呼吸循環器系機能の測定体験レポート。結論「他人や若い自分と比べるな」

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富山県が実施している呼吸循環器系機能測定を受けました。運動生理学の専門家やスポーツドクターの立ち会いで、さまざまな数値を測定。効果的なトレーニングについてのアドバイスも受けられます。

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呼吸循環器系機能測定とは

今回の測定は、富山県総合体育センターが実施しているものです。開催日が決まっていて、事前予約が必要です。※詳しいお問い合わせ先は、最後に記載しております。

測定は、呼気採集マスクと心電図用電極をつけて、トレッドミルで徐々に負荷を上げながら運動し、運動時の呼気を分析して最大酸素摂取量、運動の効率、乳酸閾値などを求めます。

料金は、一般 1,050円、児童・生徒520円。これだけ専門的な検査と専門家からのアドバイスまで、この料金とは、すばらしいコスパです。

なお、アスリートから一般人までどなたでも申し込み可能。小学生から80代まで年代も幅広く利用されているそうです。

測定の流れ

集合は13時。申込書などを記入した後、測定の準備に進みます。

まず安静時の血圧を測定。

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次に身長、体重、座高を測ります。それから、心臓周りに電極をセットしていただき、測定の順番が回ってくるまで待機します。

※この日は、2時間以上待ちました。本など暇つぶし道具を持ってくるのがオススメです。

3分走って1分休むの繰り返し

測定のときの姿はこんな感じです。

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呼気を集めるマスクをつけました。Tシャツの下には心電図をとるための電極がつけられています。背中に回されたウエストポーチの中に測定用の機械が入っています。

後ろにいらっしゃるスタッフの方がトレッドミルの速度をセットしたり、数値の確認をされたりしています。

すべての機器を装着したら、いよいよ測定がスタート。まずはアップということで、150m/分で3分走ります。150m/分というと、6分40秒/kmですね。

まずは歩いて……

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横で見守ってくださっているのは、富山大学で運動生理学がご専門の橋爪和夫教授です。

走り始めました。

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3分間走ったら1分休憩します。この間に血液の検査をします。

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左手中指に針を指して少量の血をとっています。

また、今どんなふうに感じているかを「楽」「きつい」「かなりきつい」などの選択肢から、指差しで選びます。これは、「主観的運動強度」と呼ばれる指標だそうです。

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この後は、3分走って1分休憩(測定)を繰り返します。速度は分速で30mずつ上げて行きます。

どこまで上げるかというと、「もうきつくて走れません!」という速度まで。回数は人によって異なります。5回くらい走る場合が多いとのことでした。

私はこの後、180m/分(5分33秒/km)、210m/分(4分46秒/km)、240m/分(4分10秒/km)と測定しました。

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奥にいらっしゃるのは、富山市民病院の内科医長で循環器内科がご専門の寺崎敏郎先生です。

私の前に走ったアスリート感たっぷりの高校生らと違い、ゼエゼエ言いながら走る私の番は、寺崎先生もかなり注意深くみてくださっていた感じがします。

ところで、この測定はマスクに慣れないせいか、鼻の付け根が抑えられているような苦しさがありました。

そのせいもあり、240m/分で走ったときには「息が吸えない!」という感覚に。アドバイスいただくためのデータはとれたとのことで、ここで止めることにしました。

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マスクを外したときの苦しい顔! 「ぐはっ!」という感じです。

すぐに、寺崎先生による血圧測定です。先生がコートを着込んでいらっしゃるのは、この部屋の気温は20度に保たれているから。走る方は汗だくですが、動いていないとかなり涼しく感じられます。

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この検査でこれまでに事故が発生したことはありませんが、心臓の異常が発見されたことはあるそう。

私もここのところ、年齢的なこともあって、心臓は大丈夫かしらと不安になることもありました。しかし、今回の検査で、異常は見つからないとのこと。マラソンやトライアスロンを安心して楽しめます。

測定結果とアドバイス

では、計測結果は結果はどうだったのか。計測後30分ほどで結果を聞くことができました。

まずはこちらがトータルの表です。この上には、身長や体重や皮下脂肪や体脂肪量も記載されていますが、プライバシーということで、そこは割愛させていただきました。IMG_20180624_180039

書き込みは、橋爪先生からアドバイスいただきながら、先生とワタクシがお互い書き込んだものです。

表の上にある「Vo2」とは、「最大酸素摂取量」のことです。「体力」の構成要素のうち「全身持久力」の指標となります。

私の場合、分速240m(4分10秒/km、心拍数183拍/分)に指し示されていますね。

この表の中から、いくつかの項目はさらにグラフで詳しく説明されました。

走行速度ー酸素摂取量関係

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こちらは体重当たりの数値とのこと。右肩上がりの数値になるのでよいそうです。

走行速度ー心拍数関係

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こちらは私が最も気になっていた速度と心拍数の関係です。正確な心拍数が測定されています。

主観的運動強度も書き加えることで、自分の実感するきつさと速度の関係が分かります。

なお、測定中にGARMINの数値もチェックしたところ、実際は160なのにGARMINは130を表示など、大きいときで30拍/分くらいの開きがありました。

どおりで練習中、すごくキツく感じられるのに表示されている心拍数が上がらない、ということがよくあるはずです。

この誤差について、橋爪教授は「時計はおしゃれグッズで、正確な測定はできないと思ったほうがいい」とバッサリ。脈拍を15秒とって4倍する方法を勧められました(走りながらの測定はできませんが)。

走行速度-血中乳酸濃度関係

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乳酸は、ミトコンドリアが糖をエネルギーに変える際に生まれる物質です。血中乳酸濃度が4mmolを超えると、疲労がたまって運動を続けられない状態になっていきます。

