飼い猫が病気で通院スタート。看病も通院も費用も大変です!

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先日から、我が家の飼い猫が病気で通院しています。「ペットの病気」は、思った以上にいろんな面で大変です。これから飼う方、猫の調子が悪い方の参考になればと、我が家の例をご紹介します。

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【動物救護本部の福島第一シェルターから引き取ったふく(2012年5月4日)】

我が家の猫「むう」と「ふく」

我が家には、2匹の猫がいます。1匹は12歳の「むう」。もう1匹は7歳の「ふく」です。

むうは、黒部市のグループホームで保護された子猫。ふくは、東日本大震災で全域避難指示がでた浪江町で保護された母猫から生まれた赤ちゃん猫を引き取りました。

むうは、「むくむくだった」から「むう」。ふくは、「福島」の「ふく」です。

今回、体調を崩したのは、ふくのほうです。

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【長女の腕のなかでぬくぬくすごすふく(2013年8月23日)】

ふくの通院日記

2018年12月11日(火)異変に娘たちが気づく

異変に気づいたのは子どもたちです。

  • 餌を食べない
  • シャーと威嚇する
  • トイレでいきんでいるのにうんちがでない
  • おちんちんから「赤い管のようなもの」が出ている

といった普段と違う様子が見られました。この時点では、事態をあまり深刻に受け止めておらず、

「便秘かな?」

「去勢してるのに発情かな」

などと推測しあっていました。

ネットで調べて、食欲不振に効果があるという「お湯でふやかした餌」を与えたり、便秘解消にいいと綿棒にオリーブオイルを浸して肛門を刺激するなどしてみました。

しかし、一向に効果がありません。水は飲んでいたので、数日様子を見ることにしました。

2018年12月13日(木)初受診からの即日入院

2日たっても状況は変わりませんでした。

この日は高2長女が帰宅したら、私と一緒に病院へ連れて行こうとなりました。

病院に向かおうと、長女がふくをキャリーバッグに入れようとしたとき、ふくがオシッコを飛ばしました。こんなの、初めてのことです。

下半身を汚した尿を拭き取ろうと濡らしたタオルで股をふくと、うっすらとピンク色にタオルが色づきました。

きっと血尿です。やっぱり病気??ですよね!

この時点では、「猫に多いという尿路結石かな」などと推察しながら、病院へ急ぎました。

体重と体温を測り、血液検査です。

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それから尿が溜まっているとのことで、先生が膀胱を圧迫して絞りだしました。

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赤く染まった尿が、まるで牛の乳搾りのように勢いよく出てきます。

ただ、結石の兆候を示す砂のようなものは見られませんでした。

血液検査の結果もでましたが、かんばしいものではありませんでした。

  • WBC(白血球数) 正常値6000~18000のところ25500 (感染症、ストレス等)
  • BUN(血液尿素窒素) 同10~30が400!(腎障害、排尿障害等)
  • Cre(クレアチニン) 同0.6 ~1.6が14.2!(腎障害、排尿障害等)
  • P(リン) 同3.0~8.0が12.0(腎不全、内分泌疾患等)
  • K(カリウム) 同3.5~ 5.5が 6.0(排泄障害、脱水等)

と、便秘でも、結石でもなく、腎機能低下を示す結果です。それもかなりひどい。検査結果の割りには元気なふくですが、このままだと数日で命を落としておかしくないらしい。

また、自力で排尿ができず残尿感があるためイキミすぎ、そのせいでペニスが飛び出した状態になっていたそう。

これが続くとペニスの先が傷ついて、尿道がますます詰まり、ペニスの切断(!)が必要になることもあるそうです。今のうちに病院に行ってよかった。

まずは、「皮下輸液」という処置がほどこされました。

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今日はこのまま土曜日まで入院を勧められました。輸液のほか尿道に管を通して排尿させ、体内の状態を強制的に改善させるそうです。

これで数値が戻らなければ、より高度(つまり、かつ高額でもある)な治療をするか、諦めるかの選択をすることになります。

長女と2人だけで帰宅し、妹たちにも説明しました。

長女と私は、調べたり考えたり。これからどうしようか、ふくは死んでしまうのかと思いつめ、涙が止められないこともありました。

2018年12月15日(土)退院

この日、入院しているふくを迎えに行きました。

幸いなことに、数値的なものは正常に戻ったとのこと。

ひとまず家で様子見です。以下の薬が出されました。

  • 膀胱を収縮させる薬
  • 尿道を広げる薬
  • 出血を止める薬
  • 抗生物質

さらに、腎機能の低下した猫専用のペットフードを購入して帰りました。

自力で排尿できれば、月曜日に、そうでなければ翌日、通院するようにとのことでした。

帰ってきて、お疲れの様子のふく。

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これまで、むうとふくは、子どもたちの部屋がある2階で過ごしていました。しかし、それでは目が届かないため、リビングで過ごすことになりました。

