SNSやブロク、講師紹介などに掲載するプロフィール写真。カメラマン任せにしていませんか。自分をどんなふうに見せたいか、ブランディングを考え、そのイメージを伝えて撮影してもらうと、ミスマッチが防げます。
【同じ人物でも撮り方によって変わる印象 撮影協力 盛田 悟史 氏 】
写真の目的と訴えたいイメージを考える
写真を撮影してもらうなら、その写真の目的を考える必要があります。
例えば…
- 講師や専門家としての信頼性を感じてもらいたい
- 親しみを感じてもらいたい
- きれいにとってもらいたい
など、目的に応じて撮り方も表情・ポーズの付け方も異なります。
写真家によっては、女性を撮るととにかく艶っぽくなる方もいらっしゃいますが、講師のプロフ写真のような場合は不向きですよね。
そこで、まず抑えておきたいのが、写真の用途と見せたいイメージです。
上に掲載した盛田氏の写真は、撮り方の例として、私が撮影したものです。
1枚目は、「女性から見た親しみやすさ」をイメージし、やさしい雰囲気を重視。
屋外で緑を背景にして顔は正面向き、表情は笑顔。対立感、圧迫感を与えないよう体だけ少し斜めにして、抜けた感じのポージング。
明るめ、コントラストは低めにふわっとした加工をしています。外交的で優しい雰囲気ですね。
2枚目は、こだわりのある職人・アーティストのような専門家の厳しさをイメージ。
屋内で背景はウッディな壁面、顔は斜めで笑顔はなし。暗め、コントラストキツめ、シャープな感じにしてみました。内に秘めた強さ…といった印象が出ます。
同じ人物でも、印象が全く異なるのがおわかりいただけるかと思います。
これらの写真は、打ち合わせ前に私が同じカメラでチャチャっと撮ったものですが、プロの写真家はレンズやライティングを変えて、イメージどおりの写真を撮ってくれます。
撮り方は自由自在。それだけに、どういう写真がほしいかを明確に写真家に伝えることが大切です。
例を見せると分かりやすい
イメージを伝えるときは、例があると伝わりやすいですね。
ライティングなどの違いは素人には分かりにくいので、「こういうのがいいな」という写真を複数枚用意しておくといいですね。
写真家の方でも、言いたいことを汲んでくれるかと思います。
「奇跡の1枚」には要注意
プロのカメラマンやスタイリストについてもらえれば、さらには写真加工の技術を総動員すれば、変身写真のようないわゆる「奇跡の1枚」を撮影することも可能です。
写真を楽しむひとつの方法としてはいいものですが、プロフィール写真としてはオススメできません。
理由は「実物との乖離が信頼感を損ねるから」です。
「実際に会ったとき、プロフィール写真と実物が違いすぎて、いることに気づかなかった」
「プロフィール写真と、他人がタグ付けしてアップされたタイムラインの写真の顔が違いすぎる」
といった笑い話は、確信犯的な「ネタ」でないなら、SNSによる情報発信のの「親近感や信頼感を醸成する」という方向性からはマイナス要因です。美容家のIKKOさんくらい突き抜けられる人は特別ですが。
一般的には、光などの演出で伝えたいイメージを出したり、肌の色ムラを整えたり顔色を良くしたりといった「ちょっときれい」がよいと思います。
私自身のプロフィール写真の変遷は、関連記事で紹介しております。よかったら、こちらもご参考にどうぞ。