不調を隠したワーキングマザーが絶縁宣言されて、つらいときに「つらい」と口に出すようにしたら、仕事や家事育児がちょっと楽になった話

去年の今ごろ、絶縁宣言メールをいただきました。今年はその反省を踏まえて、気をつけてきたことがあります。それは、つらいときはつらい、助けてほしいときは助けてほしいと伝えることです。

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【雪に耐える椿】

目次

つらいと言わなかった子育て期

ワーキングマザーになってから、心身がつらいと感じたときや家仕事が立て込んでしんどいときなどに、子供たちや仕事関係者にそれを言わなくなりました。

何故かと言うと、以下のような理由からです。

  • 母として、子供に心配をかけそうで不安
  • 仕事人として、信用を失うのではないかと不安

「頼る」ことで迷惑をかけるのも申し訳ない。そこで仕事の場では「家事や子育てがキツイ」とは言わないようにしていました。

子供の病気や通院で休むことはあっても、自分の体調不良や通院で休んだことはほとんどありません。「大変なら、辞めればいい」「あなたには頼めない」と言われるのが怖かったんです。

仕事が特別にできるわけでもない私には劣等感があり、健康状態に問題なく家庭が仕事の妨げにならないと振る舞うことで、信用を少しでも失うまいとしていました。

しかし、今では「つらいときは、つらいと言う」ほうがいいと考えるようになりました。

そうきっかけは、1年ほど前に絶縁宣言されたことです。

つらさを隠した結果の絶縁宣言

昨年の今ごろ、これまで経験ない体調不良に陥りました。

それでも、家事やら子供のケア、地域活動などプライベートの「やらねばならないこと」は、減ることはありません。進行中の仕事はなんとか続けていました。

体を引きずり回すような感覚で、横になって休みながらの毎日です。新しいことを始めたり、たくさんの方と交流したりする元気はありません。

しかし体調不良はマイナス要素と考えていた私は、その不調を周りに伝えることができません。

そんな状態が続くなか、ある活動でご一緒していた方からのメールが届きました。内容は、絶縁宣言でした。

  • あなたの活動への姿勢は、やる気がなく雑で不誠実である。ついては、協力関係を断ちたい。

といった内容でした。

活動の日程は事前に決めていたため体がつらくても休まず、体調不調は気づかれないよう努めていました。アレコレ不調なことは、活動仲間にも伝えていませんでした。

じつはそのころ、ブログの読者のかたから、

「最近のブログは元気がないというか、筆が踊っていない印象です。もしかしてお体の調子がすぐれないのでは」

という旨のメッセージをいただいたことがあります。

いくら隠そうとしても、「不調臭」がじわじわ漏れていたのだと思います。その不調臭が、ひとによっては、不誠実だとか、いい加減に感じられたのでしょう。

その方には、お会いしておわびと状況説明を直接伝えたいと返信しましたが拒まれ、会うことも電話も叶いませんでした。

「つらい」と伝えないことで、かえって信用を失ってしまった苦い思い出です。※正直に言っても「これだから女(母親)は」となっていたかもしれませんが。

つらさを知らせて助けてもらう

今年はこの反省を踏まえ、「つらい」ときは「つらい」を出すように1年を過ごしました。

体調面は、高2長女が「お母さんは1人でなんでもやろうとしすぎる。大変ならそういえばいい」といってくれ、子供たちが家事の分担や睡眠確保に積極的に協力してくれました。自分の通院の時間も作りました。

元気が出ないときは、気のおけない友達や姉に話したり、コーチングセッションやコンサルティングをうけたり。おかげで、心身ともに調子は回復しました。

申し込んでいたけど出場を迷っていたトライアスロンは、歩くようなスピードながら完走できました。

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仕事については、この年末には、猫の病気で10日ほど大きくスケジュールが乱れたことがありました。

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以前なら、仕事に家庭の事情を持ち込めないと考えて、猫の病気は隠し、黙って徹夜で仕事し辻褄を合わせていたと思います。

しかし、今回は勇気を出して事情を説明しました。すると、スケジュールを調整してもらえたり、私の体調まで気遣うメッセージをいただいたり。

正月準備もいつもとは違います。私が例年作っているおせちは、母や帰省する姉たちで、分担して持ち寄ることになりました。大掃除は家事代行サービスも利用します。

こうしたご協力に、ただ、ただ、感謝しております。

ここでのポイントは、ただ「つらい」とさわぐのではなく、「やってほしいことは、具体的に提案する」ことだと思います。

具体的に要望すれば、協力する気があり、実行に必要な能力を満たした人が「それならできる」と助けてくれる可能性が高くなります。

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外国で感じた自分と異なる価値観

以前の「弱みを見せてはだめ」「迷惑をかけられない」という価値観は、私が生まれ育ち就職したなかで、言ってみれば「男社会」で身につけてきたものです。

それでは実際回らなくなり、絶縁宣言までいただいたあと、「つらい」「助けて」と伝えるほうがうまくいく…と考えを切り替えるに至るには、デンマークやイタリアなどの国を訪れ、女性の働き方や暮らしぶり、考え方を知っていたことの影響が大きいと感じます。

自分のそれまでの常識に縛られないためには、学び見聞を広め続けるのがオススメです。

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「助けて」と言えるほうが実は強い

一見すると「つらい」と言うことは、弱さの現れのように見えるかもしれません。しかし、助けを求めるほうが、本当は強さが必要です。

なぜなら、自分が「負」の状況にあることを知らされても、信用してもらえる、それでも嫌われないなどの「自信」があって初めて「つらいから助けて」と言えるからです。隠すのは、自信のなさや恐れや弱さからです。

相手を信じる強さがあるから、正直に言える。昨年、相手を信用していなかったのは、きっと私のほうでした。

「つらいといえる相手はいない」「つらさを見せると不利になる」という思い込みを捨てると、ずっと楽になりました。

なかには、「こちらのほうがつらいのに」などと私のつらさを受け入れない方もいました。「仕事も家庭もうまくできてると思われているから尊敬されているんでしょ」と忠告する方もいました。

でも、そんな意見に合わせて本来の姿を隠したりごまかしたりしていれば、ますますつらい状態からは抜けられず、ゆとりがない分何事も雑に……と悪循環に陥ります。

本当にそれでいいんでしょうか。

一方で、「それでも、林原さんがいいという人と、一緒にやればいいんですよ」と、お仕事をご依頼くださる方もいらっしゃいました。

確かに、ありのままを知ってなおリスペクトしてくれる人と一緒のほうが、何事もうまくやれるでしょう。

人間はときに不調やトラブルがあるのが当たり前。周りに「今、つらい」「助けてほしい」と伝えられる環境のほうが、結局はうまくいきます。

ただ、いわゆる男性的な組織のなかや、頼り切ってくる相手には言いにくいのも現実です。

それでも勇気を少し出して、自分と周囲の関わりから変えていけるといいですね。

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