私は猫アレルギーで猫と同室は辛いのですが、しかたないのでアレグラを飲んでしのぐことにします。私より猫ですわ。

自力で排尿を待ち望んでいましたが、これはできませんでした。

いきむものの尿はでない。なのに、なんでもないところでポタポタとオシッコが漏れてきます。

急遽、ドラッグストアに向かい、猫用の紙おむつやおしりふき、尿ふきウエットシートなどを購入してきました。

高2長女は心配だからと、この日からリビングに布団を運んで、一緒に寝ています。

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ふくも長女の様子が心配そうです。

2018年12月16日(日)尿を絞りに病院へ

結局、自力で排尿できなかったため、この日も病院でオシッコを絞ってもらいました。

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そこで教えられたのが、「膀胱を刺激して、排尿を促す方法」です。

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こんな感じで手を下方向へ動かし、尿を絞るとのこと。時間のゆるす限り、頻繁にやってほしいとおっしゃいます。

尿絞り…こんなこと、私たちにできるのでしょうか。

なお、ふくはペニスがやはり気になるらしく、オムツをしていないと、エリザベスカラーで先端をくじろうとします。

保護のためにも、オムツをしておくようにとアドバイスいただきました。

ところで、我が家のかかりつけ獣医さんは、日曜日が休診です。でも、必要な処置がある場合のみ予約制で朝と夜の各1時間ずつ診療されています。獣医さんはいつ休んでいるのでしょう。頭が下がります。

2018年12月17日(月)通常の受診

ひとりの看病はまるで密室育児

この日は子供たちが学校に行き、私が仕事の傍らふくの看病をすることになっておりました。

まずはご飯を食べさせます。カラーがじゃまなのかそのままではあまり食べないので、残したぶんを手でひとつぶずつ食べさせています。

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リビングに猫が移ってから、毛や猫砂が散らばるので、それまでは週1回だった掃除機がけを毎日行っています。尿が臭わないよう拭き掃除もしています。

掃除が終わり、お仕事を始めようとしたところ、ふくがそわそわ。トイレで息んでいますが、やはり尿は出ない様子です。

そこで、先生の指示のとおり、お腹をマッサージして排尿を促しました。ペットシーツを敷いて、そこにおしっこさせます。

私がマッサージすると、お医者さまのように多くはありませんが、絞られて尿が出てきました。

ちなみにこのマッサージ。娘たちがやっても尿が出てきません。私しかできないことから、「ゴッドハンド」と呼ばれるようになりました。私の特技欄に「猫の尿絞り」を加えたいところです。

出るだけ出したら、シーツを片付け、床を拭き掃除。尿がポタポタと垂れるといけないのと、ペニス保護のためのオムツをつけました。

が、逃げる!

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【洗濯物干しの中がお気に入りの隠れ家になっています。下は長女の布団】

捕まえてオムツをつけ直しました。逃げたときに落ちたオシッコを拭かないといけません。また掃除です。

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拭き掃除を終えて、さて、仕事しようかと思ったら、ガシャーン。

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今度は、水をこぼしました。タオルを持ってきて、拭いて……。集中が削がれて、なかなか仕事に取り掛かれません。

まるで密室育児か乳幼児を見ながらの在宅ワーク

ひとりで猫を格闘する感じ。何かに似ていると思ったら、そう、乳幼児の育児です。仕事になるわけがありません。

娘たちが小さいときは、皆が寝ている早朝やパパ帰宅後にお籠りして原稿を書いていたことを思い出します。

診察「悪くはなってはいない」

夕方、子どもたちと一緒に、通院しました。

今回は、容態のチェックです。お医者さまに尿を絞ってもらい、このまま投薬とマッサージを受けるよう指示を受けました。

状態に変化はなく、尿を絞ってもらった以外は、このまま服薬を続けるようにとの指示。悪くはなっていないけど、よくもなっていないということです。木曜日にまた来るようにいわれました。

通院の指示がどんどん増えていきます。これだけ通院回数が多いと、通う時間を捻出するのも、なかなかキツイ。普通に会社づとめの方はどうされてるのでしょうか。

娘たちには事情を説明し、夕飯後は夜中まで自宅内事務所にこもり、日中進まなかった仕事を集中して進めました。

2018年12月20日(木)薬の増量

数日がすぎ、家での看病も少し慣れてきました。猫たちも落ち着いてきたのか、比較的穏やかに、仕事もしつつ過ごしました。

夕方、容態のチェックのために、高2長女と通院。今回は、尿はほどほど出ているものの、血尿が改善しないことが気になるとのことでした。また、結膜炎らしく、目が充血し、目やにが増えています。

