今年初めての映画は、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」です。
「スター・ウォーズ」42年の歴史と私
この映画は、1977年に公開された映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から続くシリーズの完結編です。
公開当時、私は3歳。5歳年上の姉もいた影響からか、うちにもライトセーバーを模したおもちゃがあり、「ぶーん、ぶーん」と口で効果音をつけながら、チャンバラ合戦をして遊んだものです。
まず公開されたのはこの3作品。
旧三部作
1977年 エピソード4/新たなる希望
1980年 エピソード5/帝国の逆襲
1983年 エピソード6/ジェダイの帰還
このころは、「なんでエピソード4からなのかしら。エピソード1はどこにいったのかしら」と思っていました。
そんな子供のころの記憶に答えてくれたのが、以下の新三部作。アナキン・スカイウォーカーを主人公とするシリーズです。
新三部作
1999年 エピソード1/ファントム・メナス
2002年 エピソード2/クローンの攻撃
2005年 エピソード3/シスの復讐
私はこのころ24歳から30歳。東京や横浜に住み、2001年に第一子、2003年に第二子を授かったころです。
その後、さらに少女・レイ を主人公とするシリーズ。
続三部作
2015年 フォースの覚醒/エピソード7
2017年 最後のジェダイ/エピソード8
2019年 スカイウォーカーの夜明け/エピソード9
2015年は私、40歳で会社を設立した年ですね。そして、そのあとの2作品と、「スター・ウォーズ」は、「あのころはこんなことがあったなあ……」と思い出させくれる、人生とともにあった作品です。
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の感想※ネタバレにならない程度
映画館でみるべき
では、今回の感想をネタバレにならない程度にご紹介いたします。
まず、「映画館で見てよかった」ということ。映像の迫力はもちろん、音響も家のテレビで見るのともぜんぜん違いますよね。
とくに、歴代のジェダイがレイに語りかけるシーンは、前後左右から呼びかける声があちこちから聞こえてきて、よかった…(音響を語れるほど耳がよくなくてスミマセン)
ストーリーは今風
ストーリーは、長らく続いた宇宙戦争の決着がつく!というものですが、実は主人公の女性が、自分とは何者かを知り、その上で自分の生き方を決めるまでの物語。
自分のルーツ探しといえば「アナと雪の女王2」もそうだとか(見てない)。
今のように、将来が見えない時代には、「自分はなにものか」というルーツへの確信が、心の拠り所となる。そんなところに共感を集めるのかもしれません。
また、ベン(カイロ・レン)が客観的に見れば、優れた資質・環境に恵まれながら、劣等感から力へと傾倒し、好きな人へは攻撃か束縛でしか愛情を示せず、結果として孤立し、周囲との人間関係をこじらせていくのも、大変に現代的な人物像だと感じました。
ジブリかタイタニックか
前回も感じたことですが、レイは「風の谷のナウシカ」のナウシカと似ていますね。今回は、王蟲を癒やすシーンや砂に飲まれるシーン、上空であっちこっちへ飛び移るシーンなど、ジブリ(ナウシカやラピュタ)を彷彿とする場面が多々有りました。
ジブリ感というと、超人的なヒロイン(とその戦い相手)の回りで、右往左往する男性陣もそうでしたね。これはアナ雪のクリストフにも共通する男性の描き方でした。
そしてレイの成長と自己発見、ベンとの関係性は、「タイタニック」を思わせます。
なんだかどこかで見たような…と端々で感じました。
今の時代へのメッセージ
今回のスター・ウォーズは、今の時代背景を多く反映していると感じます。
まず、レイを始めとする女性陣が強いこと。かといって、男性も弱いわけではなく、普通に見れば十分たくましい。「強い男性が強い女性に惚れる」という男女観が感じられました。
この点は、女性キャラクターに、ことさらにセクシーな衣装や華美な衣装を着せないことでも感じられます。
これまでは、視聴者サービスと思われるセクシーショットや豪華衣装を披露していました。
レイア姫が捕まったときにビキニを着たり、アミダラ女王はこれでもか!というほどの豪華衣装をお着替えでした。湖畔でのキスシーンの背中がぱっくり開いたドレスは、アナキンでなくてもキスしたくなることでしょう。
しかし、今作のレイほぼ着たきりスズメ。レイア姫も、まるで探検隊員のように、シンプルなパンツスタイルでしたね。
また、「多様性がよい」というメッセージも感じます。
今シリーズのレジスタンスは、トップが女性のレイア姫でメンバーは人種(種族?)も性別もバラバラで、それぞれが得意分野を生かして力を合わせます。
一方のファースト・オーダーの幹部は今も昔も白人男性ばかり。さらよ1人の強力なリーダーが部下を力と恐怖で支配します。
「多様性があるほうが強い」
「ひとりの強力な支配者より、Peopleが集まったほうが強い」
という世界観が前面に出ていました。
また、「氏より育ち」「いつからでも、人はやりなおせる」というメッセージも感じました。
お約束だけど大興奮
それにしても、「キタキタキタキター」と手に汗握ってしびれるシーンは期待どおり。2時間あまりに多くのシーンと情報を詰め込み、ここまでの伏線の回収もお見事でした。
ジョージ・ルーカスが当初思い描いていた結末とは違うという話も聞きますが、これはこれで、私は楽しめました。
今回でシリーズ完結といったものの、2022年からは「スター・ウォーズ」シリーズのタイトル未定の新作3本が1年おきに全米公開されるそうです。
まだしばらくは「スター・ウォーズ」に楽しませてもらえそう。2022年から2026年、自分が何をしているか、どうなっているのかも楽しみです。
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