おわら風の盆、前夜祭見るか?本番見るか?

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おわら風の盆は全国的に人気な民謡行事

年々高まるおわらの人気

江戸時代から続く富山県富山市八尾町の民謡行事「おわら風の盆」は、毎年9月1日から3日まで開催されています。

【2014年撮影】

ゆったりとした胡弓や三味線、太鼓の演奏や唄に合わせて、踊り手が流し歩きます。

かつては富山藩の御納戸(おなんど)と称された八尾町。古くは養蚕や和紙、薬草などを扱う豪商が多く、彼らはその財力を背景に、芸事にも関心が高かったそう。

おわらの起源は、元禄年間に若者が三味線や太鼓、胡弓をならして歌い、仮装行列(!)で通りを練り歩いたことという説が有力です(諸説あり)。かなりユーモラスなイベントだったようですね。

大正末期に歌詞や振り付けが見直され、町の人達の精進により、今の洗練されたかたちになりました。小説や歌謡曲などの題材に取り上げられたことから、全国的な人気が高まっています。

おわらを行っている11町内の人口が約5,000人で、八尾町の宿泊施設のキャパシティは800人。そんな町に昨年は3日間で24万人の人が訪れました。

昨年はえらい目に会いました

私もそんな観光客のひとりです。昨年は時間帯も悪かったのか、大混雑の八尾町。輪踊りの周りや通りには人垣ができ、満員電車のような押し合いへし合いです。

「ちょっと押さないで」

「そこに立たれると見えないんだけど」

「私はずっとここにいました」

という言い争いも目にしました

行きたい方向に歩くこともできず、踊りに参加している知人の姿を見つけることもできませんでした。

今年も風の盆が近づき、子どもたちと

「今年も行きたいけど、去年は人混みがひどかったね」

と話題に登りました。

そこで、思いつきました。

そうだ、前夜祭に行ってみよう!

前夜祭と本番。その違いは?

本番はシャトルバスの待ち時間も考慮して。前夜祭は駐車場が近い

今回は初めての前夜祭です。まず、その違いは駐車場から。

本番は富山市八尾スポーツアリーナ駐車場と八尾ゆめの森テニスコート駐車場に車を停め、ここからシャトルバスで旧町に向かいます。このシャトルバスがいつも長い列なので、待ち時間を見越していきましょう。

あまりの列の長さに、歩いて会場に向かう人もいます。私も歩いたことがありますが、だいたい50分くらいで会場に到着します。

一方、前夜祭では、町民ひろばの駐車場を利用します。ここは旧町から井田川を挟んだ対岸です。駐車場を出ると目の前に、八尾の家々が浮かんでいます。

【井田川沿いの家々】

禅寺坂に続く禅寺橋を渡ります。

【欄干におわらをモチーフにしたレリーフで装飾された禅寺橋】

ちなみに、この橋は以前は吊橋でした。その吊橋のことはおわらの歌詞で

「ゆらぐつり橋 手に手を取りて 渡る井田川 春の風」

と唄われています。

【町は数え切れないほどの提灯で彩られています】

この坂は日常と非日常の境のよう。駐車場から10分くらいで、西町に着きました。

練習風景も垣間見える前夜祭。各町を比べて見る楽しみもある本番

かすかに聞こえる胡弓の音色に引き寄せられると、そこは西町の公民館。

ちょうど練習が行われており、しばし聞き入っておりました。皆さん、真剣な表情です。

前夜祭では、各町が持ち回りで町流しを担当するので、それ以外の町は練習を行っています。

前夜祭会場以外は、歩行者がポツポツいる程度だったので、のんびり歩くことができました。

【2014年の本番 周りには観光客の人垣ができています】

本番はこんな感じなので、人混みが苦手な方は、前夜祭のほうがゆっくり楽しめますね。

練習の意味合いもある前夜祭。気合の入った本番

前夜祭には練習の意味もあるそう。この日の町流しでは、先頭の女性の踊り手さんの前に、背中に町の名前をプリントしたTシャツ姿の男性が立っており、

「ちょっと曲がってるよ」

などと声をかけていらっしゃいました。笠をかぶっていると、やっぱり前が見えないんですね。

小さな子どもたちの中には、踊りながら学校の話題のおしゃべりに夢中になっている子もいました。

本番の踊りでは、そうしたおしゃべりはないように思います。

【2014年の本番】

しっとり静かな前夜祭も、本番ならではの凛とした雰囲気も、どちらも素敵です。

静かな町並みの風情が楽しめる前夜祭。食も楽しい本番

八尾は、「日本の道100選」に選ばれた諏訪町本通りをはじめ、古い建物が残る町並みが魅力のひとつ。

しかし、昨年は人波にもみくちゃで、町並みを楽しむ余裕がまったくありませんでした。

一方、前夜祭な今年は、お店の看板や建物の面白さを語りながら歩くこともできました。

こちらは柴田理恵さんの実家としても知られる宮田旅館さん。じっくりちゃんと外観を見たのは初めてかもしれません。

前夜祭は夜の2時間だけなので、出店はありません。町なかに入るとコンビニも見かけません。

ただし、古い建物を活かした雰囲気のよい飲食店などが点在していて、それらを利用するのもいいなと思いました。

一方、本番は人も多いのですが、飲食物や土産の出店も多く、食べ歩きも楽しめます。踊り子さんとの写真撮影ブースもありました。

前夜祭も本番もお好みでOK。両方もOK

というわけで、結論としては……どちらにも、それぞれの良さがありますね。その良いところを満喫するのがよいでしょう。

あ、こんな文章を書いていたら、明日からの本番にも行きたくなってきましたよ。

おまけ:撮影のフラッシュは自粛しましょう

HPにもパンフレットにも、

「フラッシュ撮影は自粛をお願いします」

と書いてあるにも関わらず、多くのカメラマンがフラッシュを光らせていらっしゃいました。

フラッシュ撮影って、向かい側にいると、とてもまぶしいものです。そもそも、ピカピカパシャパシャとおわらの凛とした哀愁ただよう風情が台無しだと感じます。

脚立に上って後ろの人が見えなくなることにもおかまいなしだとか、町流しの列にレンスを突っ込んでくるとかいった人を見ると、モデル料金を払っているわけでもないのに、いかがなもかと思います。

一方、カメラを持っていても、仲間と「フラッシュはダメなんだって」と注意しあいながら、静かに光らず撮影しているグループもいらっしゃいました。

この違いは何かと思い、脚立に立ってフラッシュをバシバシ頻繁に光らせている方に、質問してみました。

「あなたは『フラッシュ自粛』と主催者側が呼びかけていることをご存知ですか。私から見ても、とてもまぶしく感じていたんです」

すると、

「え? そうなんですか、全然知らなかった!」

とのお返事。

もしかすると確信犯の言い逃れかもしれません。この方が、自分のたいたフラッシュを浴びる人の眩しさを想像するだけの想像力がない方だっただけかもしれません。

でも、知らなくて光らせている人が多いなら……呼びかけをもっと徹底したらいいのにな、と感じました。情報発信、大事です。

昨日のGOOD&NEW

おわら風の盆 前夜祭

昨日のトレーニング

ジョギング40分

 

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