  • 膀胱の修復を助ける薬
  • 結膜炎の目薬

が新たに加わることになりました。

ここまでにかかった費用

通院は時間の確保も大変でしたが、費用もなかなかのものです。

以下、ここまでの診療費は以下のとおりです。

12月13日(木) 前受金 5,000円(必要な治療費は治療するまで分からないからと概算のみ伝えられました)

12月15日(土) 56,300円(再診料のほか、採血量、血液血球検査、血液化学絵検査、乳飲料、静脈処置、静脈点滴、注射料、尿検査、レントゲン、超音波検査、内服薬、処方食を含む)

12月16日(日) 1,440円(再診料と処置料)

12月17日(月) 1,440円(同)

12月20日(木) 5,580円(同および薬代)

計69,760円

……年末の入り用のときに、これはかなり手痛い出費です。

これからの予想

この先は数日後に、腎機能を調べる血液検査が待っています。

この検査で数値が改善していれば、急性腎不全。していなければ、慢性の腎不全と判断がつくそうです。

この検査結果をもって、次の治療をどうするか、お医者さまが示す選択肢から治療方法を選びます。

慢性腎不全といえば、人間では人工透析が知られていますが、猫では人工透析や腎移植は限られた病院で行われるのみで一般的ではありません。

腎臓は一度機能が落ちると、回復しない臓器です。悪化を遅らせるための投薬や点滴などの処置、通院によるチェックが続きます。状態が悪くなっていけば通院の頻度や費用が上がっていきます。

「病院に通う」ということは、「治療をやめるとき、つまり猫の命がつきるときを飼い主が決める」ということでもあります。※これがいやで始めから「動物は病院にいかない」という方針で飼う方もいますよね。昔は我が家も含め、そういう家庭も多かったと思います。

「通院しない」から「腎臓移植」まである治療のどこでキリをつけるのか。そのうち辛い選択を迫られるのでしょう。娘たちにも、試練が待っています。

子供にねだられてペットを飼う前に考えておきたいこと

我が家の場合、猫を飼うことは、12年前に富山にUターンしたとき、家が広くなったのだからと長女がねだったことに端を発します。

「私が世話するから」と私に頼み込んできました。

私は子供の頃に飼った犬の世話を両親に押し付け、大学進学のために家を出てからは看取りまで任せっきりた経験があります。

このため、子供の「私が世話する」を信用していません。私も、フルタイムで働きながら3人の子育て中で、このうえ猫までと反対しました。

しかし、他の大人の家族が「猫はかわいいし、娘もこんなに頼んでいるのだからいいじゃないか。面倒は自分がみるから」と、娘と猫の写真を見てワクワクしています。

この「面倒は自分がみるから」を信用するカタチで、猫との生活がスタートしました。

子どもたちは餌やりとトイレ掃除を担当しています。「家を出るときには、一緒につれていく」とも言っていました。

でも、やっぱり、子供のできることには限度があります。

そして案の定といえば案の定ですが「面倒をみる」という他の家人は宛てにならないことが多い。

仕事だなんだと猫のケア時間は後回しで、「猫の世話をする人」からあっという間に離脱しました。

トイレ掃除やペットグッズの買い出し、ブラッシングなど、私がフォローしています。子どもたちは自動車を運転できないので、病院へは私が連れていきます。

これは、育児や家事に対する態度によく似ていますね。育児も家事も、ペットの看病や介護も、家事を主に担う人(多くの場合、「ママ」)が結局は責任者となってしまいます。

この「責任者」とは、子供やほかの家族と違い、「できない」と言うことが許されない立場。または、他の家族は「目に見える世話」だけをテキトーにやっているのに対し、「目に見えない世話」まで考えをめぐらしたり、家族の「テキトーな世話」をフォローしてキチンと終わらせる立場です。

十分に時間がある方なら大丈夫でしょうが、仕事やほかの家事育児もある立場だと、まったなしでやってくるペットのケアに振り回されるのはなかなかキツイ。

子供が小さいとき、百本ノックのように繰り出される「やらねばならないこと」をヒーヒー言いながらこなしていたことを思い出します。

今回の発病でも、突発的に体と時間を取られる「やらねばならないこと」に直面し、たくさんの予定変更のすえ、なんとか仕事を約束どおりのスケジュールで進められるようにと苦戦しています。しっかり看病もしてやりたいのに……と、この点も心苦しいところです。

ペットはずっと健康なわけではありません。我が家のように子供が小さい場合は、つまりは「自分が結局面倒を見る」ということです。

簡単にOKして1人で苦労をしょいこまないよう、家族とは事前によく話し合いましょう。我が家の反省から、ホント実感しています。

おまけ

猫の看病は、きたるべき介護についても、彷彿とさせられます。通院の付き添いだけでも、けっこう負担だと実感しました。

これからどう働いていくか考えたり、親と延命措置について話し合ったり。

ふくの病気は、家族にたくさんのことを考えさせてくれています。

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