イタリアの朝ご飯はこれだけ!? 朝食づくりのプレッシャーから日本のママを解放してくれるかも

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イタリアでは久しぶりにB&Bに宿泊。毎日「イタリアの伝統的朝ご飯」をいただくことになりました。イタリアの朝ご飯は、「これで健康なら無理しなくてイイジャン!」と親の気持ちを軽くしてくれるような内容です。

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イタリア初日は早々にダウン。明日に備えます

イタリア初日は近所の散歩とスーパーへの買い物にでかけるともう夕方。時差のせいで、子どもたちも私も、もうオネムとなってしまいました。

「女子会をしよう!」と生ハムやらお菓子や果物などなど、アレコレ買い込んで意気込んでいましたが、食べられないままダウン。

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そこで、19時30分にはベッドに入り、早寝することにしました。

明日からいよいよ活動開始です。

「おやつ」のようなイタリアの朝ご飯

時差で初日が早く眠くなり、2日目に早起きしやすいことは予想していたので、この日は日帰りでポンペイまで遠出する計画を立てていました。

私たちが宿泊した宿は、B&B(ベッド&ブレックファースト)という種類の宿で、朝食がついています。

この日の朝食は、普段よりも早い5時にお願いしました。

この日、私たちのために早起きしてくれた奥様のジーナさん。高1長女と小5三女がコーヒーは苦手なため、紅茶(イタリア語では「テ」)も用意してくださいました。

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さて、「イタリアの朝ご飯」と聞いて、あなたはどんな朝食をイメージしますか。

私は、初めてイタリアを訪れた16年前、初日だけは三ツ星ホテルに宿泊し、ホテルの朝食を楽しみにしていました。

きっと、美味しいパンにソーセージ、日光をたっぷりあびたフルーツに美味しい乳製品……と思いきや、そのホテルの朝食は「菓子パンとコーヒーと皮をむいていないリンゴ」。

え? このホテルどうなってるの? 超手抜き!

とかなりがっかりしたことを覚えています。

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しかし、この朝食はイタリアでは決して手抜きでも粗末ではありません。むしろ、とてもイタリアらしい朝ご飯だったと言えます。

というのも、イタリアの伝統的朝ご飯というのは、日本風に言えば
「菓子パンとコーヒー牛乳」
なのです。

ちなみに、イタリア初日の朝ご飯は、こんな感じでした。

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メニューは、ラスクのような硬いパン「ビスコッティ」とジャム、アプリコットのタルト、エスプレッソ、紅茶、ミルクです。

16年前と変わらぬ愛すべきマンネリズム!

このほかにも、「コルネット」というクロワッサンをちょっともっさりさせたようなパンの中にチョコクリームやジャムが入ったパンとか、ジャムが「ヌッテラ(イタリアの有名チョコクリーム)」に変わったり。ここに、エスプレッソやミルクが添えられます。

エスプレッソは、マウロさんかジーナさんが、毎日エスプレッソメーカーをガスにかけて落としてくださいます。格別の風味でした。

日本人の感覚だと、この内容は、

3時のおやつ

ですよね。

子どもたちも初めてのイタリアの朝食に最初はちょっと戸惑い気味でした。

そうこうするうちに、マウロさんも食卓に現れ、皆でお喋りしながら、
「さすがイタリア、おいしいねぇ」
とのんびり朝食をいただきました。

日本での「ちゃんとした朝ご飯」のプレッシャー

このイタリア式朝ご飯。作るのはすごく簡単です。

タルトやパンは、市販の袋詰のパンを冷蔵庫にストックしておき、それを皿に出しただけ。

そのほか、エスプレッソとお茶を入れるだけなので、食事の支度にかかるのは10分程度でしょう。油や肉、魚を使っていないので、食器洗いもきっと楽ですね。

私は、この朝食を見ると、食事について日本の常識にばかり縛られることはないよなとつくづく思います。

日本で子育てをしていると、「ちゃんとした朝ご飯を食べさせないと」というプレッシャーを感じることはありませんか。

私はよく感じていました。

例えば、「早寝早起き朝ごはん」というフレーズがあります。

これは、文部科学省が主となって行われている「国民運動」です。子どもの健やかな成長のため、生活リズムを整えようというのがその主旨。2006年にはPTAやスポーツ団体、食育推進団体などで「早寝早起き朝ごはん」全国協議会も設立されています。

