「貯金」だけではもったいない! お年玉で子供たちに伝えたいお金を貯める目的と貯め方、使い方

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クリスマスプレゼントやお正月のお年玉……年末年始は子供が普段よりも高額なお金にふれるとき。お金との関わりかたを伝える良い機会です。

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「子供にお金の心配をさせる」はNGか

子供にお金の心配はさせたくない、というお声をときど聞きます。

たしかに「子供にはお金を気にせず好きなことをさせたい」というのは、ひとつの理想だとは思います。

ただ、現実問題として、親の収入や蓄えが無尽蔵とか、打ち出の小槌のような祖父母がいるとか、めぐまれた環境でない限り、「お金を気にせず好きなことをさせる」は通常不可能です。

しかし、「うちは貧乏だから」としか伝えず、子供の希望をただ止めることには反対です。

もしそんなふうに伝えつづければ、子供は何をやるにも「お金がかかって迷惑をかけてしまう」と親の反応を伺い、やりたいことを実行する前にためらったり、グズグズと迷ったりします。忖度して諦めることもあるでしょう。

私は初めて一人暮らししたとき、親のいう「うちは貧しい」を真に受けて、食費などを節約した結果、体調を崩して倒れたことがあります。子供はけっこう思いつめるんですよね。

しかし、「うちは貧乏だから」というお宅のなかには、じつはそれほど貧困でないご家庭もすくなくないようです。

成長してそのことに気づくと、「あんなに悩んだのに、諦めたのに、うちの親はなんだったんだ」と後悔と不審を募らせることになります。

本当に貧しかったとしても、子供をいたずらに不安がらせるのではなく、誰だって無尽蔵にあるわけではないお金について、一緒に考えて解決を目指す姿勢をもちたいものです。

「お金とどう向き合うか」を教える

必要なものや欲しいものがある。払わないといけないとか、したいことがあるとか。そこでお金をどうやりくりするかは、生きていれば一生ついてくる問題です。ときには、生きるか死ぬかの大問題となります。

それにもかかわらず、私世代は日本の学校では、お金について教えられる機会がほぼなかったと思います。

家庭においても、「お金の話は悪い」ことで「真面目に勉強して、いい会社に就職するか公務員になれば、贅沢できないとしてもお金に困りはしない」という両親の感覚だったようです。

そうは行かないのはすでに明らかで、お金の問題はだれにとっても避けられない問題です。

家庭科で、家計管理や保険やローン、資産管理や相続などなど、お金の知識を教えられれば、お金のしくじりを減らすことができるんじゃなかなあと思います。

近年は学校でのお金教育の時間が増えているようなので、もっと盛んにしていただきたいものです。

と、言っても、学校のカリキュラム改善を待っていられないので、現段階としては自分なりのお金教育を過程で行う必要があります。

ちなみに、大問題の疑似体験には、漫画『闇金ウシジマくん』がオススメです。お金の怖さがよく分かります。


闇金ウシジマくん 1 (ビッグコミックス)

私は自分がお金の管理がヘタで苦労した反省から、以下のような事柄を子供たちに伝えています。

身につけさせたいお金との付き合い方

日々の収入から少しずつ貯める

お年玉や月々のお小遣いは、「月々いくら」と予算を決める前に、貯蓄分を先取りするようアドバイスしています。大人でいうと、「給料の天引きで財形貯蓄」ですね。

この貯蓄は、非常事態に備えたり、大きな買い物をするときのためのものです。

具体的には、毎月、収入(小遣いやお年玉)の2割を貯め続け、収入の1年分程度はストックするよう勧めています。

この天引きなしに月々の予算だけきめると、「今月はちょっと余ったから、漫画かっちゃおう」のように、たいして必要でもないものに小銭を使って、残高0円にしてしまいがちです(私だけ?)。

