城崎温泉で志賀直哉が「城の崎にて」を執筆した旅館「三木屋」に滞在。ライブラリや現代的なもてなしに大満足

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城崎温泉では、志賀直哉ゆかりの宿「三木屋」さんに宿泊しました。300年の歴史があり、レトロモダンな館内、もてなしに大変くつろがせていただきました。

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「城崎温泉 登録有形文化財の宿 三木屋」

三木屋は、創業300年の日本旅館。志賀直哉が度々宿泊し、短編小説「城の崎にて」を執筆したことで知られる城崎温泉の宿です。300坪の日本庭園は、志賀直哉の長編「暗夜行路」に描かれました。

昭和2(1927)年に建てられた東館は木造3階建てで、国の登録有形文化財です。

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といっても、2013年にロビー・ダイニング・大浴場などをリニューアルして、とっても綺麗です。

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チェックインは15時ですが、少し早くついたため、ロビーで待たせていただきました。

温泉で過ごす浴衣選び

受付を済ませたら、浴衣選びです。

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女性は20種類、男性は3種類から選ぶことができます。

どの柄が似合うか、どの帯が合うかとキャッキャッ、キャッキャッと賑やかです。

温泉街でタオルなどを持ち歩くためのバッグも貸してもらえます。

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こちらが、我が家の浴衣セレクトです。どれが誰でしょうか?

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左から、中1三女、高1次女、高3三女、私です。

ちなみに、寝間着の浴衣は別にあります。朝にはクシュクシュですから、別に外出着があるのは嬉しい。

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城崎温泉では、浴衣が正装なんですね。着替えてさっそく外湯に出かけました。

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気温が低い時期は、浴衣の上から丹前を着てから帯を結び、羽織を着ます。

浴衣の柄は襟元から見えるだけですが、おそろいみたいでこれはこれでいいですね。

ブックディレクターがセレクトした「本を読みたくなる本棚」

私が三木屋さんに心惹かれた理由のひとつが、ロビー傍らの「ライブラリー」です。

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ブックディレクターの幅允孝さんが「本を読みたくなる本棚」をテーマに選んだ約250冊の書籍が並びます。

城崎ゆかりの文豪が書いた名作から、装丁に関する本、旅の本、本のある空間の写真集など、本にまつわる本が並んでいます。

幅允孝さんの狙いはバッチリあたり、いつもなら部屋のテレビを見ながらお菓子を食べて夜更かしする高3長女が部屋に戻らず……

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ずっとライブラリーで過ごしていました。

志賀直哉にかなり詳しくなったそうです。大学入試に出題されてほしいものです。

志賀直哉の部屋

志賀直哉が「城の崎にて」を執筆した当時の建物は、大正14年に北但大震災で倒壊しました。

写真は、志賀直哉が滞在したころの三木屋です。「ハチが死んでいた屋根」が見えますね。

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昭和2年に再建されてからも、志賀直哉は何度も三木屋を訪れました。お気に入りのお部屋は26号室で、現在も当時のまま残されています。

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宿泊もできますが、誰も泊まっていない日は宿泊者に限り見学が可能です。詳しい解説もいただきした。

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窓の外は「暗夜行路」に描かれた庭園。

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文豪気分で眺めさせていただきました。

無料Wi-fi完備で仕事も快適

今回は平日の旅だったこともあり、パソコン持参で仕事もしておりました。

縁側にライティングデスクがあり、子供たちが寝ていても、パソコンに迎えます。無料Wi-Fiも完備です。

古い宿なのでこの点は期待しておらず、嬉しい限りです。

働き方を見直し気持ちのいいもてなし

改装したときに、三木屋さんはスタッフの働き方も見直したそう。

その例が、日本旅館なら当たり前の存在の「仲居」をなくしたことです。

「仲居」とは出迎えから、料理の上げ下げ、布団敷き、見送りまで行う接客スタッフのこと。滞在中は、同じ仲居さんがもてなすのが慣例です。

その仲居さんが三木屋さんにはいません。仲居の高齢化し、エレベーターが増築できない三木屋さんでは、厨房(ちゅうぼう)と客室の往復も難しくなったのがきっかけだとか。

でも、私にはかえって好印象でした。

ウエルカムドリンク

通常は仲居さんが部屋に案内してから、お茶をいれてくれますが、こちらではロビーでチェックインしながらウエルカムドリンク。

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部屋に案内してもらった仲居さんにお茶を入れていただくと、「心付け(チップのようにお金を渡す慣例)」のタイミングや金額が気になりますが、このスタイルなら気楽です。

コーヒーと水

コーヒーは部屋にはありませんが、ロビーにコーヒーメーカーと水が用意されていて自由に飲めます。

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夜のロビーもとてもいい感じ。

食事はタイミングよく提供

食事も部屋出しをやめました。

食事処「平八郎」でいただきます。半個室になっているので、プライバシーが気になる方もOK。

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各テーブルに担当スタッフがつき「仲居さん」気分も味わえます。

テーブル席なので、足や帯を締めた腹も楽です。

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食事する様子を見ながら料理をタイミングよく出せるようになったことで評判がよく、三木屋の稼働率はリニューアル前の2倍になったそう。

三木屋さんでは「従業員の待遇とサービスの向上は両立」という考えで、いわゆる「働き方改革」も進めているそうです。繁忙期の後に数日連休し、従業員がまとまった休みを取れるようにしているとか。

訪れるまでは、「伝統と志賀直哉の上にあぐらをかいたような接客だったら…」と不安もありましたが、嬉しい予想外の革新的なお宿でした。

お宿情報

お宿名 城崎温泉 登録文化財の宿 三木屋
住所 兵庫県豊岡市城崎町湯島487
電話 0796-32-2031(受付時間 8:00〜20:00)
チェックイン 15:00
チェックアウト 11:00
部屋数 16室
駐車場 有り(無料)
ウェブサイト 公式サイト
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