても、私はきっと『なにかのっぴきならない事情があったに違いない』と、あなたの味方をするでしょう」
と日頃から伝えています。

極端な話ですが、母はそのくらい子供一途であってよいと思います。

なぜなら、
「自分には愛してくれている人がいる」
「自分は信頼される価値ある人間である」
という自信は、心を強くしてくれるからです。

子供に襲いかかる困難を親が肩代わりしてやれるわけでも、振り払ってやれるわけでもありません。

それならば、親ができるのは、困難に立ち向かうためのタフでしなやかな心を持てるよう、自尊心を下支えしてやることだと思うのです。

「なんとしても止めさせる」決意を感じてもらう

次に、「絶対に止めさせる」という姿勢を見せることで、娘を安心させたいと考えました。

「止めさせることができる」の根拠は「先生たちに協力してもらう」だけでは、弱いかもしれません。

「先生は見ていない」「ひいきしている」など、不信感を持っているかもしれないからです。

そこで、私はさらに

「もしも先生が止めさせてくれなかった」

ときの代案も話しました。

県と市の教育委員会のほか、先生方を指導する立場の「偉い先生」、議員など政治家、マスコミも巻き込んででも、絶対止めさせると伝えました。

さらに、「どうしてもダメなら『逃げるが勝ち』」と「転校」などの選択肢もあることも話しました。

とにかく、
「どこをどう転んでも、嫌がらせは必ず止むから安心して」
というメッセージを伝えました。

学校を良くする「協力者」として相談

学校との対立は避ける

「あなたは悪くない」「必ず止めさせる」
で子供を安心させたら、次は一日も速く嫌がらせを本当に止めさせるよう、働きかける必要があります。

まず相談するのは、学校の先生です。このとき注意したいのは、「学校の管理はどうなってんですか?!」などと、感情的に怒鳴りつけるといった抗議をしないこと。

子供たちが過ごしている場であり、解決できるかどうかに大きな影響をもつ学校と対立関係になってしまうのは避けたいところです。

「いじめ」の相談するのは悪いことじゃない

2013年に施行された「いじめ防止対策推進法」をご存知でしょうか。

ここでは「いじめ」を「他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為により対象生徒が心身の苦痛を感じているもの」と定義しました。

この23条で「いじめ」に対して学校がとる措置として、事実確認や子供と保護者への支援、そのいじめが犯罪行為なら警察と連携することなどを定めています。

つまり、学校は「他の子供のせいで、うちの子が心身の苦痛を感じている」と相談されたら「いじめ」があるかを確認し、事実なら子供と親を応援してくれるはずです。

「いじめ」は被害者だけでなく、加害者や傍観者にとっても、傷を残す出来事。当方だけの問題ではなく、学校全体の問題です。

ですから、「学校の問題を一緒に解決したい」というスタンスで協力を要請しましょう。

先生が取り合ってくれない場合

とはいっても、もし担任の先生が、経験や能力の低くて対処してくれないとか、してくれてもイマイチの対応だったら?

確かに、組織の中にはデキる方、そうでもない方、いろんな方がいらっしゃいますから、「当たりが悪い」可能性も0ではありません。

しかし、だとしても、ひとつの学校の先生方全員が「ボンクラ」ということは、まずないでしょう。

学年主任や教頭、校長など、経験のある先生のなかに、解決に導いてくださる、熱意ある先生がひとりはいらっしゃるはずです。そんな先生をどうにか見つけて、相談しましょう。

我が娘の場合は、娘と男子児童それぞれの担任がうまく対応くださり、解決につながりました。

「あちらの親にもギャフンと言わせてやりたい」問題

「いじめた子の親」にもイラつく

子供がいじめられたら、いじめが止んだとしても、親の心のヤキモキが止まないという気持ちも理解できます。

ちゃんと謝られないうちに嫌がらせやいじめが止んで、それから相手の子やその親がのうのうと過ごしているように見えたとしたら、
「うちの子はこんなに傷ついたのに。私はこんなに悩んだのに」
と、憤懣やるかたない気持ちになるのも無理はありません。

我が家のケースでも、先方の親御さんは、
「うちの子がそんなことをするはずがない。あらぬ疑いをかけられた」
とたいそうご立腹されたそう。

私と顔をあわせた際にも
「ありもしないことを言われて、うちの子は心に傷を負った」
と逆にお叱りを受けました。

ただ、このお母様の気持ちも分からないではないのです。

その欲求は子供のためか、自分のためか

例えが悪いかもしれませんが、他人の子を食う鬼子母神も、1000人の我が子にとっては優しい母親です。

私が子供の安全基地として全面的に味方であったように、先方の親御さんも同じ気持ちでいるかもしれません。母親にあれだけ信じてもらえたことは、男子にとっては幸せなことだろうと思います。

後日、クラスメートらの証言で娘が正しかったことが明らかになりましたが、親御さんからの詫びはありませんでした。

「こないだは間違っていました。うちの子がご迷惑をかけてすいませんでした」
と親にも詫びさせるべきと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、
「向こうの親にも謝らせて、溜飲を下げたい」
というのは親の欲求であり、おそらく子供への影響はさほどないでしょう。

いつまでも親が怒りに捕らわれていたら、子供のほうもイヤな思い出を忘れられなくなるかもしれません。

今は、子供の心が救われ、気持ちよく過ごせることを一番優先すべきではないでしょうか。

子供の問題に関わるときは冷静な頭と温かい心で

後日、娘は嫌がらせしていた男子とも、問題なく付き合うようになりました。私も、袋叩きされた男子と、中学、高校と普通に付き合っていきました。

いじめる子も成長の過程にいます。将来、その子との関係がどうなるかは分かりません。

親である私や私の母が、感情にまかせて怒り倒さなくてよかったと今振り返れば思います。

cool heads but warm hearts(頭は冷静に、心は温かく)

という言葉があります。これは、経済学者のアルフレッド・マーシャルが学生に「経済学を学ぶには、理論的で冷静な頭脳を必要とする一方、人々の生活を何とかしたいという温かい心が必要だ」と諭したときの一節といわれています。

母として子供の問題に臨むときは、この言葉のように、冷静に考え温かい気持ちで対応していきましょう。

商店日報

昨日はとある企業サイトのコピーを執筆。

小中学校の家庭訪問のために、バナナケーキを焼きました。

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