この「朝ご飯」は、食べりゃなんでもいいというものでもなく、「栄養バランスを考えて」ということらしい。そこで「簡単」に栄養ある朝食を食べさせられるようにという情報が、いろいろな団体のいろいろなメディアで発表されています。

例えばこんな感じ「しっかり食べよう朝ごはん<全国学校栄養士協議会>」です。

また、家庭教育の観点からも、朝ご飯は「ご飯やパンだけじゃダメ」「おかずはたくさん揃えなきゃダメ」などの指摘を見ることもあります。

例えば、「あの“脳トレ”の川島隆太教授が力説!脳を見てわかった『頭のよい子の朝食、教えます』」のような論調です。

こうした視点からだと、「甘いパンとコーヒー牛乳」というイタリアの朝食は褒められたものではありません。

実際、雑誌やウェブサイトの記事でも、「朝食に菓子パンだけはよくない」という意見もよく見かけます。

私も、おかずがたくさん並んだ和風の朝食は大好きです。ただ、ワーキングマザーとして育児まっさかりだった頃の私にとっては、それを整えるのはなかなか大変でした。

「簡単に栄養を」と紹介されている料理がちっとも簡単そうじゃないことが多くありましたし、「焼き魚は焼いておけばレンジてチンするだけ」「青菜はゆでておけば」「常備菜をつくっておけば」のような作りおきを勧めるアドバイスにも、

「仕事から帰ったら、子供に夕飯を作って食べさせ、風呂に入れて、着替えの洗濯、持ち帰った仕事をしているのに、いつ『つくっておく』ってやればいいよの!」

とツッコミを入れておりました。

「子どもの健康増進や脳力アップのためには、おかずがそろった和食にすべき」
と思っていても、疲れていたり、子どもがぐずって思うように家事が進まないときもありますよね。

子供たちが小さいときに、保育園の連絡ノートの朝ご飯欄に
「ビスケットと牛乳」
と書いた日、保育士さんから
「おかずもちゃんと食べさせましょう」
とコメントをもらったこともありました。
「食べさせられるなら、食べさせてますから!」
と胸の中で反論していたものです。

そんな「栄養豊かな食事を食べさせたい思い」と「時間のなさ」の間で揺れ動き、思うようにできない自分を責めがちな「朝ご飯づくり」にあって、「イタリアの伝統的朝食」は思い出すと

ああ、あれでもいいんだ……

とまるでロバート秋山 さんの『マイクロズボラ』のように、気をラクにしてくれる存在なのです。

おやつのような朝食でもイタリアは健康度世界No.1

では、おやつのような朝ご飯を食べているイタリアの人々は、不健康なのでしょうか。

実は、情報サービスのBloombergが、2007年に調査した「世界で最も健康的な国々」ランキングで、なんとイタリアは1位です。

この調査は各国の寿命や高血圧・喫煙率・栄養失調・水の清潔さなどを調べたものです。イタリアのほかは以下のような国がランクインしています。

1位イタリア

2位アイスランド

3位スイス

4位シンガポール

5位オーストラリア

6位スペイン

7位日本

※ちなみにアメリカは34位

食事面でいうと、イタリアは豊富な野菜や赤身肉や魚、オリーブオイルなどを使った「朝食以外の食事」が、栄養豊富であることが指摘されています。

昼食や夕食のメニューが野菜や肉、魚など食材がバラエティに富んで栄養豊富であることは、日本もイタリアと同じような状況ではないでしょうか。

そこで、食事全体でバランスが取れていれば、朝食を「おかず付きの和食」にとらわれる必要はない、と私は受け止めています。

子どもの朝ご飯について、周りからアレコレ言われたり、いろんな情報を目にしすぎて、
「朝ご飯をちゃんと作らなきゃ、食べさせなきゃ」
とプレッシャーに押しつぶされそうになったときには、

「健康的なイタリア人のおやつみたいな伝統的朝ご飯」

を思い出してみてはいかがでしょうか。

毎日、朝ご飯を作って子どもに食べさせている私たちは、十分偉いと思います。

参考

Italy’s Struggling Economy Has World’s Healthiest People

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