赤ちゃんと二人旅 バス・電車・飛行機のコツ:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その5

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15年前に6か月の長女とイタリアを旅したお話

前回から、現在高校1年生の長女が6か月のとき、二人でイタリアを旅したお話をご紹介しています。

お子さん連れで旅に出たい。でも無理!と思い込んでいる方の参考になりますように。

◆これまでのお話

長女の誕生と密室育児と読書三昧:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その1

私が影響を受けた本:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その2

赤ちゃん連れ旅行の情報収集とプランづくり:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その3

赤ちゃん連れ旅行のグッズと練習:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その4

公共交通機関での移動のコツは「周りと仲良く」

日々の移動のバスや電車では、乗車拒否をくらったり、座りたいと思って優先席に向かっても寝たふりをされたりしていました。

そのため、出歩くことに不安を抱いていましたが、赤ちゃんと二人でも快適に楽しく、旅情を満喫することは可能です。

旅の場合は、ある程度長い時間を限られた空間で過ごします。子供が泣いたりぐずったりしたときに、温かく見守ってもらえるコツの第一は、

周りと仲良くなっておく

ことです。

といっても、特別なことはありません。

座るときに会釈したり、
「子供連れが近くにいて、落ち着かなかったら、申し訳ありません」
と前もって伝えておくとか、そんな感じです。

それだけでも、まったく目も合わせない、言葉も交わさない親の子がぐずるのでは、心情は違います。

一番大変だったのは空港までの移動

15年前の6か月長女と出かけたイタリア3週間二人旅で、荷物運びが一番大変だったのは、自宅がある横浜市から成田空港までの移動でした。

周りは日常生活のピリピリ感のなか、大荷物と赤ん坊を連れての移動です。階段で「だれか助けてほしいと声をかけたい」と周りを見渡したところで、目を合わせてくれる人もいません。

幸いこのときは、夫が同行してくれましたが、ここは一人だとしんどかっただろうなあと思います。

イタリアは子連れママにやっぱり優しかった

では、イタリアでの移動中はどうだったのか。

どこに行っても、周りが荷物やベビーカー運びを手伝ってくれます。ザックとマザーズバッグ、ベビーカーのフル装備で階段やバス・電車などを乗り降りすることは、ほぼありませんでした。

イタリアのバス移動は譲り合いの精神で

例えば、イスキア島でバスに乗ろうとしたときのことです。

入口間際まで立っている乗客もいる満員状態で私の前に止まりました。私は
「ベビーカーもあるので、次のバスにします」
と言ったのですが、入口間近にいた男性が
「ちょっとみんな、乗れないから奥に詰めて!」
とバスの中に向かって声をかけてくれました。すると入口付近にはちょうど2人分の空きスペースが生まれました。

ベビーカーは、入口近くに立っていた男性が二人でひょいと持ち上げ、中に入れてくれました。

私は、日本での乗車拒否を思い出し、「またにらまれる……」とびくびくしていました。

しかし、予想に反し、ベビーカーの周りの方たちは男性も含め、ベビーカーの中の長女に手を振ったり、「べろべろばー」と変顔をしたりして、娘をあやしてくれました。

その後もイスキア島内での移動は、バスでしたが、いつも快適に過ごすことができました。

当時のイタリアは、子連れでの仕事にかなり寛容なよう。バスでも、土日になると、運転席の横に、お子さんを乗せて運転なさっている運転手さんを見かけるほどでした。

これがokなら、私が子連れなことくらい、確かに気にならないかも。

イタリアでの電車は助け合いの精神で

電車には、ポンペイからパエストゥムやナポリへ向かうとき、ナポリからローマに向かうときに乗りました。

電車の中は日本と同じような雰囲気です。

ポンペイからパエストゥム間では、通学電車に乗り合わせました。

イタリアの子供は、日本の赤ちゃんにすごく興奮。「かわいい、かわいい」と大賑わいです。

また、カプリからポンペイに向かう途中の電車では、ホテルのスタッフになる勉強をしているという男子高校生のグループと隣り合わせました。こちらも長女にやさしいの。

また、英語を使いたくてしかたないらしく、私に英語で話しかけては
「通じた~!」
と大騒ぎ。私が中学のときの京都旅行で、外国人とみればドイツ人かフランス人かもお構いなしに英語で話しかけて喜んでいたことを思い出します。

この男の子のグループよりも私のほうが先に降りました。このときは、男の子のひとりが私のザックを持って、電車から降りるのを手伝ってくれました。

すると、周りの乗客の皆さん方から
「よっいいぞ!」
という雰囲気で、拍手や口笛が起こりました。男の子は照れ笑いしながら、
「まあまあ」
と誇らしげなジェスチャーをしながら、私のザックとベビーカーを降ろしてくれました。

「Grazie mille!」(ほんとにありがとう)
と握手して、別れました。

日本では考えられない「お母さんチヤホヤ」っぷりです。

そのほか、こんなこともありました。

イタリアの電車の駅はホームと線路が平らで、電車にのるときはタラップもステップあったか定かではありませんが、とにかく
「よっこいしょ」
と手すりをつかんで登ります。

