「グラベルロード女子ってニッチだね」「大人のトライアスロンもニッチだね」と語り合う 於:ハッピーサイクリング
個人事業主やひとり社長といった小規模事業者にとってニッチ市場は有望な市場。競争が少なく、専門性の高さを生かすことで、独自の価値を提供しやすいためです。
特定の顧客層やニーズに焦点を当てた小規模な市場
ニッチ市場とは、特定のニーズや志向、顧客層に焦点を当てた、規模の小さい市場を指します。
この市場はターゲットが絞られており、そのニーズを満たす商品・サービスが提供されます。
ニッチ市場は、一般的に大手企業が手を出しにくい分野といわれます。
一方、小規模事業者や個人事業主にとっては、競争を避けながら、独自の価値提供がしやすいという利点があります。
ニッチな市場の例
例えば、ニッチな市場には、以下のようなものがあります。
特定の趣味やライフスタイルに特化した市場
例えば、ある特定の趣味(私が好きなトライアスロン、ハッピーサイクリングサイクリングさんが手掛けるグラベルロードなどもですね)を愛好する人や爬虫類など珍しいペットを飼っている人向けの商品・サービス。
大規模なスポーツ用品店やペットショップでは取り扱わないような商品・サービスが求められます。
地域限定
ある地域の伝統工芸、地元特産品に特化した商品・サービス。
地元だけで扱われる商品、観光客向けの独自商品などは、大規模なチェーン店では扱いにくいものです。
特定の職業や業界に向けた市場
医療機関向け機材、特定の産業でしか使われない機械、看護師向けなど特定の職業対象のグッズもニッチです。
商品・サービスの専門性が高く、その業界の人だけがよく知っている会社やブランドってありますよね。
小規模事業者にニッチ市場がオススメの理由
1. 競争が少ない
ニッチ市場は規模が小さいため、大手企業にとって魅力的でないことが多いもの。そのため、小規模事業者にとっては競争相手が少ないという利点があります。
競争が少ないことで、小規模な事業者でも始めやすく、ニーズに応じて柔軟な対応ができるという強みがあります。
2. 専門性を活かせる
ニッチな市場でビジネスを展開することで、専門性を強調しやすくなります。
個人事業主やひとり社長の場合、幅広い商品ラインナップやサービスの提供は、大規模な会社に比べて不利になります。
しかし、得意分野に集中することで圧倒的な専門性をアピールできます。
専門性が高まれば信頼感も増し、「この分野はここしかない!」と思われるブランディングが可能になることでしょう。
3. 柔軟な対応ができる
小規模事業者は、意思決定のスピードが速く、顧客のニーズや市場の変化に迅速に対応することができます。
顧客からのフィードバックに素早く対応したり、新しいトレンドを見つけてそれに対応するための新サービスをすぐに導入できることは、大きな優位点です。
4. 顧客との深い関係構築が可能
ニッチ市場は顧客数が限られているため、一人ひとりの顧客との関係性が大切になります。
個人事業主や小規模事業者は、細やかなサービスを提供することで、顧客との信頼関係を深めやすくなります。
顧客との深い関係を築くことで、リピーターや口コミの広がりも期待できます。
5. お得意さまと長く付き合える
ニッチ市場では、特定の価値観やニーズを持った(一風変わった?)顧客が多いということで、一度ファンになると長いお付き合いのお得意さまとなっていただける可能性が高いといえます。
ニッチ市場の顧客は、その方自身も深い知識や思いをお持ちのことが多く、他の一般的な商品・サービス・お店などで満足できず、そこに手が届く商品・サービス・お店を求めています。
そのため、適切な価値提供ができれば、長期的な関係を築くことができ、リピートや紹介による新規顧客の獲得が期待できます。
6. コスト効率の良いマーケティング
ニッチ市場は、ターゲット層が明確であるため、マーケティング活動が効率的に行えます。
ピンポイントに顧客にアプローチすればよいため、大規模な広告キャンペーンを展開する必要がなく、予算が小さいことによるデメリットが抑えられます。
7. 市場の拡大余地がある
ニッチ市場は、初めは小さくても、長期的には拡大するかもしれません。
時代の変化や価値観の変化に伴い、以前はニッチだった商品・サービスが、一般に広がっていくこともあります。
たとえば、環境意識や健康志向などの流れに乗った商品・サービスは、社会の変化によって広がりを見せていますよね。
ニッチ市場で成功を収めた商品・サービスが、ブランド価値を高め、実績を重ねることで、徐々に規模を拡大できる可能性を秘めています。
ニッチ市場の注意点
もちろん、ニッチな市場に取り組むとき注意したいこともあります。
ニーズはあるか
「大手が手を付けないニッチ市場」と思ったら、ニーズがないだけ……ということもあります。
需要があるのか、成長可能性や顧客の困りごとや希望をリサーチしましょう。
ターゲットを明確に
顧客を的確に絞り込み、何が求められているかを把握するため、理想的な顧客像「ペルソナ」を考えるのがオススメです。
専門性の確立
独自の専門性や知識を活かし、独自の価値を提供できているかを踏まえて、商品・サービスを企画しましょう。
リスク分散
ニッチ市場は、社会の変化によって市場が拡大することもあれば、その反対も起こりえます。
リスクを分散するため、関連する分野の商品・サービスや複数の販売チャネルや収入源を持っておくと安心です。
ブランド構築
小規模でも強いブランドづくりは、顧客の信頼を得るために重要です。
ブランディングには、ぜひ取り組みましょう。
拡大主義・大手主義に惑わされない
ニッチ分野のビジネスに取り組むと、先輩経験者や大手会社員などから「そんなので商売にならない」「そんなの求めてる人はいない」といった、批判的なアドバイスをもらうこともあることでしょう。
ただし、その方々は、あなたの専門性や価値観、ニッチビジネスをよく理解せずに、自分の好みを言っているだけかもしれません。
惑わされずに、自分のビジネスプランを信じましょう! ※的を射た指摘は謙虚に拝聴しましょう
分からないときは言語化コーチング!
「ニッチ」で行きたい!となったときやブランドを作ろうとなったとき、よくぶつかるのが「専門性って?」「何がウリ?」「ブランディングってどうしたらいいの?」といった疑問です。
対象となる顧客像がはっきりしないため、商品・サービスがうまく作れていないこともあります。
そんなときにオススメしたいのが、林原商店の言語化コーチングやコンサルです。
コーチングやコンサルでは、想いやビジョン・目標の明文化や状況把握、ウリの分析などから始め、自分の理想に向かうために本当に効果的な言葉を紡ぎ、商品・サービスの企画についてもアドアイス。
例えば以下のような情報を明確に言葉にできれば、専門性やウリ、ブランディング戦略がおのずから分かってきます。
- 「見込み顧客のニーズや不満は?」
- 「近隣の同業他社と比較して、自分の差別化ポイントは?」
- 「自分の得意やウリを客観的にみて何?」
- 「そもそもこのビジネスを通じて、社会にどんな価値を提供するのか(ビジョン)?」 などなど
また「こんなことは誰でもやっている」と本人が思い込んでいる事柄の中に、すごい専門性やウリが隠れていることもあります。そんな部分も、客観的にご指摘させていただきます。
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