つまり、理論上は、糖を補給しながら血中乳酸濃度が4mmolを超えない状態をキープできれば、マラソンやトライアスロンのミドルやロングのような長ーい運動も続けられます。(※実際の疲労や疲労感は、筋力やモチベーションなど、いろんな要素が絡みます)

私の場合、この血中乳酸濃度が4mmolのときの速度は190~200m/分あたりです。このときの主観的運動強度は「ややきつい」くらいです。これが「続けられる」ペースということです。

この速度は1kmあたりで換算すると、5分~5分15秒/kmのペースです。この速度は、私の予想より速いものでした。

なぜなら、フルマラソンは5分/kmなら3時間31分ですし、5分15秒/kmなら3時間42分です。今、こんなタイムで走れるとは思えません。

このギャップについて橋爪先生にお尋ねしたところ、足の筋力不足や「自分は速く走れない」というマインドブロックが影響しているのではないかとの見解でした。

確かに、心肺機能だけで走るわけじゃないですもんね。筋力アップのトレーニングや意識改革も必要ですね

「楽に長く速く走れるようになる」練習とは

100kmのウルトラマラソンやロングのトライアスロンでも動き続けられる人と、自分の違いはなんなのでしょうか。

そうしたツワモノたちのように「楽に長く速く走れるようになる」状態というのは、この血中乳酸濃度のカーブを右へ寄せた(鉛筆で書かれたカーブ)状態になることを意味します。

では、その状態には、どんな練習をしたらできるようになるのでしょうか。

「長く走れるようになるには、練習でも長く走ればいい」と思いがちですが、橋爪先生からのアドバイスは「インターバルトレーニング」でした。

「インターバルトレーニング」とは、強度の弱い運動と強い運動を繰り返すトレーニングです。

その「高強度」の部分で、Vo2(最大酸素摂取量)maxに近い状況を作ることで、血中乳酸濃度が4mmol以下で走れるスピードが上がるだけでなく、走る続けられる距離も伸びていく、とのことです。

なお、そのVo2(最大酸素摂取量)maxに近い状況とは、私の場合……

主観的運動強度「きつい」

=心拍数170拍/分くらい

=220~230m/分

=4分21秒~4分32秒/km

ということになります。

こういった強度の強い練習を週2回くらい入れ込めば、「楽に」「長く」「速く」走れるようになるということですね。

他人や過去の自分と比べちゃダメ

この測定を受けようと思ったきっかけは、ほかの方と一緒に練習をしたときに、いつも私が練習についていけないことでした。

皆さんにご迷惑をおかけしないで、楽しく練習をするには、もうちょっと体力をつけねば。でも、自由になる時間も少ないなか、効率よく強くなるにはどうしたらいいのだろう。

そもそも私の身体は追い込んだ練習ができる状態なのか? 加齢とともに、ガタがきていないのだろうか……という疑問もありました。

「練習会などに参加すると、息がすぐに上がって、ついていけないんです」

と悩みを橋爪先生に相談したところ、

「どんな人とやってるの? 速いひとたちなんじゃないの」

とのこと。

確かに、このとき私の先をスイスイ上っていったお姉さまは、日本トライアスロン連合の昨年のエイジランキングでトップとなり世界大会に出場した猛者。

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このときご一緒したのは男性が多く、年齢は30代くらいから? とにかく自転車によく乗られる方々でした。

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「普段ハードに練習をされている男性や、強い女性が多いです」と答える私に、「それじゃあ、ついていけなく息が上がっても当然じゃないの?」と橋爪先生。

「りかさんの年齢と普段の練習量から見て、現在の状態は決して悪いものじゃないんですよ。むしろ高いといえる。最大酸素摂取量も『長距離走のアスリート』といえば低いかもしれないけれど、『体育会の部活でガンガン練習している女子大生』くらいはある。『となりの40代主婦』の数値じゃない(笑)」

また、25歳のときは10kmを46分くらいで走れたのが、先日の大会では58分だったことから、体力の低下を嘆いたところ……

「20代の体力を維持し続けることは不可能。レベルの高いほかの人や若いときの自分と比較して『遅い』『弱い』と気に病むことは意味がない」

とアドバイスいただきました。体育科教育学もご専門の橋爪先生は教育者として、学生さんにもそんな話をされるそうです。今の自分にフォーカスすることが大事だということですね。

確かに、今の私が大会に出る目標は

「日々トレーニングは健康と美容づくりととらえ、仕事や家事育児に触りがないよう故障を避け、大会ではそのときの身体能力を最大限に発揮し、笑顔と達成感とともにゴールする」

です。

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今の自分の実力と状態を認めること。
アタマを使って効率よく体力を上げる(維持する)こと。
自分のベストをつくし続けること。

改めて、大事だなと感じました。筋トレとインターバルトレーニング、きつくて気が進みませんが、やります!

今後の開催日程

さて、ここまで読んで、「自分も受けてみたい!」と感じた方へ。

今年度の開催日程は以下の通りです。

8月 25日(土)

9月 29日(土)

10月 13日(土)・20日(土)

11月 10日(土)・17日(土)

12月 15日(土)

平成31年

1月 19日(土)・26日(土)

2月 16日(土)・23日(土)

3月 16日(土)

私も秋にもう1度測ってトレーニング効果を確かめたいと思います!

【お問い合せ】

富山県総合体育センター(富山市秋ヶ島 183<富山空港横> )

TEL: 076-429-5455 E メール: palace-tra@sportsnet.pref.toyama.jp

詳しくはこちらのリンクからご確認ください。

商店日報

午前中は新規事業に関するシュミレーションや調査。午後は小6三女と一緒に、陸上競技の強化練習に参加。1,000mの選手たちの仲間に加えていただき、Vo2maxな練習に早速トライしてきました。

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