あるとき、人気まばらなホームで電車に乗ろうと待っていたところ、帰ってきた夫と迎えにきた妻というお二人が、
「電車に乗るのが大変だから手伝うよ」
といって、電車が来るまで15分以上あるにも関わらず、ずっと待っていてくれました。

電車がホームに入ったところで、ご主人がベビーカーを持ち上げて乗せてくれ、奥様は
「旅行中に困ったことがあったら、ここに電話してね」
と電話番号をかきつけたメモ用紙と小銭を私の手に握らせてくれました。

決して、バリアフリーではないイタリアの電車事情でしたが、周りの人たちが助けてくれるので、とても気持ちよく利用することができました。

イタリアでの船の移動は赤ちゃんだって当たり前

イタリアでは船も利用しました。ナポリからイスキア島やカプリ島に行くときは、船を利用しました。

これまた日本の船と雰囲気は同じ。佐渡島へ行くときのことを思い出します。

ちなみに、かの有名なカプリ島の「青の洞窟」も見てきました。

青の洞窟の入口はとても小さくて、潮の引いたときに波の合間を縫って、小舟を洞窟内に滑り込ませます。この時点で、日本の感覚だと、危険だから赤ん坊NGとなりそう。

でも、まったくノーチェック、普通に入ることができました。

なかはこの光景です。

正直なところ、船頭さんの歌がうるさいとか
「チップを払わないと下ろさない」
と迫られるとか、
「有名観光地はやっぱりダメね」
という印象の青の洞窟でしたが、それでも、この光景を長女に見せられたことは私の大きな喜びでした。

飛行機は子連れに至れり尽くせり

イタリア旅行中に飛行機に乗ったのは、行きの東京ーローマ、ローマーナポリ間。帰りのローマー東京間です。

旅行前の練習では、国内線の飛行機にも乗ってみました。

この四角いベビーベッドは「バシネット」といいます。事前に予約しておくと、設置可能な壁面の席を確保してもらえます。

ここでは、子供好きという隣の女性がずっと遊んでくれて、私がトイレに行きたいときは、抱っこしていてくれるなど、アレコレと助けていただきました。

国内外を行き来した結果、わかったのは飛行機は案外快適だということです。

空港はバリアフリー、授乳室やおむつ換え台は完備、子連れは優先的に乗せてもらえますし、ベビーフードや遊び道具をもらえます。トイレに行きたいときはCAさんが子供を見ていてくれました。

☆たとえばJALの国際線サービス

見ているだけで、わくわくしませんか。私も離乳食やおもちゃをいただきました。

ところで、行きの飛行機は、隣も赤ちゃん連れご夫婦だったので、そちらのママとふたりで、「泣くな、泣くな」と声を潜めていたのを思い出します。

一方、帰りはイタリアでちやほやされた気分のまま空港へ。イタリアでさんざん飲んだ生ビール「ステラ・アルトワ」(実はベルギービール)の飲み納めまで、ちゃっかり済ませて搭乗です。


アリタリア航空の陽気な職員さんたちと

『ベイビーパッカーでいこう』にもあったのですが、帰りの飛行機は、なぜか皆さんとても親切で陽気でした。

私の態度が違うのか、見方が違うのか、ほかの皆さんもイタリアで子供好きのノリを身につけてこられたのか……

6か月長女は、「かわいい!抱っこさせて」と口々におっしゃる日本人乗客の皆さんの間でリレーされてしまいました。この直後泣きます。

行きの飛行機は、娘が泣かないかと心配でびくびくして、歩き回るのも気が引けていました。

しかし、帰りはちょっとぐずれば抱っこして通路を歩きました。『ベイビーパッカーでいこう』でもあったように、ギャレー(飲食物を準備する場所)は立ち飲み屋のような状態でした。これも、行きにはなかった光景です。

娘を抱っこしながら、日本人の方、イタリア人の方、どちらでもない方と、イタリアでの旅の思い出を語り合いました。イタリアの空気は人をオープンマインドにするのかもしれません。

イタリア旅の後は国内の外出が楽しみに

赤ん坊と一緒に、これだけ公共交通機関を利用すると、日本でも、どこでもいけるようになりました。その後も私と子供たちだけで、国内外に飛行機や電車を使って旅に出ています。

子供たちは幼いときから公共交通機関に慣れているせいか、周りの乗客とコミュニケーションをとりながら、楽しく移動することができました。

その後の育児生活で、未就学児の娘たちと旅に出たとき、
「私たち、保育士になる勉強をしているんです。遊ばせてもらってもいいですか」
と声をかけられたり、
「日本一周の旅に出ているところなんです。かわいいお子さんですね~」
という男子大学生が子供たちと遊んでくれたりと、よくしていただきました。

旅行中だと気持ちにゆとりがあるのか、若者に偏見がないのか、旅の途中で言葉を交わす延長線上で、気持ちよい交流ができるようです。こうした旅の数々は、今ではとてもいい思い出です。

何事も経験です。もしも出かけてみたいと思う場所があるなら、子供と一緒に行ってはどうでしょうか。

普段の日常とは違った交流があります。「子供がいるからこそできた」という経験があなたを待っています。

調べて、準備して、練習すれば、きっと行けますよ。

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