使い方の種類を意識する

お金を使うときには、まずそれが「必要」なのか「欲しい」のかを意識してもらうようにしています。

必要ならどうしたって必要。「欲しい」ものは、時間をちょっと置いたら、気が変わっていることもあるので要注意ですね。

また、お金を使うときは、「消費」「投資」「浪費」のどれにあたるかも考えるよういっています。

先にも挙げた「必要な出費」は「消費」です。大人なら生活費がこれにあたりますね。

「欲しい」の場合は、以下のどちらにあたるかを考えてもらいます。

  • 「投資」…未来の収入アップや人生の満足度アップにつながる出費。
  • 「浪費」…簡単にいうと「無駄遣い」です。衝動買いとか付き合いで買うものとか。

浪費は、できるがぎり0にしたい出費です。

もしも、「投資」だと考えるなら、「ここしかない!というタイミングでは、お小遣いを前借りしてでも実行するべきときもあります。

おこずかいの前借りは、悪いと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、大人ならどうでしょう。

例えば、家をお金が溜まってから買おうとしたら、いつまでたっても買えない人が大勢でてきます。大人はそんなとき、「ローン」という借金をして必要なタイミングで購入しますよね。

同じような「今!」ということが、子供にもあるかもしれませんよ。

お金の貸し借りは条件を書面で残す

欲しいものが「投資」で、さらに「今しかない!」となったとき、本来は「日々貯めたお金」から出費したいところです。そのための貯金です。

が、タイミングによってはストックが足りないときもあるでしょう。そんなとき、私は「おこずかいの範囲でやりくりしなさい」とか「お金がないから無理」ではなく、「どうやったらできると思う?」と質問しています。

すると、子供なりに、できるだけ費用を抑えた方法を探してきたり、買わずに済ませたり、親やきょうだいに借金や出資を求めたりします。

親やきょうだいから貸すときは、金額と返済条件(時期・利息)を書面で残して守ってもらいなあなあにしないよう注意しましょう。

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「欲しい」ものを買ってもらうときはプレゼン

親から見ていわば「不要不急の物品」に出資(買ってもらう)の場合は、その買い物がいかに素晴らしいか、どうして今必要なのかをプレゼンしてもらいます。

中3次女は、家族の年賀状イラストの提供などメリットを訴え、長年欲しがっていた液晶タブレットを買ってもらうことに成功しました。

【中3次女の描き下ろし年賀状】

借金(ローンを含む)や他の人からの資金集め(融資やクラウドファンディング)は社会人になれば身近ですが、学生のうちはなかなか体験できません。もし今、親に断りもなくローンを組んできたら、むしろ怖い。

また、きょうだい間のお金の貸し借りは、大人になって深刻な状況で初めて直面し、うまくできなくてトラブルが起こり、きょうだい絶縁なんてことになったら悲しい。

そこで、今のうちに家庭教育のなかで、親の管理下の低リスクで、練習させておこうという狙いです。

一般の人の資金集めは身近に

ちなみに、「資金集めなんて一般人には無縁」と思うかたもいるかもしれませんが、例えば私の場合、デンマークでの取材旅行は旅費の一部を支援してくださるスポンサーがいて実現しました。

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参加者のなかには、Facebookで呼びかけた私的クラウドファンディングで旅費の倍額の資金を集めて参加を実現した方もいらっしゃいました。

インターネットやSNSの伸長によって、私たちが子供のときには考えられなかった方法で、資金集めができるようになりました。

子供たちが大人になるころには、こうした方法がより一般的になっているのではないかと思います。

「どうしたらできるか」を考える

叶えたいことがあるなら、「収入に合わせた予算の範囲で生きよう」「お金がないから無理」で終わってしまうのはもったいない。

「本当に自分に必要か」とじっくり考えたり、「どうしたらできるか」と知恵をめぐらしたりすることで、新しい発想が生まれます。

「工夫したり、他の人に応援してもらったりすると、『お金がなくて諦める』を減らすことができる」と知っているか否かで、人生でできることがずいぶん違うのではないでしょうか。

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