色文字には要注意! デザインは見る人を考えよう

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アメリカのアカデミー賞授賞式の作品賞受賞作の発表間違い

ご存知ない方のために、簡単にご説明すると……

アカデミー賞授賞式で、プレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが、作品賞を
「ラ・ラ・ランド!」
と読み上げました。喜びに湧く場内!

しかしその後の受賞スピーチの最中に段上がざわつき、突如マイクを取った「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー氏が
「作品賞はムーンライトです。ジョークではありません」
と発表したという珍事です。

間違いの原因

なぜこんな間違いが起こったのでしょうか。

その後の報道によると、封筒の渡し間違いがあり、それに気づかず、プレゼンターが読み上げてしまったとのことです。

この「封筒」については、こんなことも言われています。

昨年までは、白地に黒い文字で、「主演男優賞」「作品賞」などの部門名が書いたものが貼ってあったそう。一方今年は、デザインが新しくなり、赤い封筒に直接、部門名が金色の字で書かれていたそうです。

見えやすさは年齢によって変化

これを聴いて、なるほど……と感じることがありました。

というのは、プレゼンターのお歳と目の見え方についてです。

プレゼンターのひとり、ウォーレン・ベイティは、1937年生まれの79歳です。また「ラ・ラ・ランド!」と読み上げたフェイ・ダナウェイは1941年生まれの76歳です。

ご高齢の方の目は、若い時と見え方が違います。手元が見えにくく成る「老眼」は、よく知られていますよね。

年齢を重ねた目は、近くがぼやけるだけでなく、色の違いや明暗差が識別しにくくなります。

「白地に黒文字」と「赤地に金色文字」のどちらが、ご高齢者にとって、判別しやすく読みやすいか……やっぱり前者ですよね。赤と金の組み合わせは、ゴージャスでおめでたいイメージの素敵な配色ですが。

実際の封筒の文字の大きさや書体にもよりますが、もしかしたら、プレゼンターお二人にとっては文字が識別しにくく、部門名が書いてあることに気づきにくかったのでは? と同情してしまいました。

※後から封筒の画像を見つけました。

もちろん、渡す方がちゃんと渡せば、なんの問題もなかったことですけどね。

デザインはTPOを考えて

この事例からもわかるように、背景に色を敷いたり、色文字を使うときには、見やすくするという配慮が必要です。

特に絶対失敗したくないこんな発表シーンでは、デザイン性やスタイリッシュさも大事ですが、読みやすさを優先してもよかったのではないかなあと個人的には感じます。

身近なパンフレットやリーフレットなどを作るときには、高齢者だけでなくお若い方でも、色覚異常など色の判別が難しい方もいらっしゃることを覚えておきたいものです。

色覚異常は、日本人の場合、男性の約5%,女性の約 0.2%が色覚異常と言われます。男性の5%というのは20人に1人ですから、小中学校なら1クラスに1人程度いる計算になります。意外に多いと思いませんか。

チラシやリーフレット、ウェブサイトなどを作るときは、読む対象と目的を考え、それに配慮した色使いや文字の大きさ、書体を心がけたいと、改めて感じる出来事でした。

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