女性向けイベント「ミツバチのしゃべり場」にお邪魔しました。
この会は、メスが中心になって仲間同士で争うことなく、力を合わせてそれぞれの持ち場で自分の役割を果たすミツバチを女性の象徴とし、世の中に物申したいことがある人、ちょっと話を聴いて欲しい人などが語り合う集まりです。
そのときのメンバーの自己紹介や語りたいテーマをもとに、種部さんや田中さんがお話されたり、アドバイスをされたりなさるそうです。
「女性」というだけで生きづらい?
私はとやまcocolo会という自殺防止活動にも携わっています。
そこでは、精神疾患や障害、依存症、外国人、災害や犯罪の被害者ら、「生きづらい」立場の方への理解を深めるための講座を開催しています。
なぜなら少数派ゆえの「生きづらい」が、自殺につながるからです。
自己紹介では、活動を続けてきたなかで感じるようになっていたことをお話ししました。
それは、女性というだけで「『男性ではない』という障害者」「男性に経済的に頼らないと生きられない『男性依存症』」にされていないか?ということです。
例えば、フジテレビの中居正広への女性アナウンサー上納問題がおこったとき、女性は身近な問題としてとらえている人が多い印象でした。「ああいうの、あるよね……」と。
「女性が中学生くらいから性的に扱われ、性暴力に脅かされること」さらに「そのことを男性(特に善良でまともな方ほど)が別世界のことだととらえていること」は、女性の生きづらさやメンタル疾患、自殺などにつながっていないかと感じていたのです。
さらには、一般的には犯罪被害者や依存症患者が、回復して笑顔を見せれば「頑張っている」と褒められるのに、再犯罪被害者は「被害者があんなにへらへら笑えるなんて、性暴力はなかったに違いない」「今頃言うなんて、そのときは同意だったんんだ」などと言われがちです。
被害のショックから回復する時期においても、性暴力被害者はとても困難な状態におかれているのではないかと感じていました。
即興「性被害と自殺」講座で腑に落ちた!
すると種部さん、突然のお題にも関わらず「自殺防止のために、性暴力を防ぐことや被害者の回復を支援することは大変重要」と、スライドのデータを用いて解説をしてくださいました。
まず前提として、婦人科に不調を訴えて受診する人が、社会的孤立や周囲の無理解、DVなどからうつ病に移行することは珍しくないそう。※うつ病は自殺の大きな原因
コロナ時期、自粛在宅が強いられた時期、男性の自殺は減ったそう。これは職場に行かなくてもよくなったことが大きな要因と考えられています。
一方で、女性は出勤が関係ない主婦の方も含めて、自殺が増えました。これは性加害やDV被害が増加したことに関連していると調査で判明したそうです。
なお、不同意性交の被害者は女性の12人にひとり(男性も言えないだけで、もっと多かろうとのこと)。

加害者は職場などでの顔見知りか家族・親戚などが多いそう。

女性にとって、職場も学校も自宅ですら、安全・安心な場所ではないことがよくわかります。
性暴力被害者はその影響でメンタル疾患が発症しやすく、性被害者にその他要因が重なると自殺率は5倍に上がるそうです。
近年はSNSを通じて、弱った女性に誘いをかける男性も多く、売春強要(有料強姦あっせん)や殺人事件につながる例も。
参加者でこれまでの経験を振り返ると、周囲から見聞きした話まで入れると「みんなが、なにかしら経験しているよね」となりました。
盗撮、のぞき、強姦未遂、職場や学校などで触られるとか背中から上司にブラを外されるとか、三世代同居の舅からののぞきや性交の誘い、でるわでるわ。
性的な被害を皆が経験しており、まるで女性はどこでも「ジャングルでソロキャンプ状態」と感じずにはいられません。
それで「女はやる気がない」とか「女はすぐ辞める」とか言われても、どうなのよと感じます。
改善の鍵は「まともな男性」と経験者!
こういうお話をすると「男全体を犯罪者予備軍と決めつけている」と思われがちですが、そういうことではないんですよ。
おそらくアカン人が複数人に加害しています。そのために被害数が多いのでしょう。
この状況だと、まともな男性か、性加害する男性かを女性が見分けるのは困難です。そしたら全体に対してうっすらと警戒するしかありません。
私は幼少期に犬に首をかまれて死にかけたことがあるため、今でもどんな小型犬も怖くて警戒します。それと同じです。
殿方には「自分まで犯罪者扱いしないで」と女性を非難するのではなく、加害する男性に「お前のせいで迷惑」となってもらいたいと希望します。
女性が置かれたジャングル的状況をまともな殿方が把握し、もしおかしな言動を目にしたときに「それはダメでしょ」と表明するだけでも違うと思うのですよ。
また、私たち被害経験済み中高年世代がうるさく見張る、見守ることも変わる力になってほしい。(若いときはショックで話せなかったり、「あれが性暴力」と認識できないことも多い)
娘たちに、もっと生きやすい世の中を引き継ぎたいと思うばかりです。
あなたも周りでおかしなことが起こっていないか、ちょっと気にしてみませんか。気づいたら、できる範囲で行動を起こして、世の中をよくしていきましょう。
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